楽しいむ〜さん一家

【資料】山陽5000系を模型目線で見る!①

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電車の模型も大好きなむ~パパ。先日とある鉄道模型の集まりで、お友だちに真ちゅう板から切り抜いて山陽5000系の模型を自作している製作途中の車体を見せてもらいました。いや、それがまたよく出来ていまして、恐らくそのうちコンテストで賞を取って雑誌に掲載されるのでしょうが、このブログに載せる許可を得ていないので、また今度ということで。さて、今回はこういった模型を作る方々に必要だろうと思われる目線で、写真を何点か出してみます。出し惜しみするつもりは無いのですが、少しずつということで。今回は山陽電車を代表する5000系の神戸寄り先頭車5000号をご紹介しましょう。

5000系トップナンバー5000号の顔。3000系の流れを組みながら新しい感じに仕上がっています。1986(昭和61)年に登場し今年で36年になりますが、む~パパ的にはデザインが陳腐にならず、うまく6000系に引き継がれ、工業デザインとしては非常に成功した部類ではないかと思います。
(2014.6.15 大塩駅)
こちらも同じ5000号ですが、1次車にあたる7編成(5000~5012)は開口部の少ないスカートを付けていました。これは当時3両編成を2本つないで6両編成にする構想があり、密着連結器と電気連結器を装備して任意に増結・解放できるよう準備されていたためエアホースなどをつなぐ必要がなく、このような形状になっていたそうです。3両編成を2本つなぐという発想は6000系で本格化しましたが、電気連結器を用いて簡単に増結・解放するという形にはなっていません。
(2012.12.15 東二見車庫 撮影:山陽電気鉄道)
5000号を山側から。旧タイプのスカートを付けていた頃。この編成は側面の方向幕がLED化されているほか、側面の窓柱が黒く塗装されており外観上の特徴となっています。また、この方向から見ると先頭部のスカートすぐ横に阪神線内用の列車選別装置が取り付けられていますが、もちろん登場時にはなく、直通特急の予備車として整備された際に取り付けられたものです。このような形で1両ずつ撮影したものを「形式写真」と言い、鉄道写真のひとつのジャンルです。
(2012.12.15 東二見車庫 撮影:山陽電気鉄道)
同じ5000号を浜側から。3000系と同じく乗務員室は運転席側が広いため、左右非対称の側面デザインとなっています。このため乗務員扉(側開戸)の位置が山側とは異なっていますが、これは国鉄(JR)車両によく見られるものの、私鉄車両では数少ない作例と思われます。3000系の運転台部分が当時の国鉄車両を参考に製作されたため、これを5000系も引き継いでいるものと考えられます。
(2012.12.15 東二見車庫 撮影:山陽電気鉄道)
模型ファンには必須の床下機器配置。こちらは山側。ブレーキ制御箱やコンプレッサーなど、いわゆる空気系の機器が配置されています。5000系は3000系と同じく1号車に補助機器が、2号車に制御器があり2両で1ユニットとなっているため、電動車ですが5000号が単独で走ることは出来ません。
(2012.12.15 東二見車庫 撮影:山陽電気鉄道)

こちらは浜側。SIV(静止型インバータ)やバッテリーなど電気系機器はこちらに配置されています。ちなみにSIV起動装置(SIVの右側)は交換され新しい形になっていますので、登場時の5000系を再現したい模型ファンには注意が必要です。
(2012.12.15 東二見車庫 撮影:山陽電気鉄道)
(参考)5022号の浜側床下。5000号もSIV起動装置は登場当時この形でした。機器配置が時代を経て変化しているのが分かります。(2004.1.23 東二見車庫 撮影:山陽電気鉄道)

いかがでしたか?2号車以降も次の機会にご紹介しましょう!

【2015年】3000号前面帯復元工事

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今日は廃線跡を歩くシリーズを少しだけお休みして、3000号前面帯復元工事の写真を公開します。

今は思い出となった3000号。非冷房時代、側面のうろこ模様を消された際、前面帯がニューアルミカーと同じ太い幅のものに変更されました。車番も帯の上に変更されています。
(2015.10.18 霞ヶ丘~舞子公園)

