楽しいむ〜さん一家

【地下化】西代~板宿間の地上線路跡は今

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地下化工事の完成直前に阪神・淡路大震災で被災、そのまま地上線から現在線に切り替わった西代駅~東須磨駅間。ついこの間と思っていたのも四半世紀前となり、あの付近で地上を走っていた山陽電車の姿も記憶からも薄れつつあることでしょう。今回はその頃の痕跡がどこかに残っていないか、探索することとしました。
今日の起点は板宿(神戸市須磨区)。いつも賑やかな板宿商店街の南端出口に地上時代の板宿駅がありました。写真は地上駅舎跡で「山陽そば」は地上駅舎時代からありました。線路を挟んで南側にも細い駅舎があり、自動券売機が斜めに置かれていたことを思い出します。
板宿商店街の南端入口から東方向。この道路の下に山陽電車が走っています。
地上時代の同一場所。背景のビルは同じで「餃子の王将」が現在もありますが、茶色のビルに入っている「ケンタッキーフライドチキン」が以前は「ミスタードーナツ」だったことが分かります。(写真所蔵:山陽電気鉄道)
Google「過去の航空写真(1979-1983)」から。写真中央が板宿駅。駅から左斜め上へ延びている白い線が板宿商店街のアーケードです。かつて板宿本通りは北出口の手前で左に少し角度が付いていて、アーケードを抜けた先にダイエーがありました。

板宿駅から西代駅方向に歩いてみても、ほとんど鉄道の痕跡はありませんが、かすかに当時の面影を残しているところがあります。
こちらもGoogle「過去の航空写真(1961-1963)」から。左右に通っているのが山陽電車の線路で、左が板宿方向。写真中央に道路が線路を避けるように上部が欠けている区画があります。線路に沿った道路がここだけ一旦住宅地に入り、再び線路際に戻っています。
分かりにくいですが地上時代の当該地点。西代駅方向。踏切から細い道が線路に沿って付いていますが、写真右の自転車に乗った人物が写る付近で道が無くなり、民家が線路際まで迫っているのが分かります。(写真所蔵:山陽電気鉄道)

現在の同所を西側から。左手に黒っぽい車が走っている部分が地上線跡。航空写真で道路が線路を避けて少し折れている部分に当たります。
東側の線路際へ出ていた部分。奥が地上線跡となります。

地上線跡に出てみました。向こう側が板宿方向。元々線路際まで家が建っていた部分だけ歩道幅が狭くなっているのが分かります。この写真では手前の広い歩道部分のうち、右半分は地上線跡、左半分は元々線路際にあった道路ということになります。

過去の航空写真を見ていると、西代から山陽電車に沿っていた道路が、この辺りで左にカーブする線路と分かれ、板宿方向へまっすぐ伸びているのが分かりました。その延長線上が板宿本通りのアーケードが折れている部分と一致しており、妙法寺川に沿って北上する神戸三木線(県道22号線)の旧道であろうと思われます。近年は区画整理により大半が失われ、現在の航空写真ではごく一部が残るのみとなっているようです。

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【とれいん】旧標準色3030号が特集記事に!

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今月発売の鉄道模型誌「とれいん」通算563号で、山陽電車3000系の旧標準色車3030号が特集記事となりました。

表紙にどど~ん、と山陽3030号!一般書店に流通する商業雑誌の表紙に山陽電車が登場したのは、鉄道ピクトリアル誌「山陽・神鉄特集」2001年12月号以来20年ぶりではないでしょうか。また、3000系が表紙になったのは、機芸出版社「鉄道模型趣味」1985年12月号以来36年ぶりと思われます。いやはや、こんなマイナー私鉄を表紙にしていただいて、ありがたいことです。
今回は3030号の旧標準色車にスポットを当て、塗装変更の過程を詳しく紹介。
鉄道模型誌ゆえ、模型製作に必要となる山側・浜側両面の側面写真。床下機器が両面とも掲載されています。ここまで載せている雑誌は「とれいん」だけ。
これも鉄道模型製作に必要な詳細図面付き。床下機器配置図に加え、屋上配管図も掲載されており、3030号を模型で再現しようと思われる方には十分な資料となることでしょう。

公式サイトはこちら↓気になる方はご購入ください!
月刊とれいん公式サイト (etrain.jp)

定価1,595円。全国の書店で発売中です。クリックにもご協力を!
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【セリア】意外な鉄道グッズが熱い!

