楽しいむ〜さん一家

【パンタグラフ】3030号とともに消えたもの【クーラー】

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6月26日、旧標準色をまとって約2年活躍した3030号も引退の日を迎えました。


今回3030号に取り付けられたヘッドマークは、通常運行最終日である5月21日に向けてのものでしたが、実際には新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言中のため掲出しませんでした。イラストの3030号は非冷房時代の姿となっています。


4号車3615号のヘッドマーク。従来はクリーム地の車体に取り付けることもあって、青色主体の色使いでしたが、今回は紺地に付けるため逆に黄色メインの色使いとなっています。貫通扉上の隙間の有無など3030号とは違う3次車前期型として描かれています。(画像提供:山陽電気鉄道)

で、肝心のさよなら運転、む~パパ・む~さんとも出動せず。ちょっと沿線のファンが過熱気味ということもあり、カメラを持つ気になれなかったというのが本当のところです。

さて、3028号引退のおり、補助電源装置のMGが消えたとお話ししましたが、他にも消えたものがあります。
それが、菱形パンタグラフ(PK-55)と薄めの集中クーラー(CU-73)。

子供向け電車の本には3000系と3050系の識別点としてパンタグラフとクーラーの違いが挙げられていましたが、菱形パンタグラフの消滅により、それも過去の話になりました。
※この写真は更新前の3061号。下枠交差型パンタグラフ(む~パパが子供の頃はエックスパンタと呼んでいたような気がします。)は現在とは異なるPK-60です。気が付けば下枠交差型はPK-80に統一され、写真のPK-60もすでに消滅しています。

今回消えたCU-73クーラーのキセ(カバー)部分。ファンの上部は蚊取り線香のような渦巻型に針金が巻かれていました。現在のCU-71クーラーでは普通の網になっており、何となくレトロな渦巻も過去のものとなりました。

当たり前にあったものが気付かないうちに少しずつ消えていきます。

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【最後の未更新編成】3028号に「Last Run」ヘッドマーク

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編成単位では最後の未更新車となった3028号に、とうとう「Last Run」ヘッドマークが付きました。




3028号・3614号とも車両が神戸寄り・姫路寄りで描き分けられている他は同じ仕様で、全盛期とも言える冷房改造後の姿。時期的にも合う「潮干狩」ヘッドマークが付いた姿となっています。「潮干狩」ヘッドマークは3030号旧標準色用として復刻製作されていましたが、コロナ禍で見送られ「幻」となってしまいました。
(画像提供:山陽電気鉄道)

ヘッドマーク掲出期間唯一の土日となった6月5日。あいにくの曇りでしたが、上下どちらの列車も撮れると言えます。魚住駅からの坂を上って来た3028号。
(2021.6.5 西江井ヶ島~山陽魚住間)

西江井ヶ島駅を出発する3028号。(2021.6.5)
折返しの姫路行き下り列車を撮影。(2021.6.5 東二見~西二見間)
最後は定番撮影地スマシオで。(2021.6.6 須磨浦公園~塩屋間)

3028号の引退により山陽電車の車両から消えたものがあります。

それがMG(電動発電機)。1号車の浜側床下にあり常に回転音を響かせています。鉄道に詳しい方には説明するまでもありませんが、架線から取り入れた1500Vの電気を動力としてクーラーや蛍光灯、その他電車を制御するための低圧の電気を作り出すもので、以前は電車にとって不可欠な部品でした。山陽電車では1983(昭和58)年、MGに代わる補助電源装置としてSIV(静止型インバータ)を採用し徐々にMGから切り替えてきましたが、今回の3028号引退をもって消滅します。これは目立たないことですが大きなことで、山陽電車の車両史にとって一つの時代が終わったことを示しています。※姫路寄り先頭車には予備の小型MGが付いており、これは今後しばらく残るはずです。

