楽しいむ〜さん一家

板宿商店街「佃煮屋さん」だと思ったら実は鉄道模型店!?

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板宿駅北側に広がる商店街。昔から須磨地域の商業中心地として栄えてきました。

この商店街にある「板宿公認市場」を入ると、実は怪し~いお店があります。

「岸日の出堂」という昆布・佃煮・瓦せんべいを扱うこのお店。テレビにも登場したことがあるのでご存知の方も多いことと思いますが、とりあえず近づいてみると・・・。

店頭は特に何ということもない・・・、いや、ある!お店の左右の壁、ショーケースにあるのは、鉄道模型!それも大きい!NゲージでもHOゲージでもありません。これはOゲージ。縮尺45分の1の大型模型です。Nゲージが150分の1ですので3倍以上の大きさですね。

ケースの中には古い山陽電車の姿が見えます。これは1968(昭和43)年、西代~兵庫間の地上区間を最後に走った電車、200形の2両編成です。車体は紙で出来ています。台車のバネの部分が本物と同じように上下左右に動きます。大型模型ならではの構造です。その下にあるのは「こだま型」こと国鉄モハ20(のちの151系)。この模型は実は映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」の「こだま号」走行シーンで実際に使用されたもの。リアルに見せるため実物のように汚れた姿になっていますが、当時の国鉄花形特急はこんなに汚れておらず、いつもピカピカだったとのこと。映画的にはピカピカだと玩具っぽいと感じられるためあえて汚したのでしょうか?

そのほかにも、お店のケースには作りかけの電車など、いろんなものが詰まっていて”大きな”子供の夢をかき立てます。

実は店主の岸様は東二見車両工場で毎年開催されている「山陽鉄道フェスティバル」の鉄道模型コーナーに模型を貸し出されています。その作品をここでご紹介しましょう。
山陽電車200形230-231。Oゲージの作品です。店頭に飾られていたものです。

山陽電車800(820)形820-821。HOゲージの作品です。戦後日本初のロマンスカーとして有名な存在。

山陽電車250形250-251。HOゲージの作品です。実物は廃車になったあと250は西代車庫で、251は飾磨車庫でいずれも倉庫として使われていました。251は先日まで残っていたので覚えておられる方も多いことでしょう。

山陽電車2700形2708-2709-2703。HOゲージの作品です。山陽電車で最後まで残った旧性能車の一つです。

山陽電車クモワ5-サホ80-クホ70。懐かしい電動貨車がホッパ車を牽く編成。実物は2編成ありました。
あ、そうそう。最後にむ~パパから。
模型は一つ一つが手作りです。相応の製作期間がかかりますので何でも「作って!」と気軽にお願いしないように。また相当高額(物によっては100万円以上することもあります。)だということも覚悟の上で。でも、自分で模型を作りたいという人の応援はしていただけますから、挑戦したい方は一度お店にどうぞ!
ホームページはこちら→ http://www.hinodemodel.com/index.htm

A:板宿駅
B:岸日の出堂


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2000系アルミカーさよなら運転(1990.4.29)

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山中温泉で日本最初を称するアルミカーを見た、というお話をしました。む~パパの個人的旅行と山陽電車を強引にこじつけてしまったわけなんですが、今日は「日本最初のアルミカー」山陽電車2000系2012号現役最後の姿を真面目に紹介します。む~パパ、高校の先輩に誘われて「さよなら運転」に出かけたのは1990(平成2)年4月のこと。昨日のことのような気もしますが、それは24年も前の話。時の経つのは早いものです。

当日の乗車証。さよなら運転はこの日の1回限りではなく、翌日もやっていたと思います。「午前の部」ということは「午後の部」もあったのでしょうか?記憶があやふや、さすが24年の年月。昨日のことのようで、む~パパ、すっかり忘れています。

東須磨駅で出発を待つ2012号。現役車らしい”生きている”感があります。今も当時のままなんですが、残念なことに何となく”もう動きそうもない”雰囲気です。

2012号の屋根です。む~パパ、模型を作るために絶対必要なパンタグラフ周りの配線を撮っていました。なぜ姫路寄りの2013号のほうを撮っていなかったのか不明ですが、当時はデジカメといった便利なものはありません。フィルム代はもちろん、現像代が小遣いを圧迫していた、そんな時代です。む~パパは今のところ近々に模型を作る予定はありませんので、モデラーのみなさん、是非資料にお使いください!赤い高圧配管が山陽電車らしさのポイントです。

姫路駅で。当時はホームの屋根が短かったことが分かります。それにしてもこの2012号、今は完全にネズミ色って感じになっちゃってますが、当時はきちんとアルミカーらしい銀色をしていますね。 
たぶん、乗車した次の日、今度は走行シーンを撮りに行こうと舞子公園まで。まだ明石海峡大橋は無く(この角度では現在も写らないですが)、移情閣は移築されてしまっています。また、2012号先頭部のすぐ後ろに写っている洋館の付いたお屋敷も最近取り壊され、マンションになってしまいました。そう思うとこの風景も随分変わったものです。

それにしても2000系アルミカーは1962(昭和37)年から1990(平成2)年まで28年間の活躍でしたが、3000系アルミカーは1964(昭和39)年から現在まで50年、今なお現役です。そろそろ引退かと思いつつも、いつまでも走っていてもらいたい、そういうのもファンの心情かな、と。

