楽しいむ〜さん一家

【さようなら3002号】山陽電鉄所蔵写真より

投稿日:



とうとう解体のため搬出されてしまった3002号。今回は思い出企画として山陽電鉄所蔵の写真提供を受けましたのでご紹介します。

1965(昭和40)年、メーカーの川崎車輌(現:川崎重工)から運び込まれたばかりと思われる3002号。前面方向幕は無く車番が入っています。側面の窓下には丸いウロコ模様が付いていますね。登場時のOK台車(後年に加わったT車は当初よりKW台車です。)も美しく捉えられています。非冷房時代の床下機器や前面下部連結栓の状態も分かる貴重な写真です。

2015年10月24日、山陽鉄道フェスティバルで最後の展示となった3002号の姿。上の写真と比較すると50年の間に台車や床下機器はじめ、いろんな部分が変わっていることが分かります。電車はそのままの姿で一生を過ごすことは稀であり、時代に応じて、その姿を変えていくものなのです。

試運転をする3002号。ここは何処?という長閑な風景ですね。山陽電車に「都会の電車」というイメージは無いと思いますが、さすがに沿線もここまで広々したところは無くなっています。「ここや!」と場所がお分かりになられた読者のみなさま、情報提供をお願いします!

加古川橋梁上で3000号+3002号、幻の6両編成です。先に登場した3000号のほうが若干汚れていますが3002号は新車の輝きを保っています。多くのファンが期待していた3000+3002の6両編成を最後に走らせてもらえれば良かったと思うのですが・・・。ちなみに手前の線路は国鉄高砂線です。

この写真は以前もご紹介したので再掲となりますが、正面の貫通扉に行先方向幕を取り付ける準備段階として、車番を左側へ寄せた珍しい写真です。種別も今は無き「急行」ですね。大塩駅の雰囲気は今も大きくは変わっていません。よく見ると姫路寄りの3601号はすでにKW台車を履いていますが、これは元々3501号のもので、3501号の台車は非常に早い段階で3601号と交換されていたことが分かります。後から加えられた3501号が微妙に白っぽく見えますね。

3022号もすでに搬出されたようです。クリックにもご協力ください。
にほんブログ村 鉄道ブログ 関西の鉄道へ にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログへ にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 兵庫県情報へ
にほんブログ村

【ドナドナ】さようなら3002号!

投稿日:



山陽電車の東二見車両工場で、車両の動きが見られました。先日から部品取りが始まっていた3002号と3022号の編成のうち、アルミカーの3002号をトレーラーに積み込む作業が開始され、とうとう二度と帰らぬ旅に出ようとしています。3000系として登場した車両133両のうち、付随車である3507号と3508号は廃車されていますが先頭車や電動車を含む編成単位で廃車になるのは初めてのことです。

大型のクレーンが搬入され、運び出す準備が進んでいます。

クーラー・ライトや車番、前面方向幕装置が取り外された3002号の姫路寄り先頭車3601号。いよいよ最期の時が迫ってきました。

すでにトレーラーに載せられた2506号。この車両は廃車後、長らく倉庫として使われていた2014号の中間車です。2014号は日本最初のアルミカーである2012号と同時に登場したステンレスカー(外板だけがステンレス製で骨格は鋼鉄製のセミステンレス車)で、この1両だけが残っていました。今回どうやら3002号の中間車である3003号を残して倉庫にするらしく、代わりに処分されるようです。む~パパの他にも名残を惜しむファンのみなさんがぽつぽつ来られて写真を撮られていました。

ピンボケで申し訳ありませんが、現役時代の2014号。2両目が2506号です。
(1986年頃?大蔵谷駅付近)
有名なアルミカーの2012号、2扉ロマンスカーで人気のあった2010号の陰に隠れて目立たない存在でした。

現役時代の3002号。「ひめじ官兵衛」ヘッドマークを付けた姿。
(2014.9.14 東二見駅~西二見駅間)

3002号が最後に走った昨年5月28日の記事はこちら

1月25日の深夜、搬出されたそうです。ありがとう。そして、さようなら3002号!
クリックにもご協力を。
にほんブログ村 鉄道ブログ 関西の鉄道へ にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログへ
にほんブログ村

オフシーズンの須磨離宮公園

投稿日:



雪がちらつく寒波襲来の日。昼からは晴れてきたので、ふと須磨離宮公園に行ってみました。

さすがに訪れる人は極めて少なく(全くいないというわけではありませんが)、ほぼ貸切状態です。寒いということさえなければ、非常に贅沢です。自分のためだけに噴水が出ているような気分になれますよ!

表の椅子に座ろうという人もいません。冬らしい清浄な空気が身を引き締めてくれます。この雰囲気で何かこう、写真家になったような気がしますが、あくまで気のせいです。

その中で温室だけが春の雰囲気。湿度が高く、暖かい室内には花が咲いています。空いているのを良いことに、ここでボーッと過ごすのも贅沢です。

外に出てみると、何か赤いものが。

梅、咲いてますやん。

白いほうも。

まだまだ寒い冬と思っていましたが、春の足音も少しずつ聞こえていますね。

寒いからといって家に閉じこもっていてはもったいないです。クリックにもご協力ください!
にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 兵庫県情報へ にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログへ
にほんブログ村

【藤江】御崎神社の的射神事

投稿日:



「あけましておめでとうございます」というには少々遅くなってしまいましたが、楽しいむ~さん一家、今年もよろしくお願いいたします。

1月も半ばの15日、受験生のみなさまにとってはセンター試験。この時期は寒波が訪れることが多いですが、今年も山陽沿線では雪が降るなど厳しい寒さとなりました。その中で規模は大きくないですが、山陽電車が少し珍しいことをするお祭りをご紹介します。

藤江駅を降りて線路沿いに浜国を少し東へ進むと、のぼりが1本立っています。誘導するように住宅地にも1本。これを目印に進んでいくと・・・、

線路際へ。板が敷いてありますが、実はここは踏切ではありません。フェンスがしてあり山陽電車の係員が警戒に当たり列車が接近していない時間だけ、ここを通してくれます。奥には高いネットが。これは何でしょう?

ここは御崎神社。この日は「的射」と呼ばれる神事が行われていました。普段は静かな神社ですが地元の方々が集まっています。

山陽電車側(すなわち海側)には的があり、さきほどのネットはどうやら射た矢が山陽電車のほうへ飛んでいかないようにするためのもののようです。
この神事は「昔、神々の乗った船が藤江に来た時船夫が誤って大きなアカエイの鼻に錨をおろした為、アカエイが怒って船夫の船を沈め、死んだ船夫が悪霊となり、村人たちに危害を加えた。この神社の山王権現が弓矢で悪霊を退治したことにちなみ、大前や弓立衆とよばれる5人の氏子が30メートル先の的に21本の矢を射て、悪霊を払い、豊作、豊漁を祈る。」ものだそうです。(明石市観光協会HPより)

む~パパ、初めて来たので段取りが分かっていませんが、最初に一人の氏子さんが矢を放ちます。実は非常にゆっくりした動作です。

その後、5人の氏子さんが一列に並び、順に矢を放っていきます。この所作が見ていて興味深いものがあります。

さきほどの「通路」を北側(神社側)から。列車が接近すれば通行禁止。

列車が通過していきます。

この場所はこの日だけ線路を横断できる特別な「通路」で、普段は板も敷いてありません。このような「通路」山陽電車ではここだけです。


弓の民族芸能としては明石市内に残る唯一のものだとか。クリックにもご協力ください!
にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 兵庫県情報へ にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログへ
にほんブログ村