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【孤軍奮闘】最後の未更新編成3028号

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旧標準色3030号が定期運用から退き、編成単位で残る3000系未更新車は3028号のみとなりました。すでに代替となる6000系も活躍を開始しており引退も目前と思われます。「Last Run」ヘッドマークも緊急事態宣言下で装着されるかどうか微妙な情勢です。そんな3028号をご紹介しましょう。
地上時代の西代~板宿間を走る旧標準色時代の3028号。2000系改造の3554号を3号車に加えた4両編成で、揃って冷房改造を受けました。3028号は3000形3次型の後期タイプに属するトップナンバーで、貫通路がやや上部に移っているため貫通路にある窓の上部に少し隙間があるのが特徴です。車内も床面と貫通路に段差が復活しています。
(写真所蔵:山陽電気鉄道)
地上時代の板宿駅に進入する3028号。3614号は3000形では3次型ですが前期型に分類され、貫通路が低く正面貫通路の窓と幌枠に隙間はなく、車内も貫通路と床面は面一です。3550形を加えた4両編成は3000系黄金時代の一コマと言えるでしょう。
(写真所蔵:山陽電気鉄道)
地上時代の西代駅を通過する塗装変更後の3028号。比較的早くに塗装変更されており、ヘッドライトケースは原型のままで、車体色のクリーム色が塗られています。3両編成となり普通列車に運用される3028号。現在はこの姿で活躍中です。

あれほどたくさんいた3000系未更新車もとうとう1編成が残るのみとなりました。最後まで応援よろしくお願いします。クリックにもご協力を!
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3026号に「Last Run」ヘッドマーク

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4月は電車の話題が連発です。

6000系3編成の増備により代替されると思われる3000系は3026・3028・3030の3編成。そのうち3026号が4月28日に引退ということで、恒例の「Last Run」ヘッドマークが取り付けられました。


今回取り付けられたヘッドマーク。1号車3026側。登場時の非冷房・列車無線無し・方向幕使用前のスタイルを再現しています。行先看板は「山陽-阪神」


3号車側3613号。「山陽-阪急」になっています。姫路側は当時貫通幌が取り付けられており、少々いかめしい印象でした。3613号は登場時は3026号ではなく、他の編成に組み込まれていました。(いずれも画像提供:山陽電気鉄道 ※商用利用はお断りします。)

有名撮影地で撮るのは面白くないので、今回は趣向を変えて国道2号線沿いで撮影しました。自動車が写らないよう撮るのは、まさに賭けというべきです。(西舞子~大蔵谷間) 何とか自動車に遮られずに済みました。
その後、戻って来る上り列車を狩口東踏切東方から。午後ゆえ逆光気味・・・。

国道2号線沿いですが、歩道がないので路肩で撮影。上り列車を後追い撮影するのに向いています。通行する自動車には十分注意が必要です。(西舞子~大蔵谷間)
下り直通特急5000系。電柱や道路標識をどう処理するかは撮影者のセンスと言えます。む~パパの苦手な分野・・・。
今一つ納得できなかったので、後日に再度撮影してみました。(月見山~須磨寺間)

いよいよ3000系未更新車に終焉が迫ります。クリックにもご協力を!
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6000系増備車が営業開始!(その2・6015号)

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4月10日に営業開始した6015号・6016号両編成のうち、夜から営業開始したため撮るのをあきらめた6015号を翌11日、撮影に出掛けました。

時刻はまだ6時前。藤江~中八木間の谷八木踏切にやって来ました。よく考えれば6015号、日が昇って明るくなった時にもう一度回送列車で通るので、この角度なら後で撮りに来れば良かったわけですが、起き抜けなので頭が働いていません。おまけに線路に日が当たっていません。もちろんこんな時刻に撮影に来ている人もいません。

6時を過ぎるとようやく日が当たって来ました。何とか撮れそうです。

む~パパが初めて捕らえた6015号。今回6015・6016の3両編成2本ですが、他の編成にならい6両編成とする際、偶数編成が大阪寄り、奇数編成が姫路寄りとなるようです。この6015号、中間に組めるよう幌枠や外幌用の取付台などが大阪寄りに設備されています。この2編成を6両編成にするときは6016-6015となるのでしょうか・・・?それにしても新車特有の美しさです。