2015年の鉄道フェスティバルに合わせ、3000号の前面帯を登場時の太さに戻す工事が行われました。

作業は東二見車両工場の一角で行われました。シール式の帯をはがすだけでは跡が残ってしまうので、全体を磨く作業が行われています。(2015.10.20 写真提供:山陽電気鉄道)
シールをはがすと、元の帯跡がはっきりと残っていました。職人さんが丁寧に磨き上げていきます。アルミ地肌の銀色が輝きます。話に聞いたところでは鉄道関係ではなく、川崎重工の船の職人さんが来られて作業されたそうです。(2015.10.20 写真提供:山陽電気鉄道)
貫通扉の左側。上の穴8つが太い帯になった後の車番位置、下の穴8つが元の車番位置。登場時は方向幕が無く貫通扉に車番が付いていました。(2015.10.20 写真提供:山陽電気鉄道)
復元工事が完成した3000号。かつての姿がよみがえった瞬間です。(2015.10.23 写真提供:山陽電気鉄道)
3000号は完成していましたが、姫路側3600号はまだ未完成。この姿で鉄道フェスティバルの展示となりました。(2015.10.23 写真提供:山陽電気鉄道)

つい最近と思っていた3000号の復元も、今から思えば7年前のこと。こうした記録も大切にしたいものですね。

【現役最古のアルミカー】山陽電車3501号の登場時

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山陽電車OBのZ氏から貴重な写真をいただいたので公開します。長い間編成から外れていた山陽電車3000系の3501号登場時のもので、当時3両編成だった3000系を4両化するために増備され、運び込まれた直後のようです。
3078号に組み込まれた3501号。10年以上前の写真ですが現在でもこの姿のままです。
(2007.9.5 東二見車庫 写真:山陽電気鉄道)
誕生直後の3501号。もちろん冷房は付いていません。下回りも塗りたてのようで「未使用」状態です。(1968.5.15 東二見車庫)
台車。3500号・3501号は軸ハリ式台車を履いていた印象が非常に強いのですが、1968年に製造された2次車にあたり、他の鋼製車と同じウイングバネ式台車を履いて登場しました。ただ、かなり早い時期に3600号・3601号と交換して軸ハリ式台車を装着しており、営業運転開始時には交換されていた可能性もあります。
このブログで以前ご紹介した写真。まだ方向幕が取り付けられていない時代ですが、すでに3501号と3601号の台車は交換され、3601号のほうにウイングバネ式台車が付いているのが分かります。
検査標記。当時西新町にあった「明石工場」の文字が見えます。東二見工場稼働前でしょうか?撮影は東二見なのですが・・・。
窓下に特徴ある「うろこ模様」があることが分かります。また、上段窓サッシの角は3両編成で登場した3000-3001-3600と3002-3003-3601はRが付いていますが、3500号・3501号は当初よりRは無かったことが分かります。
サッシ上部にRのある元の編成。(1964年 写真所蔵:山陽電気鉄道)
登場時は妻面に栓受が付いていましたが、現在は取り外されています。ごちゃごちゃとジャンパー栓が付いている姿は魅力的ではありますが・・・。

何十年と経つ間に、絶えず手を加えて車両はメンテナンスされています。クリックにもご協力を!
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【地下化】西代駅周辺の地上線路跡をたどる

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前回の続きです。(11/7 写真追加)

阪神淡路大震災まで板宿駅とともに地上にあった西代駅。現在の山陽電車の起点です。1968(昭和43)年の神戸高速鉄道開業以来、ここから地下の高速長田駅に向かっていましたが、それまでは長田駅を経て道路上を兵庫駅へ向かっていました。
地上線跡は道路となっています。写真は板宿側から西代駅方向です。正面に山陽電車を越えていた道路橋が見えます。この先で線路は急カーブで左に曲がり、すぐ西代駅がありました。現在線路と駅は地下にありますが、基本的に地上時代と線路の形は変わっていません。
地上時代の西代駅を出発した3050形アルミカー。山陽電車の駅によく見られる形の橋上駅舎がありました。1988(昭和63)年8月15日。西代駅の西にあるのに「西代東踏切」なのは元々駅がこの地より西側にあったことを物語っています。
かつて西代には山陽電車の車庫がありました。地下化工事のため車庫は東須磨に移転しましたが、車庫移転後も側線が残り新造車の搬入などに使われていました。写真は1968(昭和43)年頃。神戸高速鉄道開通直前、西代駅橋上駅舎から西方向を撮影したもの。兵庫へ向かう3000系特急の姿。中央は旧下りホーム跡で当時は運転指令室として使用されていました。左下隅に地下道入口が写っていますが、現在もこの場所に残っています。(写真所蔵:山陽電気鉄道)
西代駅すぐ西側にあった踏切跡から東方向。中央に地上時代の写真にあった地下道の入口があります。旧線路跡と南側の地盤に段差があります。
この写真は1968(昭和43)年、神戸高速鉄道開業直前、西代駅東方で地下線へ入る3000系と、兵庫駅から地上線をやって来た2000系ステンレスカー2014号の姫路行き特急。(写真所蔵:山陽電気鉄道)
11/7写真追加。同じ場所を同じ角度から。現在では電車が地下に潜っていた場所とはとても思えません。
同じ場所を西方向へ。歩道の左側(南側)の道がここで途切れており、かつて地下へ向かう勾配の横に付いていた道路だということが分かります。
同場所の航空写真(出典:Googleマップ)。兵庫スバル自動車の北側がかつてトンネルの入口があった部分です。

