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【北条鉄道】兵庫県で東北を感じるキハ40

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先日、走る姿を捉えたキハ40(右)。今回貸切列車として乗車する機会に恵まれたため、む~パパ迷わず参加しました。左は北条鉄道オリジナルのフラワ2000-2。(2022.7.18 北条町駅)
今回は細かく見ていきましょう。空気ばね台車DT44A。西日本に配置された暖地向け車はコイルばね台車を履いていますが、寒地向け車はコイルに雪が詰まりばねが効かなくなることを防ぐため空気ばね台車を採用しています。ブレーキシリンダーのカバーも雪国ならでは。「秋アキ」は所属記号で、秋田支社秋田総合車両センター(南秋田センター)所属であることを示しています。現在は特に必要ないはずですが、あえて残してあるようです。(2022.7.18 北条町駅)
前面にずらりと取り付けられた銘板。昭和54年に新潟鉄工所で製造され、土崎工場(秋田市)での改造を示す銘板が2枚、元々「日本国有鉄道」銘板が付いていた箇所に「JR東日本」、その上に現在の「北条鉄道」銘板が新たに付けられています。(2022.7.18 粟生駅)

では、車内に入ってみましょう。

「国鉄」を強く感じる車内。シートの色はオリジナルではないと思いますが、ずらりと並んだ直角クロスシートに旅情を感じる方も多いことでしょう。
座席番号プレート。かつては珍しくもなかった国鉄様式のプレートも今となっては貴重になってきました。
車内は秋田時代から手を加えられておらず、東北北部の路線図もそのまま掲出されています。この車両は五所川原と能代を結ぶ五能線で活躍していました。む~パパ、学生時代に「青春18切符」で青森まで行ったことはありますが、日本海側を回ったことはないので、この路線図を見るだけで「行ってみたいな」と旅情を誘われますね~。
この日はもう1本貸切があったようで、む~パパ、沿線で狙ってみました。緑のトンネルを行くキハ40。
(2022.7.18 粟生~網引)

東北で走っていた姿を残すキハ40。北条鉄道も是非訪ねてみてください!

【北条鉄道】クラウドファンディングが成功したキハ40

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神戸電鉄・JR加古川線の粟生(あお)駅から北条町を結ぶ北条鉄道。旧国鉄線を引き継いで運行する第3セクター方式の鉄道です。いささか旧聞ではありますが、今年から4両目の車両としてJR東日本から譲り受けたキハ40形気動車が営業運転に投入され、人気を集めています。

網引駅を出発したキハ40形。1977(昭和52)年から1982(昭和57)年にかけて888両が製造され、北海道から九州まで全国に配置されていたキハ40系列ですが、国鉄分割民営化から35年経ち引退が進んでいます。このほど北条鉄道に来た535号は500番台と言われる寒地向け車両で、青森県と秋田県の海岸線を沿って走る五能線で活躍していたものです。今回補修費を集めるためクラウドファンディングを実施したところ、目標額を大きく上回ったとのことで、美しい姿がよみがえりました。(2022.4.30 網引~田原)
キハ40形は国鉄時代に当時老朽化が進んでいたキハ10系気動車を置き換える目的で製造されたもので、元々はこの写真のような朱色(首都圏色と呼ばれていました)でした。写真は暖地向けの2000番台(2002号)ですが側窓部分は更新工事が行われたため原型ではありません。(2018.6.27 広島駅)
現在、登場時のキハ40形の姿を最も残すのがJR四国の運行するもので、トイレは撤去されていますがエンジンは当時のままです。キハ40 2110号(2020.8.2 徳島駅)

網引駅を後にするキハ40。レールバスとは違う重厚感がありますね。ローカルムード満点です。

昔の雰囲気をそのまま残す北条鉄道。先日ご紹介した高砂線とともに加古川線の支線として建設されたものですが、同じ支線であった鍛冶屋線、三木線(のちの三木鉄道)が廃止された現在、支線では唯一残された存在です。今回キハ40形には乗車しなかったので、是非実際に乗車してからまたリポートしたいと思います。