さてさて、その後は須磨寺に移動、薬師踏切東方の撮影地で。朝早いので影が多くなりますが、こればかりは仕方ありません。
下り列車を同じ撮影地から。3050形アルミカー。ニューアルミカーと呼ばれたこの編成も今年でデビュー40周年。小学校の窓から見た衝撃の「白い新車」からもう40年、む~パパもすっかりオッサンです。目にも鮮やかな新緑が車体に反射していました。
この日最後の運用。これを最初の藤江で撮れば良かったのですが・・・。東垂水踏切からあえて逆光を活かして撮ってみました。幌枠の無いすっきりした顔をしています。

4連の6014号は少し遅れて営業運転を開始しています。クリックにもご協力を!
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6000系増備車が営業開始!(その1・6016号)

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毎年増備が進む6000系。今年はすでに6014・6015・6016の3編成が東二見に搬入され、試運転でその姿を見るようになりました。このうち3両編成の6015・6016編成については4月10日から営業運転に投入されました。

む~パパ、む~さんと共に久々の出動です。
素晴らしい天気に恵まれ、これは写真を撮らずしてなんとする!という日和でした。む~さん、む~パパと手分けして江井ヶ島駅で待機します。
この日は旧標準色3030号が下って来たり、6000系の4両編成が来たりと「当たり」の予感。(2021.4.10 江井ヶ島東踏切)
江井ヶ島駅を後にする3030号。懐かしい旧標準色も5月末で見納めとなるのでしょうか。

さて、東二見車庫を出庫した6016号の初営業列車が上って来るという時、下り普通列車が接近してきました。
やって来たのは「さくら」ヘッドマークを付けた3072号。

正直、カブるのではないかとヒヤヒヤもの・・・。

6016号の初営業列車が江井ヶ島駅に進入。新車ならではのピカピカの輝きが美しいです。入駅シーンはむ~パパが押さえました。
江井ヶ島駅を後にする6016号はむ~さんが撮影。まったく汚れていない姿が見られるのは本当に少しの間だけですから、非常に貴重な記録となりました。

とうとう6000系も17編成に。クリックにもご協力を!
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【あれから2年】3030号旧標準色の復活作業(後編)

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2019年6月8日、旧標準色への変更作業が開始された3030号。6月14日には塗装を終えた3030号と3031号が塗装場から工場へ移るため、初めて表に出て来ました。その時の記録を公開します。(2019.6.14撮影 写真:山陽電気鉄道)
塗装場に並ぶ3030号(左)と3031号(右)。塗りたてのピカピカ状態です。
フォークリフトにけん引され、ゆっくりと塗装場から出てきた3030号。旧標準色車が初めて表に出た瞬間です。

トラバーサに載せられた3030号。関係者の強いこだわりによって、完璧に再現された旧標準色がよみがえりました。む~パパにとってはこれこそが子供の頃から親しんだ”山陽電車”のカラーリングです。
トラバーサで移動し、工場棟へ入る3030号。
続いて出てきた2号車3031号。

この後、3号車3505号・4号車3615号が塗装作業を開始し、4両編成が揃って関係者の前に登場したのは7月3日のこととなります。


3030号の活躍もあともう少し。クリックにもご協力を!
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【あれから2年】3030号旧標準色の復活作業(前編)

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2019年に登場以来、鉄道ファンというより昔からの沿線のみなさまに親しんでいただいた旧標準色の3030号。いよいよ今年、ラストランを迎えます。む~パパも育った山陽沿線、小学校の窓から毎日見ていた山陽電車もこの色でした。今日はこの懐かしい標準色の塗装作業を東二見車両工場で取材した時の模様を公開します。
(写真所蔵:山陽電気鉄道 2019.6.8撮影)
旧標準色塗装直前の3615号。すでに前面の車番は移設されています。よく見ると塗り分け線が入れられていますね。いつもより念入りにパテで下地を整えられているのが分かります。
側面のドアは現塗装になってから交換されており、ドアレールが塗り分けに合わなくなっていたため付け替えられたそうです。何というこだわりでしょう!他社の復刻旧塗装と比較して気合の入り方が違います(ホント?)。
さて、この日は下半分の紺色を塗る日でした。シンナーを加えて濃度を調整しているようです。模型では明るい色から塗るのがセオリーですが、こちらは濃い色から作業していました。