少し懐かしい写真を出してみました。いかがでしたか?クリックにもご協力願います!
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遺跡をほろう!兵庫県立考古博物館

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久々に播磨町の兵庫県立考古博物館にやって来たむ~さん一家。

ここは大中の遺跡公園に隣接する立派な博物館です。

もちろんアカデミックな研究施設でもあるわけなんですが、む~さんなんかが喜びそうな体験型施設があって、結構おススメです。

その一つが「遺跡をほろう!」

屋内でできる遺跡発掘体験コーナーです。足元は土に見えますが実はゴムチップ。柔らかく、かつ手や服が汚れない優れモノ。安心して放し飼い(?)にできます。

む~さん、銅鐸(どうたく)を発掘しました!その他にも・・・、ネタバレはしません。これはお子さまを連れて実際に掘らせてあげてください。

このほか館内には「自分で何かを組み上げる」コーナーが多くて時間がすぐに過ぎていきます。む~さん、これは三角縁神獣鏡かな?奥のむ~さん妹も何やらパズルを組み立てています。楽しみながら考古学への関心を引き出そうとする工夫があります。親子揃って楽しめますよ!

かと思えば古代衣装の試着コーナー。ここだけはフラッシュ撮影が可能です。む~さん妹、一体何の衣装なのでしょうか?後ろにイラストはありますが・・・。
なんだかんだと閉館まで居座ってしまいました。これからは梅雨、次いで暑い夏がやって来ます。快適な室内空間で子供たちを遊ばせつつ、大人は知的好奇心を満足させる、そんな博物館にぜひ足をお運びください。もちろん、山陽電車で!



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【秘境】霞ヶ丘駅

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「秘境駅」とは大雑把に言えば山奥や原野など周囲に人家がなく、また自動車など乗り物で到達する道がないのでアプローチしにくい、など「なぜそこにあるのか分からない駅」のこと。もちろん乗り降りする人はほとんどいません。

その一つが「霞ヶ丘駅」!        
ホームは階段状です。屋根はなく(最近まであったらしいですが)、もちろん改札も何もありません。眼下に遠くの町が見えます。はて、ここはどこでしょう?

あ、もちろん山陽電車の霞ヶ丘駅ではありません。近鉄の霞ヶ丘駅です。奈良県の生駒駅(鳥居前)から宝山寺を経由して生駒山上へ向かうケーブルカー(生駒鋼索線)の途中駅として存在しています。ケーブルカーの途中に駅があるというのも珍しいですが、これは宝山寺奥の院への最寄駅「梅屋敷駅」を設けたところ、つるべのように2両がつながったケーブルカーのこと、一つが止まればもう一つも止まるために、もう一つが止まる場所にも駅を作ったとのこと。そこは生駒山中の何もない場所。人家ももちろん無く、登山道が駅に向け分岐しているに過ぎません。

「なんだ、ケーブルの駅か!」と侮ることなかれ。開業は1929(昭和4)年3月。山陽電車の霞ヶ丘駅は1964(昭和39)年6月に開業していますので、実は山陽電車の駅より35年も長い歴史があるんですね。今のところ全国に「霞ヶ丘」という名前の駅は山陽電車と近鉄の2つだということです。

さて、近鉄霞ヶ丘駅にはホームに行くための踏切があります。遮断機こそありませんが、立派な警報機が立っています。この写真で見るとおり、レールはものすごい傾斜。さすがケーブルカーです。ちなみに線路の間にケーブルが通っていますが、警報機が鳴り始めるよりケーブルが先に動き始めます。前触れなく突然動くので通行の際には十分ご注意を!

なお、ここで活躍するケーブルカーはケーキの形をした「スイート」とピアノの形の「ドレミ」。2000(平成12)年に登場しました。

生駒山上遊園地。小さな子供が楽しめる遊具を多く揃えた家族向け遊園地です。この飛行塔は開業時から残る唯一の施設で、ケーブルカーと同じ1929(昭和4)年からあります。日本で最も古い飛行塔として有名な存在。

生駒山上から大阪方面。この日は春らしい穏やかな天気に恵まれましたが、遠くは霞んでいて、本当は見えるはずの六甲山も何も見えませんでした。写真中央左寄りに「あべのハルカス」がぼんやりと見えるのが精一杯です。

生駒のケーブルカーは生駒(鳥居前)~宝山寺と宝山寺~生駒山上で別々の線になっており、途中で乗り換えないと山上まで行けません。また下側の路線は珍しい複線のケーブルカー。写真のように行き違い設備も2組並んでいます。このようにケーブルカーが2つ並んでいるのは日本でもここだけです。(通常期はこのうち1本のみ運転しています。)

下側の路線(宝山寺1号線といいます)で活躍するのは犬の形をした「ブル」と猫の「ミケ」。なかなかインパクトのある外観をしています。

さてさて、「生駒なんて山陽沿線から遠いやん。」なんて思っていませんか?
いえいえ、山陽沿線からは阪神梅田行き直通特急で阪神神戸三宮まで乗り、奈良行き快速急行に乗り換えるだけです。山上で飲んだビールは旨かったな~。



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