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今回は「山陽電車」ではありませんが、ちょっと鉄道関係の話題を。
山陽沿線にもたくさんありますのでご存じかと思いますが、百均「セリア」。少し前から鉄道模型ジオラマ用などと称した「芝生シート」というものが出ていて、何か怪しいなと思っていたのですが・・・。
今年の1月、突然JR貨物とのコラボレーション企画として、鉄道コンテナが発売されました。百均ですので1個100円。積んでしまうとコンテナターミナルのようですが、ブリキ製の小物入れです。
20フィートコンテナ。30D型(更新タイプ)。む~パパのようなオッサン世代には「10トンコンテナ」というのがしっくり来ます。新たに型を起こしたものではなく、元々売られていた海上コンテナの色違いバージョン。
こちらは12フィートコンテナ。オッサン世代的には5トンコンテナ。どうやら今回新しく型を起こしたもののようです。こちらはよく見られる19D型。鉄道コンテナ輸送50周年記念のグリーン塗装のもの。普通のものはあずき色です。

一旦6種類が発売され、全国の鉄道ファンがセリアに殺到、あっという間に欠品が相次ぐ状態に。これに気をよくしたのか8月末頃になって第2弾が登場しました。
購買層がボリュームゾーンの40~50歳代であることを見抜いたか、「国鉄」の古いコンテナが!また新たに型を起こしています。
第2弾はJR貨物だけでなく、コンテナ列車を利用する私有コンテナが新たに加わりました。どちらから声を掛けたのか福山通運、日本通運、佐川急便、西濃運輸、日本石油輸送の5社が相乗りしています。写真はふたを外した状態。実物のように側面は開きません(笑)。いや、小物入れですから。今回は一挙8種類を発売。

細かな標記類が楽しい佐川急便のコンテナ。「売れる」鉄道グッズのツボをきっちり押さえた出来。企画担当者に脱帽です。

第2弾の登場にファンのみなさんは再び沸騰。またまた各地のセリアを走り回る事態となりました。

ところで、セリアにはもう一つ話題の鉄道グッズが。

「駅のごみ箱」中が透明になった最近の分別タイプ。山陽電車の駅でも同様のものを見かけます。

む~パパ、早速仕事場に備え付けました。

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【廃線跡】新日鉄広畑製鉄所専用線を歩く

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10月も半ばとなり、ウォーキングが楽しめる季節になってきました。今回は旧国鉄飾磨駅から分岐していた新日鉄(現日本製鉄)広畑製鉄所への専用線跡を探索してみましょう。
飾磨駅の南側、リバーシティにやって来ました。写真左側の一帯は旧国鉄飾磨駅跡です。姫路港まで延びる廃線跡は山陽電車網干線のガードをくぐるあたりまで遊歩道となって残っていますが、そこから先は区画整理により痕跡はありません。
空中写真。これに線路を重ねるとこうなります。上から見るとはっきりと痕跡が見えてきます。(いずれも空中写真:国土地理院)分岐点付近。最近まで橋梁が残っていたようですが、撤去されてしまったようです・・・。飾磨から広畑製鉄所方向。何か工事をしています。船場川を渡るための築堤はそのまま残っています。船場川。ここも最近まで鉄橋が残っており、歩行者は通行できたようですが撤去されてしまったようです。いかにも「取って付けたような」感じで鉄橋跡がふさがれています。向こうに見える赤い橋は「思案橋」。この後、工場構内のため廃線跡は歩けませんが、水路の対岸を進んでいます。そのまま水路を進んでいくと、夢前川に出ます。写真中央、川を越えるための築堤がきれいに残っていました。痕跡が消えていく中、この専用線で最大の遺構がこの夢前川橋梁。他の用途に転用されているため撤去されず、鉄道橋らしい姿をそのまま残しています。向こう側は広畑製鉄所。ここまで来ると工場内から「カンカンカン」と踏切音や、「プアーン」と警笛の音が聞こえてきます。構内で働く機関車の音でしょう。加古川でも広畑でも製鉄所内には鉄道が縦横に敷かれており、人知れず多くの機関車が働いています。見学の機会があれば是非見たいものです。

湿度は低く風もありましたが、まだかなり暑かったです。クリックにもご協力を!
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【阪神電車】最後の赤胴車が武庫川団地に【7890号】

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先日引退した阪神電車の「赤胴車」1両が、武庫川団地内「赤胴車のある広場」に保存されました。

団地内に作られたホームへ据え付けられた7890号。最後の「赤胴車」として武庫川線で活躍した車両です。ちなみに最初の「赤胴車」は1958(昭和33年)登場の3301形と3501形。当時の人気漫画「赤胴鈴之助」にちなんで、こう呼ばれるようになりました。当時の特急は下半分があずき色の301形(3011形)が使用されていましたが、この「赤胴車」は主に急行に使用されたことから現在に至るまで「急行系」と呼ばれることとなります。
この7890号は元は3801・3901形と言い、1974(昭和49)年に登場しました。当時は西大阪線(現在の阪神なんば線)難波延長を見越し抑速ブレーキを装備して登場しましたが、難波延長は果たせず本線や西大阪線で使用。山陽電車須磨浦公園駅までの乗り入れにも使用されていました。その後、先頭車2両が改造により武庫川線用とされました。
ホーム側から見ると、本当に電車が到着しているようです。
駅名標が阪神電車と同じスタイル!路線は「UR」(笑)、「258」は団地のコードとのことですが、こうした遊び心が楽しいですね。
車内は一部の座席が撤去されていますが、雰囲気はよく保たれています。む~パパ世代には阪神電車と言えば薄緑色の壁とえんじ色のシートなんですが・・・。

「ホーム」上に設置された7890号仕様の自動販売機。飲料とともに紙おむつも販売されています。お子さま連れで来られたお母さんにも心強いですね。


あれだけ親しんだ「赤胴車」もこの1両のみとなりました。クリックにもご協力を。
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