まず最初に旧標準色となったのは、意外なことに「雨どい」でした。記念すべき塗装開始です!
続いて車体下半分の塗装が始まりました。スプレーガンで紺色を塗っていきます。車体は大きいのですが思ったより早いペース。

紺色に染まった車体。感動的ですらあります。

下半分が塗り終わった状態。上半分が現塗装のクリームなので、阪神電車のようなカラーリングです。

紺色がたっぷり入った塗料缶。これで何両分塗れるのでしょうか???

後編では工場内で旧標準色が初めて表に出た記録を公開します。クリックにもご協力を!
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【伊保港】暖かい日はカメラを持って撮影地へ

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まもなく3月。まだまだ寒い日が続きますが、時おり春のような暖かい日がありますね。そんな日はカメラを持って外を歩きましょう。む~パパ、なにせメタボなので休みの日はなるべく歩くよう心掛けています。
さてさて、今日は伊保港にでも行ってみましょうか。伊保駅を降りて踏切を北側に渡り、駅前の小さな商店街を抜けたら少し東へ。山陽電車の洗川橋梁に出ます。洗川と言いますがこの川は法華山谷川といいます。東岸にある洗川東踏切を渡って港のほうへ出てみます。
漁船を手前に電車を撮影できる有名撮影地の一つ、伊保港。山陽電車関係の写真集などには、たいていここの写真が載ってますね。この写真は漁港敷地外から撮影しています。敷地内には無断で立ち入ってはいけません。
まもなく見納め、復刻旧標準色。昔の電車の写真集を見ているようです。
4両きれいに入るな、とシャッターを切りました。あっ、頭が影にかかってる・・・。
もう少し河口を海の方へ歩いてみました。防波堤にはいっぱい黒い鳥が・・・。カワウでしょうか・・・?


暖かい日は広い外を歩きましょう。クリックにもご協力を!
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【鉄道模型Nゲージ】マイクロエース山陽3000系第3弾発売‼(その2)

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マイクロエース社から発売された山陽3000系模型第3弾。もう一つは注目(?)の3100号です。

3100号は3050形アルミカーの増備車として登場したもので、3100-3101の2両を4両編成に増結して6両編成とする構想を持っていました。3101号には電気連結器付きの密着連結器が装備され、容易に増結・解放するつもりだったようです。が、当面そのような運用は無いということで鋼製の3619号を冷房改造、アルミカーに似せた塗装にして連結しました。3542号を連結して4両編成になっていた時期もあります。

今回の目玉、3619号。台車がKW-2になり、コンプレッサーも交換された最近の姿となっています。ファンからは「ホワイトエンジェル」と呼ばれたりしていますが、登場時は「白子」と呼ばれていたそうです。
アルミカーとの質感の違いがうまく再現されています。
3050形(左)との違い。正面貫通扉の上部左右に幌吊り金具が付いているのが3000形の特徴です。
3050形(上)と3000形(下)。クーラー配置の微妙な違いも再現されています。


アルミ車体の3100号にも細かな違いが。第1弾発売の3072号(上)では140kVaのSIVが搭載されていますが、今回の3100号(下)では120kVaとなっており、周辺の床下機器も作り分けられています。ちなみに3100号は山陽電車初のSIV搭載車です。

避雷器も第1弾では現行タイプでしたが、今回の3101号は古いタイプになっています。これは再現された時代の違いで、現在は3101号も新しいタイプに交換されています。登場時は避雷器の隣にもう一つヒューズボックスが付いていました。

現在ある金型ではたいてい作ってしまったかな?と思えるマイクロエースの3000系シリーズ。次回作はあるのでしょうか・・・?
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