こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。
前回に続いて明石の松江を歩いてみたいと思います。
松江公園
雨の松江を歩いていると、大きな公園がありました。
こちらは松江公園です。タコの形の遊具が知られていますが、雨の中人影はありませんでした。
赤い石
海側の入り口の傍には公園の表示がありました。表示に使われているのは珍しい赤い石です。
「明石」の地名は、諸説はありますがここ松江にあった赤石が由来とされています。伝説では、今の神戸市西区にある雄岡山・雌岡山の辺りに住んでいた男が鹿の瀬に乗って小豆島の恋人のもとへと海を渡っていると、猟師が打った矢が当たったために鹿が死に、男もおぼれて死んでしまいました。その後、鹿は石となり、石の赤い色は鹿の血の色だとされています。この伝説には諸説があり、いずれも鹿の血の色で石が赤くなったとされています。
赤石の碑
公園から海沿いに歩いていくと、赤石の碑がありました。石碑には鹿のレリーフが埋め込まれています。現在、赤石は海中に沈んでいますが、かつてはこの松江の沖合の海面に顔を出していたそうです。古い地形図にもこの沖合に「赤石」が描かれたものがありました。
赤石の沈む海
松江の海を眺めてみました。あいにくの天気ですが、この先の海に明石の由来となった赤石が眠っていると思うとどこかロマンを感じますね。
今は静かな住宅地ですが、明石の地名の由来とも言われる伝説に彩られた松江、このようなご時世ですが、ご近所のお散歩に訪れてみてはいかがでしょうか。
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