今日は廃線跡を歩くシリーズを少しだけお休みして、3000号前面帯復元工事の写真を公開します。
2015年の鉄道フェスティバルに合わせ、3000号の前面帯を登場時の太さに戻す工事が行われました。
つい最近と思っていた3000号の復元も、今から思えば7年前のこと。こうした記録も大切にしたいものですね。
今日は廃線跡を歩くシリーズを少しだけお休みして、3000号前面帯復元工事の写真を公開します。
2015年の鉄道フェスティバルに合わせ、3000号の前面帯を登場時の太さに戻す工事が行われました。
つい最近と思っていた3000号の復元も、今から思えば7年前のこと。こうした記録も大切にしたいものですね。
6000系の18本目となる6017号が東二見に搬入され、まもなく運転開始が見込まれます。となると入れ替わりとして動向が気になる「ホワイトエンジェル」こと3619号。今回は突如真っ白になって登場した1983(昭和58年)の写真を交え、この車両を少しご紹介しましょう。
3619号は3000系3次車後期型(3619~3622)に分類されます。昭和50年代には3018号4両編成の3号車に組み込まれ、3018-3019-3619-3609として活躍していました。3000系が3両編成から4両編成になる過渡期には、このように先頭車が中間に入る編成が見られましたが3619号は最後まで中間に残り目立つ存在でした。のち3018号は3連化。編成から外れた3619号は冷房改造されるまで休車状態だったようです。
のち、3050形のコンプレッサー更新により捻出されたHB-2000に交換されています。(2012.8.13 東二見車庫)写真:山陽電気鉄道
3619号の活躍も、もうあと少しと考えられます。機会があれば今後も古い写真を公開しましょう。
主に直通特急として活躍中の山陽電車5000系。1986(昭和61)年7月10日に営業運転に投入され、今年で35周年を迎えました。当時一挙に7編成が登場し旧性能車を置き換えたことはむ~パパの記憶には新しいところですが、もうあれからずいぶん長い年月が経ったものです。ちなみに5000系は制御方式が異なるものの同スタイルの5030系と合わせると、2000(平成12)年まで14年間にわたって増備されたため、非常に多くのバリエーションがあり趣味的には面白い車両なのですが、それは追々ご紹介するとして、今回は登場時の5000系の姿を追ってみましょう。
登場時、市販されていた下敷き。川崎重工構内で撮影されたトップナンバー5000号の貴重な写真です。右上に書かれた文字「フレッシュ!マロンシートカー」「普通車でデビュー!」にご注目。登場時の5000系は旧性能車の置換えという位置付けであり、全て3両編成で通常は普通車のみに使用されていました。また、先頭車と中間車では座席の色が異なっており、先頭車は茶色系、中間車は赤色系でした。「マロンシート」という言葉は当時沿線学生の間では流行りましたが、鉄道ファンにとっては意味の分からない単語でした。シート色も特に栗色という感じではありませんでしたし・・・。(所蔵:む~さんパパ)
高架になる前の西飾磨駅で行き交う5000系。網干線は当時ワンマン運転にはなっておらず、3両編成だった5000系も運用されていました。1986年に登場した1次車7編成(5000~5012)のうち、最後の5012号(写真右)は川崎重工の試作ボルスタレス台車を履いて登場しました。のち5018号の台車と交換し他の1次車と揃えられました。山陽電車では以後ボルスタレス台車の採用はありませんでしたが、現在阪神電車から乗り入れて来る9000系・9300系・1000系にはボルスタレス台車が採用されています。(写真所蔵:山陽電気鉄道)
登場時の座席。これは先頭車のもので中間車はこげ茶とワインレッドの組み合わせとなっていました。(写真所蔵:山陽電気鉄道)
試運転中5000号の貴重なショット。震災まで存在した地上時代の西代駅で。後方は現在もそのままの姿で建っている山陽電車の本社。(写真所蔵:山陽電気鉄道)
同じく試運転中の5000号。舞子公園駅。明石海峡大橋の完成や橋上駅舎化により風景は激変しました。駅の北側にあるマンションもまだありません。(写真所蔵:山陽電気鉄道)
同じく舞子公園駅で、今は無き3202号。3号車の3621号はOK台車を履いています。まだ現塗装車は登場していません。(記録によると1986.7.15に登場したとのこと。)
(写真所蔵:山陽電気鉄道)
それにしても豪華な普通車が登場したと驚いたものです。クリックにもご協力ください。
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編成単位では最後の未更新車となった3028号に、とうとう「Last Run」ヘッドマークが付きました。
3028号・3614号とも車両が神戸寄り・姫路寄りで描き分けられている他は同じ仕様で、全盛期とも言える冷房改造後の姿。時期的にも合う「潮干狩」ヘッドマークが付いた姿となっています。「潮干狩」ヘッドマークは3030号旧標準色用として復刻製作されていましたが、コロナ禍で見送られ「幻」となってしまいました。
(画像提供:山陽電気鉄道)
ヘッドマーク掲出期間唯一の土日となった6月5日。あいにくの曇りでしたが、上下どちらの列車も撮れると言えます。魚住駅からの坂を上って来た3028号。
(2021.6.5 西江井ヶ島~山陽魚住間)
西江井ヶ島駅を出発する3028号。(2021.6.5)
折返しの姫路行き下り列車を撮影。(2021.6.5 東二見~西二見間)
最後は定番撮影地スマシオで。(2021.6.6 須磨浦公園~塩屋間)
3028号の引退により山陽電車の車両から消えたものがあります。
それがMG(電動発電機)。1号車の浜側床下にあり常に回転音を響かせています。鉄道に詳しい方には説明するまでもありませんが、架線から取り入れた1500Vの電気を動力としてクーラーや蛍光灯、その他電車を制御するための低圧の電気を作り出すもので、以前は電車にとって不可欠な部品でした。山陽電車では1983(昭和58)年、MGに代わる補助電源装置としてSIV(静止型インバータ)を採用し徐々にMGから切り替えてきましたが、今回の3028号引退をもって消滅します。これは目立たないことですが大きなことで、山陽電車の車両史にとって一つの時代が終わったことを示しています。※姫路寄り先頭車には予備の小型MGが付いており、これは今後しばらく残るはずです。
VVVF車増加やMG廃止など、急速な変化に驚くばかり。クリックにもご協力を!
