楽しいむ〜さん一家

【北条鉄道】桜の名所でレールバスを撮る!

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神戸電鉄粟生線に来たならお隣も回ってみようということで、む~さん&む~パパ、北条鉄道にやって来ました。

単行列車だと思っていたらこの日は2両編成での運行。実はむ~さん、北条鉄道を撮りに来たのは初めてなんだそうで・・・。菜の花越しにかわいい列車を。(粟生~網引)
北条鉄道は元国鉄北条線で、その昔は播州鉄道のち播丹鉄道(現在の加古川線)の支線でした。高砂線、三木線、鍛冶屋線も同じ支線でしたが、鉄道として残ったのは北条線のみ。現在も昔の姿をそのまま残している駅がいくつかあり、写真を撮りに来る方も多いです。こちらは粟生駅から一駅の網引駅。線路沿いの桜は満開。秋は大銀杏が色付きます。
む~さん、粟生で加古川に合流する万願寺川から堤防に植えられた桜と網引駅に到着した列車を撮っていました。
む~パパは線路際から・・・。
続いて法華口駅へ。1915(大正4)年開業時からある木造駅舎はいかにもローカル線の駅といったスタイルで、ここで説明の必要もないほど全国的に有名な存在。駅周囲には桜がたくさん植えられ、満開のこの日は大にぎわいでした。ちょっと観光地化し過ぎて以前のひなびた雰囲気が薄れたのが少々残念。
鉄道模型のジオラマのような、映画のセットのような。タイムスリップしたような感覚に。ちなみに隣の播磨下里駅も大正時代の駅舎が残っています。
木の電柱にこれまたレトロな照明が。
列車が来なくても、なかなか絵になる風景です。
法華口駅を出発する列車。先頭のフラワ2000-3は元三木鉄道の車両で、同鉄道廃線後こちらへ移ってきました。む~さん撮影。

む~パパはホーム端から。

神戸電鉄・JRからは粟生駅で接続。神戸・姫路から比較的近くに位置しながら、昔のローカル線の風情を色濃く残す北条鉄道で小旅行はいかがでしょう。

【北条鉄道】兵庫県で東北を感じるキハ40

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先日、走る姿を捉えたキハ40(右)。今回貸切列車として乗車する機会に恵まれたため、む~パパ迷わず参加しました。左は北条鉄道オリジナルのフラワ2000-2。(2022.7.18 北条町駅)
今回は細かく見ていきましょう。空気ばね台車DT44A。西日本に配置された暖地向け車はコイルばね台車を履いていますが、寒地向け車はコイルに雪が詰まりばねが効かなくなることを防ぐため空気ばね台車を採用しています。ブレーキシリンダーのカバーも雪国ならでは。「秋アキ」は所属記号で、秋田支社秋田総合車両センター(南秋田センター)所属であることを示しています。現在は特に必要ないはずですが、あえて残してあるようです。(2022.7.18 北条町駅)
前面にずらりと取り付けられた銘板。昭和54年に新潟鉄工所で製造され、土崎工場(秋田市)での改造を示す銘板が2枚、元々「日本国有鉄道」銘板が付いていた箇所に「JR東日本」、その上に現在の「北条鉄道」銘板が新たに付けられています。(2022.7.18 粟生駅)

では、車内に入ってみましょう。

「国鉄」を強く感じる車内。シートの色はオリジナルではないと思いますが、ずらりと並んだ直角クロスシートに旅情を感じる方も多いことでしょう。
座席番号プレート。かつては珍しくもなかった国鉄様式のプレートも今となっては貴重になってきました。
車内は秋田時代から手を加えられておらず、東北北部の路線図もそのまま掲出されています。この車両は五所川原と能代を結ぶ五能線で活躍していました。む~パパ、学生時代に「青春18切符」で青森まで行ったことはありますが、日本海側を回ったことはないので、この路線図を見るだけで「行ってみたいな」と旅情を誘われますね~。
この日はもう1本貸切があったようで、む~パパ、沿線で狙ってみました。緑のトンネルを行くキハ40。
(2022.7.18 粟生~網引)

東北で走っていた姿を残すキハ40。北条鉄道も是非訪ねてみてください!

【soraかさい】ド迫力!の海軍機実物大模型

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姫路海軍航空隊。現在は加西市内である鶉野(うずらの)飛行場に駐留した旧海軍の部隊で、沖縄戦で特攻実施部隊となりました。この飛行場は現在も比較的当時の姿を残していますが、2022年4月、海軍機2機の実物大模型を展示する施設として「soraかさい」がオープンしたこともあり、む~パパ、早速訪れてみました。

まっすぐに伸びる滑走路跡。現在も田園地帯のためはっきりと残っています。

旧滑走路上に建設された「soraかさい」。神姫バスが運行するコミュニティバス「ねっぴー号」利用が便利です。
館内には川西航空機(現:新明和工業)が製作した局地戦闘機「紫電”改”」と、中島飛行機(現:SUBARU)が製作した九七式艦上攻撃機(九七艦攻)の実物大模型が展示されています。これは必見!

