楽しいむ〜さん一家

【山陽タクシー】EV(電気自動車)タクシーが登場!

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山陽タクシーにEV(電気自動車)タクシー「日産リーフ」が登場し話題となっていますが、このほど最終完成形となったこともありホームページでも公表されました。
EV(電気自動車)タクシーの運行を開始しました。 | 山陽タクシー (sanyo-taxi.jp)

今回山陽タクシーに登場したEV「日産リーフ」。ひとまず白い車体に大きなステッカーを貼り付け営業運行に投入されました。が、実はこれは仮の姿であり・・・。(2023.6.10 垂水駅東口)

本当の姿に「変身」したのです。その作業を取材しましたのでご紹介しましょう。(協力:山陽タクシー)

まずは大きなステッカーをはがします。
ボンネットの位置決め。奥端までつなげないのは「フラッグ感」を出すためだそうです。
熟練の職人さんにより、青帯が一気に貼り付けられます。圧巻の技術に感動です。
青帯の下に「GO」広告が入りました。広告上にブルー帯を入れ山陽らしさを演出しています。ツートンカラーにならなかったのは、このためだったのですね。
完成した1795号車。オレンジの濃淡(サンライズマークと言うそうです)は、山陽電車6000系のドア横にあしらわれているデザインと全く同一です。なかなかカッコ良い仕上がりだと思いませんか?

【廃線跡】国鉄有馬線を歩く(その4)

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その3から続きます。ようやく終点有馬駅へ向かいます。

途中、線路の跡は病院にさえぎられますが、その後は比較的分かりやすい道のりとなります。徐々に高度も上がります。写真手前が有馬方、病院は三田方です。
廃線跡は住宅地を抜け、さらにまっすぐ進みますが阪神高速北神戸線と交差する付近で少し途切れます。
この先の廃線跡は山の中ということもあり、しっかり残っていたのですが、その路盤は2013年に開通した有馬山口線バイパスに利用され、道路になりました。写真で阪急バスが向かう先にある橋は有馬線の十八丁川橋梁が架かっていたところで、石積みの橋脚が残っていたのですが現在は撤去されています。一般道ですが自動車専用。歩くのは非常に危険です。む~パパも残念ながら途中で引き返しました。
ここには長らく残っていた橋脚を取り壊すにあたり、これを記録する立て看板があります。橋脚に使われていた石は、モニュメントとしてこの付近の地面に敷きつめられていました。
橋脚は無くなりましたが、有馬方の橋台は今も残されています。
この先、バイパスを歩けないためよく分からないところもあるのですが、廃線跡はやや高度を下げ(実際は下がっていないのかも知れませんが)、終点有馬駅跡に至ります。戦後まで駅そのものは残っていたようで、神戸市ホームページによると
神戸市:昭和36年-No.08 土砂に埋もれた旧国鉄有馬駅(北区有馬町) (kobe.lg.jp)
と、1961(昭和36)年にまだ駅舎が残っていたことが分かります。以前は病院があったように思いますが、現状空き地です。
有馬川に架かる乙倉橋。国鉄有馬駅正面に架かる橋です。今でも駅前広場がそこに広がっているような雰囲気ですね。この角度から撮った国鉄有馬駅の写真はネットでも見ることができます。右側の木造建築は駅前旅館のような感じもしますが、当時の写真では平屋の建物が写っており、いつから建っているのかはっきりしません。
この乙倉橋には、有馬駅や当時の列車の写真が欄干に掛かっており、鉄道の記憶を今に伝えています。これによると乙倉橋は当初木橋で、1928(昭和3)年に鉄筋コンクリートの橋に架け替えられたそうです。
乙倉橋。1995(平成7)年の阪神大震災で大きな被害を受け改修されたそうですが、石積みの橋脚など、多くは当時の姿を留めているものと思われます。

不要不急と判断され、戦時中に休止となった国鉄有馬線。現在は沿線に新しい住宅地もあり、鉄道として残していればそれなりに発展したのかも知れませんが、どうなっていたのかは誰にも分かりません。

【神戸】スルッとKANSAIバスまつり

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6月11日(日)、「スルッとKANSAIバスまつり」が神戸市営地下鉄西神車庫で開催されました。事前の申し込み制ではありましたが、本格開催は何年ぶりのことでしょう。西神車庫は廃止されるとアナウンスされていますので、ここで開催されるのは最初で最後となります。

