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【soraかさい】ド迫力!の海軍機実物大模型

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姫路海軍航空隊。現在は加西市内である鶉野(うずらの)飛行場に駐留した旧海軍の部隊で、沖縄戦で特攻実施部隊となりました。この飛行場は現在も比較的当時の姿を残していますが、2022年4月、海軍機2機の実物大模型を展示する施設として「soraかさい」がオープンしたこともあり、む~パパ、早速訪れてみました。

まっすぐに伸びる滑走路跡。現在も田園地帯のためはっきりと残っています。

旧滑走路上に建設された「soraかさい」。神姫バスが運行するコミュニティバス「ねっぴー号」利用が便利です。
館内には川西航空機(現:新明和工業)が製作した局地戦闘機「紫電”改”」と、中島飛行機(現:SUBARU)が製作した九七式艦上攻撃機(九七艦攻)の実物大模型が展示されています。これは必見!

地上にある状態を再現したのが「紫電”改”」。「紫電」の改良機で翼の位置が変更になった二一(にいいち)型以降のモデルを指します。元々鶉野飛行場は川西航空機姫路製作所組立工場の専用飛行場として建設されたもので、ここで「紫電」「紫電改」が製造されていました。この模型は屋外で展示されることもありますので、HPを要チェック。

飛行状態で展示されているのが九七式艦上攻撃機。1機には3人が搭乗します。姫路海軍航空隊に配備されたものは沖縄戦特攻に参加し搭乗員とともに全て失われています。ちなみに九七艦攻は国内に現存せず、実物大模型とは言え当時の姿を再現した非常に貴重なものだと思われます。

「歴史ゾーン」では姫路海軍航空隊の歴史やその末路、数々の遺品などが展示されています(撮影禁止エリア)。現在の平和な社会の礎が彼らの尊い犠牲によって成り立っていることを決して忘れてはなりません。

「平和祈念の碑」。ここに集った多くの若者が沖縄の海に散ってゆきました。その事実は重いものです。
川西航空機・中島飛行機とも存続し、戦後は飛行艇や自動車などを生産しています。こうして培われた技術が現代の私たちにつながり生活を豊かにしています。失われた先人の命に思いをはせ、感謝するしかありません。

「soraかさい」入場無料。
神戸電鉄/JR加古川線「粟生駅」乗換え北条鉄道終点「北条町駅」よりコミュニティバス「ねっぴー号」で。

開館当時は予約制でしたが、現在は予約なしで入館できます。ぜひご訪問ください。

【soraかさい】ド迫力!の海軍機実物大模型” への2件のコメント

  1. こんにちは
    (元)職業柄、これは非常に興味深いです。
    何より県内にこのような施設があることを初めて知りました。
    機会あれば、というか絶対行ってみたいです。

    • Toshiyuki Iwaiさま こんにちは。いつもコメントありがとうございます。
      加西は少々山陽沿線から離れているので、このブログに載せるのはどうかなと思いましたが、北条鉄道・神姫バスは兵庫県内の交通機関で山陽電車とも少なからずご縁がありますので採り上げてみました。元々は紫電改だけが製作され限られた日時に公開されていたのですが、九七艦攻も追加されいつでも見られる施設にパワーアップしました。是非行ってみてください。

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