地上にある状態を再現したのが「紫電”改”」。「紫電」の改良機で翼の位置が変更になった二一(にいいち)型以降のモデルを指します。元々鶉野飛行場は川西航空機姫路製作所組立工場の専用飛行場として建設されたもので、ここで「紫電」「紫電改」が製造されていました。この模型は屋外で展示されることもありますので、HPを要チェック。

飛行状態で展示されているのが九七式艦上攻撃機。1機には3人が搭乗します。姫路海軍航空隊に配備されたものは沖縄戦特攻に参加し搭乗員とともに全て失われています。ちなみに九七艦攻は国内に現存せず、実物大模型とは言え当時の姿を再現した非常に貴重なものだと思われます。

「歴史ゾーン」では姫路海軍航空隊の歴史やその末路、数々の遺品などが展示されています(撮影禁止エリア)。現在の平和な社会の礎が彼らの尊い犠牲によって成り立っていることを決して忘れてはなりません。

「平和祈念の碑」。ここに集った多くの若者が沖縄の海に散ってゆきました。その事実は重いものです。
川西航空機・中島飛行機とも存続し、戦後は飛行艇や自動車などを生産しています。こうして培われた技術が現代の私たちにつながり生活を豊かにしています。失われた先人の命に思いをはせ、感謝するしかありません。

「soraかさい」入場無料。
神戸電鉄/JR加古川線「粟生駅」乗換え北条鉄道終点「北条町駅」よりコミュニティバス「ねっぴー号」で。

開館当時は予約制でしたが、現在は予約なしで入館できます。ぜひご訪問ください。

【北条鉄道】クラウドファンディングが成功したキハ40

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神戸電鉄・JR加古川線の粟生(あお)駅から北条町を結ぶ北条鉄道。旧国鉄線を引き継いで運行する第3セクター方式の鉄道です。いささか旧聞ではありますが、今年から4両目の車両としてJR東日本から譲り受けたキハ40形気動車が営業運転に投入され、人気を集めています。

網引駅を出発したキハ40形。1977(昭和52)年から1982(昭和57)年にかけて888両が製造され、北海道から九州まで全国に配置されていたキハ40系列ですが、国鉄分割民営化から35年経ち引退が進んでいます。このほど北条鉄道に来た535号は500番台と言われる寒地向け車両で、青森県と秋田県の海岸線を沿って走る五能線で活躍していたものです。今回補修費を集めるためクラウドファンディングを実施したところ、目標額を大きく上回ったとのことで、美しい姿がよみがえりました。(2022.4.30 網引~田原)
キハ40形は国鉄時代に当時老朽化が進んでいたキハ10系気動車を置き換える目的で製造されたもので、元々はこの写真のような朱色(首都圏色と呼ばれていました)でした。写真は暖地向けの2000番台(2002号)ですが側窓部分は更新工事が行われたため原型ではありません。(2018.6.27 広島駅)
現在、登場時のキハ40形の姿を最も残すのがJR四国の運行するもので、トイレは撤去されていますがエンジンは当時のままです。キハ40 2110号(2020.8.2 徳島駅)

網引駅を後にするキハ40。レールバスとは違う重厚感がありますね。ローカルムード満点です。

昔の雰囲気をそのまま残す北条鉄道。先日ご紹介した高砂線とともに加古川線の支線として建設されたものですが、同じ支線であった鍛冶屋線、三木線(のちの三木鉄道)が廃止された現在、支線では唯一残された存在です。今回キハ40形には乗車しなかったので、是非実際に乗車してからまたリポートしたいと思います。

【現存】三木鉄道と北条鉄道のLE-Car

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「LE-Car」かつて富士重工(スバルですね)が開発した軽快気動車で、一般には「レールバス」と呼ばれていました。国鉄から転換した第3セクター鉄道などが多く導入し、兵庫県では三木線と北条線(いずれも三木鉄道・北条鉄道として独立)向けとして1985(昭和60)年に登場しましたが、いずれも老朽化により姿を消しています。三木鉄道は残念ながら2008(平成20)年に路線自体が廃止となってしまいました。

このLE-Carですが、兵庫県内にまだ2両が残っています。む~パパ、久しぶりに状況確認のため出動しました。

三木鉄道ミキ180形 ミキ180-101。最初に投入された2両のうちの1両です。2002年に廃車後、飲食店の駐車場に置かれていましたが閉店により放置され、経営者が変わった現在では物置になっています。ご覧のとおり状態はあまり良くありません。

車輪は2軸で、単体の鉄道車両としては最小単位と言えます。車体はバスをベースとしているため、各部が同時代の富士重工製バスボディと同じパーツとなっています。

(参考)同時代の富士重工製バス。正面部分はほぼLE-Carと同一なのがお分かりいただけるかと思います。バスとしてもほぼ消滅したと思われます。(写真:群馬バス 高崎駅で撮影)兵庫県内では主要な事業者が採用しなかったため、あまり見かけなかったタイプの車体です。

こちらは三木鉄道車両の近所にある自動車工場に置かれている北条鉄道のLE-Car。フラワ1985形といい、こちらは開業に際し3両(フラワ1985-1・2・3)が製作されています。同時期の三木鉄道ミキ180形と同仕様ですが、側窓が観光バス仕様の連続窓となっています。3両のうち2両(1・2)は紀州鉄道に移り、うち1両(2)は廃車後有田川町鉄道公園で(和歌山県)動態保存されているため、驚くべきことに3両とも現存します。

どうやらこちらは鉄道好きと見え、信号機や遮断機が設置されています。お店の営業日は車両の見学も可能とのこと。パテで補修中のようで大事に保存されています。ひょっとしてエンジンが掛かる状態?なのかも知れません。

このお店にあった三菱初代ミニキャブ。子供の頃に見たことはありますが、まだあるとは・・・。

2軸レールバスの現存例は少ないため貴重な存在です。クリックにもご協力ください。
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