引き続き旧長田駅付近へ向かいます。クリックにもご協力を!
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6000系増備車が営業開始!(その1・6016号)

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毎年増備が進む6000系。今年はすでに6014・6015・6016の3編成が東二見に搬入され、試運転でその姿を見るようになりました。このうち3両編成の6015・6016編成については4月10日から営業運転に投入されました。

む~パパ、む~さんと共に久々の出動です。

素晴らしい天気に恵まれ、これは写真を撮らずしてなんとする!という日和でした。む~さん、む~パパと手分けして江井ヶ島駅で待機します。

この日は旧標準色3030号が下って来たり、6000系の4両編成が来たりと「当たり」の予感。(2021.4.10 江井ヶ島東踏切)

江井ヶ島駅を後にする3030号。懐かしい旧標準色も5月末で見納めとなるのでしょうか。

さて、東二見車庫を出庫した6016号の初営業列車が上って来るという時、下り普通列車が接近してきました。

やって来たのは「さくら」ヘッドマークを付けた3072号。

正直、カブるのではないかとヒヤヒヤもの・・・。

6016号の初営業列車が江井ヶ島駅に進入。新車ならではのピカピカの輝きが美しいです。入駅シーンはむ~パパが押さえました。

江井ヶ島駅を後にする6016号はむ~さんが撮影。まったく汚れていない姿が見られるのは本当に少しの間だけですから、非常に貴重な記録となりました。

とうとう6000系も17編成に。クリックにもご協力を!
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【鉄道模型Nゲージ】マイクロエース山陽3000系第3弾発売‼(その2)

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マイクロエース社から発売された山陽3000系模型第3弾。もう一つは注目(?)の3100号です。

3100号は3050形アルミカーの増備車として登場したもので、3100-3101の2両を4両編成に増結して6両編成とする構想を持っていました。3101号には電気連結器付きの密着連結器が装備され、容易に増結・解放するつもりだったようです。が、当面そのような運用は無いということで鋼製の3619号を冷房改造、アルミカーに似せた塗装にして連結しました。3542号を連結して4両編成になっていた時期もあります。

今回の目玉、3619号。台車がKW-2になり、コンプレッサーも交換された最近の姿となっています。ファンからは「ホワイトエンジェル」と呼ばれたりしていますが、登場時は「白子」と呼ばれていたそうです。

アルミカーとの質感の違いがうまく再現されています。

3050形(左)との違い。正面貫通扉の上部左右に幌吊り金具が付いているのが3000形の特徴です。


3050形(上)と3000形(下)。クーラー配置の微妙な違いも再現されています。



アルミ車体の3100号にも細かな違いが。第1弾発売の3072号(上)では140kVaのSIVが搭載されていますが、今回の3100号(下)では120kVaとなっており、周辺の床下機器も作り分けられています。ちなみに3100号は山陽電車初のSIV搭載車です。

避雷器も第1弾では現行タイプでしたが、今回の3101号は古いタイプになっています。これは再現された時代の違いで、現在は3101号も新しいタイプに交換されています。登場時は避雷器の隣にもう一つヒューズボックスが付いていました。

現在ある金型ではたいてい作ってしまったかな?と思えるマイクロエースの3000系シリーズ。次回作はあるのでしょうか・・・?
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【新作登場】山陽鉄道フェスティバル2019 鉄道模型コーナー

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好天に恵まれ大盛況だった「山陽鉄道フェスティバル2019」。みなさまも行かれましたか?

今年の電車撮影会は旧塗装3030号と保存車のアルミカー3000号、2012号の並びとなり、いかにも昭和な組み合わせがファンを唸らせました。

が、もちろん「む~パパ」では、お約束通り他のコーナーには見向きもせず「鉄道模型コーナー」のみスポットを当てご紹介します。今年も新作があるのかな~。
※模型の近接撮影には特別に許可を得ております。

ここで登場する鉄道模型は縮尺1/80のHOゲージ。そのほとんどが紙やプラ板で作られた手作り車両です。質的には関西でも有数の鉄道模型運転会と言えます。今年は241両もの電車が集合しました。

今年は実車に旧塗装が復活したこともあり、模型も「旧塗装祭り」状態。3000系のバリエーション展開。手前から3020・3022・3060・3058各編成です。4編成ともペーパー製の自作作品。

こちらは現代の山陽電車。5000系と6000系。こちらも写っている3編成ともペーパー製の自作品。

それでは、毎年登場する新作。今回は・・・?