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2019年6月8日、旧標準色への変更作業が開始された3030号。6月14日には塗装を終えた3030号と3031号が塗装場から工場へ移るため、初めて表に出て来ました。その時の記録を公開します。(2019.6.14撮影 写真:山陽電気鉄道)
塗装場に並ぶ3030号(左)と3031号(右)。塗りたてのピカピカ状態です。
フォークリフトにけん引され、ゆっくりと塗装場から出てきた3030号。旧標準色車が初めて表に出た瞬間です。
トラバーサに載せられた3030号。関係者の強いこだわりによって、完璧に再現された旧標準色がよみがえりました。む~パパにとってはこれこそが子供の頃から親しんだ”山陽電車”のカラーリングです。
トラバーサで移動し、工場棟へ入る3030号。
続いて出てきた2号車3031号。
この後、3号車3505号・4号車3615号が塗装作業を開始し、4両編成が揃って関係者の前に登場したのは7月3日のこととなります。
3030号の活躍もあともう少し。クリックにもご協力を!
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2019年に登場以来、鉄道ファンというより昔からの沿線のみなさまに親しんでいただいた旧標準色の3030号。いよいよ今年、ラストランを迎えます。む~パパも育った山陽沿線、小学校の窓から毎日見ていた山陽電車もこの色でした。今日はこの懐かしい標準色の塗装作業を東二見車両工場で取材した時の模様を公開します。
(写真所蔵:山陽電気鉄道 2019.6.8撮影)
旧標準色塗装直前の3615号。すでに前面の車番は移設されています。よく見ると塗り分け線が入れられていますね。いつもより念入りにパテで下地を整えられているのが分かります。
側面のドアは現塗装になってから交換されており、ドアレールが塗り分けに合わなくなっていたため付け替えられたそうです。何というこだわりでしょう!他社の復刻旧塗装と比較して気合の入り方が違います(ホント?)。
さて、この日は下半分の紺色を塗る日でした。シンナーを加えて濃度を調整しているようです。模型では明るい色から塗るのがセオリーですが、こちらは濃い色から作業していました。
まず最初に旧標準色となったのは、意外なことに「雨どい」でした。記念すべき塗装開始です!
続いて車体下半分の塗装が始まりました。スプレーガンで紺色を塗っていきます。車体は大きいのですが思ったより早いペース。
紺色に染まった車体。感動的ですらあります。
下半分が塗り終わった状態。上半分が現塗装のクリームなので、阪神電車のようなカラーリングです。
紺色がたっぷり入った塗料缶。これで何両分塗れるのでしょうか???
後編では工場内で旧標準色が初めて表に出た記録を公開します。クリックにもご協力を!
