せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

初夏の魚住を訪ねて(後編)

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こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。
前回に続いて、魚住を歩いてみたいと思います。

西岡の街並み

瀬戸川を渡った先に広がるのは西岡地区です。
古くからの趣ある街並みが続いています。

薬師院

西岡の集落の中にあったのが薬師院です。

薬師院は奈良時代の天平2(730)年に建立されたという古刹です。のどかな集落の中に1300年近い歴史を持つ寺院が佇んでいるのには驚きますが、この地域の歴史の深さを感じますね。なお、建立したのは僧・行基と伝わっています。

薬師院の境内

薬師院の境内は広々としています。通称「ぼたん寺」と言われるだけあって、初夏にはぼたん園が開かれて、多くの参拝者を楽しませていますが、今年は新型コロナウィルス感染拡大の影響で開園は中止となっています。事態が落ち着いたころに、鮮やかな花を楽しみに訪れたいですね。

臥龍松碑

境内には「臥龍松」と刻まれた石碑がありました。かつてこの場所には「播州松めぐり」の一つに数えられた臥龍松がありました。今は古株が残されているのみですが、こうして石碑に名を遺す名松でした。なお、播州松めぐりの松は高砂や曽根、尾上などにあり、今も松をめぐって楽しむことができます。事態が落ち着きましたら、のんびりと松めぐりを楽しんでもいいかもしれませんね。

天王神社

薬師院に隣接してあったのが天王神社です。小さな神社ですが、一説には神亀3(726)年に聖武天皇が印南野にあったとされる邑美頓宮(おみのかりみや)へ御幸した跡とも伝わっています。

薬師院の亀

薬師院の前の池では亀が日差しを浴びて日向ぼっこしていました。

大変な状況が続きますが、のどかな景色が広がる魚住で、心をいやすお散歩はいかがでしょうか。
なお、お出かけの際は十分な感染症対策をお願いいたします。

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