来年3月に営業運転を開始する近鉄新名阪特急80000系「ひのとり」。ペーパー製自作品。この模型は、山陽鉄道フェスティバルの前週に近鉄五位堂工場で開催の鉄道まつり会場で初登場したものです。隣も新作、近鉄30000系ビスタEXの新塗装車。こちらはキット組立品です。

毎年登場の阪神電車各形式と並ぶ右端の車両は新作5702号。この模型、本当にアルミ板から製作されています!

精密模型ではありません。しかし、本当のアルミ板の持つ光沢や表面のザラザラな質感は塗装では表現できないもの。む~パパ、アルミで出来たアルミカーの模型は初めて見ました。

今回の新作には目立たないながら近鉄シリーズ21があります。阪急・山陽の救援車が並ぶ夢の競演に近鉄車が加わります。

山陽電車を中心に様々な電車が集まる模型ならではの光景。見ごたえがあります。

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【Nゲージ】5030系鉄道模型が発売!

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購入された皆さまの手元にはすでに届いているはずですが、山陽5030系の鉄道模型が発売されています。3000系(3050形)は、いろんな車両を製品化するマイクロエースからすでに4タイプが発売されましたが、5000・5030系シリーズは本格的な量産模型では初めて。今回は私鉄電車を数多くリリースするグリーンマックスからの発売となりました。

とうとう山陽電車の模型がGM(グリーンマックスのことです)から発売される時代になったとは!む~パパ、梅田のヨドバシカメラでもケースに並んでいる5030系の模型を見て、感動のあまり涙が・・・は、冗談ですが、今まで模型メーカーから見向きもされなかった(これは本当です)山陽電車のエース車両が全国の鉄道模型店に並ぶ日がやってくるとは、本当に夢のようです。

おおーっ。Nゲージのケースに収まった5030系直通特急。

先頭車の造形。列車無線アンテナは別パーツで付属しており、購入した人が自分で取り付けるようになっています。実車の印象をよくつかんでいますね。行先は「阪神梅田」。沿線住民としては「姫路」にしてほしいところですが、そこは東京のメーカーが企画した製品だけに、阪神や近鉄の模型を持っている人が手に取りやすいようにする配慮かと思われます。山陽電車が好評のうちに完売すれば次回は「姫路」行きになるかも知れません。

こちらは実車の5030系。連結器は中央に保つバネが付いていないので、列車の振動で寄ってしまっています。ペコちゃんみたいですね。(2019.7.28 藤江駅)
 
この製品は前照灯・前部方向幕および標識灯が点灯します。前照灯は電球色、前部運行標識(標識灯)は現在の白色LEDを再現しています。もちろん後部標識(尾灯)も点灯します。

山陽電車のチャームポイント、赤く塗られた高圧配線も再現。ヒューズボックスは別パーツです(写真は未取付け)。鍵外し配管の無い現在の姿を再現しています。

台車・床下機器も今回の製品化で新規に製作されたもの。アルミ製の車体にステンレス製のドアが付く質感の違いも再現されています。側面の行先表示はシール式で購入者が貼り付けるようになっています。

模型では編成中にモーターを取り付けた車両が1両あり、バランスの関係か4号車の5530号となっています。実物では付随車でモーターの無い車両なので、何となく違和感があります・・・。

最後に。5030系に付く新しいタイプのCU-71型クーラーは、キセ部分が屋根の中央に設置されていません。写真のように少しオフセットしているのです。これも抜かりなく再現されています。

模型メーカー公式サイトはこちらです。
http://www.greenmax.co.jp/

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【鉄道模型】山陽電鉄3050系Nゲージ第2弾ついに発売!(その2)

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前回ご紹介した山陽3050系Nゲージ第2弾のうち、もう一つ3050系アルミカー試作編成3066号のモデルをご紹介します。基本的には第1弾で発売されたアルミカー3072号の色替えとなる製品ですが、今回新しく追加された金型もあります。

3066号は1981(昭和56)年、我が国初の大型押出し形材を用いた新工法アルミカーの試作車として登場しました。アルミ製で登場したのは3066-3067の2両で、3号車の3508号は他の編成から来たもので、4号車の3638号は鋼鉄製でした。1984(昭和59)年になって3号車にアルミ製の3538号が製造され、現在は4両中3両がアルミカーとなっています。