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あと数日で引退の3032号。今回ヘッドマーク撮影はむ~さんに任せてしまったので、む~パパとしては今まで撮ってきた写真を探してみました。このブログですでに公開した写真もあるかと思いますが・・・。妻鹿トンネルを出て来た3032号。撮影時は3032-3033-3616の3両編成でした。行先方向幕もまだ「阪急三宮」ですね。(2014.9.6 白浜の宮~妻鹿間)3022号に組まれていた3502-3611号を組み合わせた「新」3032号。4両編成になりました。(現在は3両編成に戻っています。)方向幕も「阪急神戸三宮」に変更されています。(2019.5.19 西二見~播磨町間)
山陽姫路駅で出発を待つ3032号。方向幕は新しい「阪神神戸三宮」になっています。(2019.6.22 山陽姫路駅)
ここからは3032号4両編成の形式写真をお送りします。(写真提供:山陽電気鉄道)
1号車3032号。神戸寄り制御電動車(クモハ)で、3000形3次車後期型に分類されます。MG(電動発電機)、CP(電動空気圧縮機)を搭載しています。特に120KVAのMGは3000系未更新車のみに搭載されており、その回転音を聞けるのもあとわずかな期間です。
2号車3033号。3032号とユニットを組む電動車(モハ)で、制御器、抵抗器を搭載しています。パンタグラフは菱形のPK-55。クーラーは当初集中型のCU-73を搭載していましたが、比較的早い時期に5000系と同じCU-71に交換されています。外見上、クーラーのほか避雷器、ヒューズ箱が近年交換され形状が変化しています。
3号車3502号(当時)。付随車(サハ)。この編成唯一の2次車で側窓が残り3両より低い位置に付いています。車外スピーカーも片側1箇所のみ(登場時は未装備)です。車体裾は一部が延長され水切りが廃されるなど、後年かなり手を加えられています。
4号車(現在3号車)3611号。姫路寄り制御車(クハ)。3000形3次型のトップナンバーで前期型に分類されます。3502号同様、車体裾を延長し水切りを廃止するなど手を加えられています。
(写真 2019.7.19 東二見車庫)
あとわずかな期間ですが、最後まで元気な姿を見せてくれることでしょう。
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3000系で未更新のまま残る4編成のうち、このほど3032号の引退が決まり「LAST RUN」ヘッドマークを掲出して走っています。
今回デザインが変わり、シンプルな色使いになりました。(提供:山陽電気鉄道)
む~パパ、撮影に出動したかったのですが日程が合わず、代理でむ~さんを撮影に派遣しました。今回は全編む~さん取材・撮影となります。
最初にやって来たのは有名撮影地スマシオ(須磨浦公園~山陽塩屋間)。ただ、ここは午前の早い時間帯でないと順光にならないので注意が必要です。む~さん、地下鉄撮ってから来たそうで「逆光やった」。そらそうでしょ。
次にやって来たのはここも有名な滝の茶屋駅。3032号は長らく姫路寄りに3616号を連結していましたが、3022号と交換し3611号をパートナーとしています。3600形は電動車より先行して製造された車両が多いため、おおむね1年程度電動車より年上です。
どうやらむ~さん、舞子公園駅へ先回りしたようで・・・。む~パパ、下回りが隠れるのでここで撮ることはほとんどないのです・・・。
次に来たのは白浜の宮駅~妻鹿駅間。妻鹿トンネル西方です。
この日最後の運用。折り返し東二見行き普通列車を別府駅で。
東二見駅到着後、車庫へ入庫する3032号。
活躍するのも9月30日限り。また1編成、3000系が消えていきます。
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新型コロナウイルスの影響により「さくら」ヘッドマークが早期終了となり、「潮干狩り」ヘッドマーク掲出が中止となった旧標準色の3030号。運用の関係で一時的に3両編成で走っていましたが、外出自粛もあって撮影出来たのは最終日の7月5日でした。
曇っている間に一度行ってみようと思っていた江井ヶ島駅西方山側へ。3両編成ならばうまく電柱の間に入ります。アングル柱の頃に来れば良かったと反省しきり・・・。
後追いでも押さえておきましょう。(以上2点 2020.7.5 江井ヶ島~西江井ヶ島間)
折返しは場所を移動して・・・。
定番の西二見駅西方へ。晴れてきたのでやや逆光気味。
ここは上下の普通列車がすれ違うので、タイミングによっては被ることがあります。今回はセーフでした。ダイヤ改正で東二見で車両交換する列車は「東二見行き」となっています。従来は「須磨」など車両交換後の行先を表示していました。なお、すれ違う現塗装車は3060号。現塗装になった2本目の車両です。当時も現塗装の3060号と旧標準色の3030号がこのように行き交うシーンはあったはず。ですが、当然西二見駅はまだありませんでした。
(以上2点 2020.7.5 西二見~播磨町間)
さて、3両編成に短縮されていた間、外れた3号車の3505号は東二見車庫の西端に留置されていましたが、3032号から外された3502号、倉庫となった3003号(廃車)と3色がきれいに並んでいました。もうファンの方ならよくご存じですよね。
(2020.7.5 東二見車庫)
む~さんが発見したもの。西二見踏切山側にある道路標識。真新しいピカピカのものでしたが、描かれているのは蒸気機関車。電車のデザインが増えているように思いますが、どうなのでしょう???
3030号は現在4両編成に戻って活躍しています。クリックにもご協力を!
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これ以上ない快晴に恵まれた11月16日㈯、鉄道友の会阪神支部による旧標準色3030号撮影会が東二見車庫で開催されました。
撮影しやすい場所にスタンバイした3030号。ローマ字のない撮影会用旧スタイル方向幕が映えます。
白黒にしてみると気分は昭和の写真集ですね。(すみません。このアイデア、使わせていただきました。)
この日の参加者は約50名とのこと。青空の下、撮影を楽しみました。落ち着いて編成写真や形式写真を撮るのは良いものです。
塗りたてピカピカの状態は過ぎ、少し落ち着いて現役時代の旧塗装を彷彿とさせます。
「最終出場記念」ヘッドマークを掲出して撮影タイム。
行楽ヘッドマーク第1号「海へ」1983年掲出復刻版。好評を博したデザインで撮影。
出場直前か台車のきれいな3642号。こうした写真も車庫撮影会ならでは。
記念撮影。参加者のみなさま、お疲れさまでした。
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