せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

尼崎・寺町を歩いて(前編)

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急に気温が下がり、秋らしくなってきたこの頃、いかがお過ごしでしょうか。
こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。

阪神尼崎駅

直通特急を下りたのは阪神電車の尼崎駅です。
工業都市・尼崎の南の中心で、駅の周辺にはホテルや商業施設、マンションなどが建ち並んでいます。

尼崎中央商店街

尼崎駅の北側には飲食店などが建ち並び、にぎやかな雰囲気です。

尼崎中央商店街の中を歩く

尼崎のトピックスといえば、阪神タイガースの優勝でしょうか。
駅前から続く尼崎中央商店街では阪神タイガース関連の装飾があふれていました。

現在は大阪湾岸に工業地帯を抱える工業都市や住宅地のイメージのある尼崎ですが、かつては城下町でした。大阪湾に面したデルタ洲に尼崎城の城郭が築かれたのは江戸時代初めの元和3(1617)年のこと。大坂夏の陣の功で近江膳所から移った城主・戸田氏鉄の手によるものでした。城があったのは現在の復元天守の位置から少し離れた阪神電車尼崎車庫の南側で、庄下川大物川、そして大阪湾に囲まれてまるで海に浮かぶ城のようだったと言われています。そして、築城の当初は城を取り囲むように東西、そして、南側に城下町が広がっていました。城下町も多くが川に囲まれたデルタ洲の上に作られていて、町全体が水に浮かんでいるような姿に見えたのかもしれません。

大本山本興寺

賑わう阪神尼崎駅の北側に対して、南側はマンションや住宅が多く、落ち着いた雰囲気です。駅の南東側にはかつて江戸時代に築かれた尼崎城があり、この辺りは城下町でした。尼崎城があった付近には平成30(2018)年に模擬天守が復元されています。
駅から南へ歩くと、道路沿いに「大本山 本興寺」と刻まれた石碑がありました。この辺りは城下町の西側で築城前から別所村という集落がある地域でした。

寺町

角を曲がった先には駅前のビル街からがらりと変わった雰囲気でした。
この辺りは寺町と呼ばれる地域です。

次回、もう少し尼崎を歩いてみたいと思います。

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