4号車3638号。今のところ山陽電車で最後に製造された鋼鉄製車両です。前3両とは車体断面や窓形状が異なります。もちろん車内も全く違っています。

さて、模型を検証しましょう。基本的には前回発売の3072号をクリーム色に塗り替えたものです。前回発売時、連結器回りの欠き取りが黒塗装で一部のファンから不満が出ていました。3066号は3072号とは欠き取り形状が異なっており、こうしたバリエーション展開のため、あえて塗装表現としたことが分かります。

3066号(上)と3072号(下)。3066号は補助電源装置がMG仕様、3072号はSIV仕様となっており、床下機器の違いが再現されていますが、実物の3066号はこのたびSIVに換装されたため、模型発売時には3072号と同じ床下機器配置になってしまいました。

こちらは4号車3638号(上)。比較対象としては前回発売の3632号(下)となります。あまり話題になっていませんが、実は3638号のみ今回新規金型を使用したモデルで、3632号とは別の車体に仕上がっています。この面で見ても車外スピーカー形状が異なり、また車側灯が一つ多い(空気バネ台車のパンク表示灯・3632号は金属バネ台車なので付いていません。)ことがお分かりいただけるかと思います。

3638号(右)と3632号(左)。同じような顔をしていますが、ヘッドライトケースの幅が異なります。玩具ではないので、ここまで再現しないとファンは満足しませんね。

さてさて、しかしながら今回は金型流用した部分があるため実車とは異なる部分も見受けられます。

3066号。模型は3072号の車体を流用しているため乗務員扉下のくつ擦りが小さいままです。

実物はアルミカーのうち3066号だけこのように大きなくつ摺りとなっています。
(写真提供:山陽電気鉄道)

あと一つ。

3号車3538号。妻面窓ガラスですが、左側に保護棒(車内側)が再現されています。

やや大げさな表現ですが、この写真に見られるものです。実はこの保護棒、む~パパの記憶が確かならば1983(昭和58)年製の3072号・3100号を最後に廃止されたようです。従って3066・3067号には付いているのですが、3538号には付いていないのです。
(写真提供:山陽電気鉄道)

3538号。このとおり。実は3066・3067号とは車体裾形状も異なるのですが、それは実車の解説になりますので、今回はこの辺で・・・。
(写真提供:山陽電気鉄道)

とまあ、こんな些細な違いが気になるくらい、模型は良く出来ています。大人気の旧塗装は発売直後から入手難ですが、こちら3066号はまだ模型店に並んでいるようです。

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【いよいよ引退】3000号最後の姿を追う!

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いよいよ11月23日に引退する3000号。「楽しいむ~さん一家」では以前にも前面帯が復刻された3000号の姿を追いましたが、とうとう元気で走る姿を見るのも最後と思うと再び撮りに行きたくなりました。朝から出動です!
以前の記事はこちら→【復刻】3000号を追え!

3000号が最後の日を迎えるとアナウンスされて以降、有名な撮影地にはカメラを持ったファンが多数訪れています。む~パパ、以前の記事と同じ場所では面白くない!と降り立ったのは西舞子駅。

西舞子駅西方の山田川西踏切道から少し西側で。国道2号を通行する自動車やバイクに十分注意が必要です。目立つ服装のほうが良いかも知れません。まずは直通特急5022号。「西日本B-1グランプリin明石(11/25・26 明石公園で開催)」ヘッドマーク付きです。

3000号がやって来ました!隣を走るのはJR321系。ライバルたちとの並走もあとわずか。まもなく思い出となるシーンです。

さてさて、3000号が折り返して来るまでの間に霞ヶ丘駅へ移動。

面白くない!と言いつつ有名撮影地ですね・・・。これは「神戸マラソン(11/19開催)」ヘッドマークを付けた直通特急5014号。

6000系直通特急がやって来ました。LED行先表示はシャッタースピード1/1000秒でも写る優れモノだと聞いて、今回は1/1000秒としてみました。バッチリです。

姫路へ向かう3000号。曇っていたのに急に日が差したので慌てました。

ほぼ同じ場所で。帯の太かった頃。(2015.10.18)

さて、ここで最後は姫路からの折り返しを狙いましょう。

あちこち歩き回って時間切れ・・・。浜の宮駅西方です。事前にもっと下調べしないといけませんね~。

沿線での撮影には乗り降り自由で便利な各種1dayチケットがお奨めです。

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