まずは会場入口のアーチ。もう23回にもなるのですね~。む~パパ、このイベントの最初の成り立ちを知っているだけに、四半世紀近く続いたことには何とも言えない感慨を覚えます。
バスだけでなく、警察車両も登場するのがこの種のイベントの良いところ。神戸西署の210系クラウンパトカー。最近220系も見かけるようになりましたが、セダンらしいスタイルは210系に軍配が上がるところ。カッコ良いです!
兵庫県警の展示、メルセデスベンツ・ウニモグ。世界を代表する多目的作業車で、悪路走破に定評があります。災害救助に力を発揮しそうですね。これまたカッコ良いです!
検車施設に入れるのも最初で最後かも。神戸市営地下鉄6000系。すでに大半の車両がこの6000系に置き換わっています。バスまつりでは食事スペースとして検車庫内部が開放されていました。
会場には広大な物販スペースが出現。天気は午後からは雨も降らなかったので、ご来場のみなさまは楽しめたのではないでしょうか。
もちろん我らが山陽電車と、
山陽バスのブースがにぎわっていたことは言うまでもありません。
山陽バスはヴィッセル神戸ラッピングバスを展示。

四半世紀前には存在しなかった、新たなバスの姿もありました。

EVバス。カーボンニュートラル実現の現実的な解答の一つ。日本勢が遅れを取る中、この阪神バスの車両も中国メーカーの手になるものです。
こちらはトヨタ燃料電池バス。水素を燃料とするもので、こちらもバスという端末レベルでは環境負荷ゼロです。今のところは何とも言えませんが、将来の公共交通の姿はどうなって行くのでしょうか・・・?
会場コースの最後に地下鉄車両の撮影コーナーがありました。北神急行7000系と神戸市交通局1000系。む~パパ、実は高校時代から長く乗せていただいた車両で、思い入れもひとしおではありますが、まもなく引退とのこと。静かに見守りたいと思います。

【廃線跡】国鉄有馬線を歩く(その3)

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→その2から
さてさて、む~パパ。前回で国鉄有馬線の築堤を見つけたのに、その後どこを通っていたのか見失ってしまいました。と言うのはちょうど廃線跡の真上に中国道西宮北ICが出来てしまったからなのです。

1960年代の現西宮北IC付近。廃線跡がはっきり残っているのが分かります。(写真:国土地理院)
こんな感じで山を切り通して横断し、現在の西宮市山口町に至っていました。(写真:国土地理院)
現在の同じ場所。西宮北ICが中央部に出来たため、廃線跡が消えてしまいました。(出典:国土地理院)
丹念に探せば何かあるのかも知れませんが、本来の目的であるウォーキングを逸脱してしまいそうです。(写真:国土地理院)
2回目は神戸電鉄田尾寺駅で下車し、中国道で途切れた(上写真の下部分)ところから歩き始めることにしました。
ちょっと季節感がまるで違う写真で歩いた日がバレてしまうのですが「有馬口」駅があった付近。国鉄有馬線は公智神社の前を通過していました。
神様の前を素通りするわけにはいきません。もちろん御朱印をいただきました。

公智神社の前にかかる「駅前橋」。廃線跡ファンには有名な橋で、かつて鉄道があった歴史を今に伝えています。

む~パパ、なんとなく駅前橋のあたりに有馬口駅があったに違いないと思っていたのですが、その後新たな情報提供があり、公智神社より北側の土地に駅や鉄道施設があったとのこと。(出典:Google)
なるほど。本線から三田寄りに向けて側線があったそうで、確かにそれらしい形の土地が残っています。(出典:Google)
この先は橋梁部を除いて廃線跡は道路に転用され、有馬温泉へ向け続いていきます。

【廃線跡】国鉄有馬線を歩く(その2)

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その1はこちら

さて、その後長尾川北岸を走った国鉄有馬線は、長尾川を渡って現在の神鉄道場駅の真横にやって来ます。

手前が有馬方、奥が三田方。長尾川を渡る橋梁の痕跡はありませんが、廃線跡が比較的分かりやすい形で残っています。
神鉄道場駅付近の航空写真。(出典:国土地理院)
神鉄道場駅は三田線開業の1928(昭和3)年、道場川原駅として開業したもので国鉄有馬線に近接していましたが、国鉄側に駅はなく八多川を渡った先にあった新道場駅との連絡はしていなかったものと思われます。(出典:国土地理院)

神鉄道場駅舎から撮影した有馬線跡。堀割に線路が通っていた痕跡がはっきりと分かります。

有馬線開通当時は神戸電鉄が存在しておらず周囲には何もなかったので、駅(新道場駅)は八多川を渡って道場の町外れに設けられていました。有馬方には現在も橋台が残されています。
小さな溝を跨ぐ橋台。この辺りは大きな開発が進まなかったためか、現在でも痕跡が見られます。
この先、写真の部分で廃線跡は一旦途切れ田畑に転用されていますが、しばらくすると復活します。
ここからは築堤が現れ徐々に高度を上げていきます。「旧国鉄用地」と書かれた看板がありました。1943(昭和18)年に休止されたまま放棄され事実上廃止となった後、土地は民間などに払い下げられたようです。
はっきりと鉄道らしさの残る築堤。写真中央には朽ちつつも跨道橋が残されているのが分かります。
少し近付いてみました。どうもこの先は立入禁止のようですので、ここまで。石積みが見えます。

この先は分かりにくくなります。もう少し続けます。