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【あと2両】3000形3次車の今【山陽3000系】

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6000系増備により編成単位での3000系未更新車は全て姿を消しました。特に淘汰対象となったのは3000形3次車と3050形初期車で、例外的に2次車の一部に廃車が出たものの、未更新だった大部分の車両が姿を消したことになります。結果として現在3000系は未更新車がわずかに残るものの3000形2次車(3004~3020 ※3004は廃車)の更新車と3050形のうち空気ばね台車で登場したものだけとなりました。今回は3000形3次車のうち、去就が注目される「ホワイトエンジェル」こと3619号と、偶然1両のみ更新され残存した3506号をご紹介します。
アルミカー3100号の3号車として長らく活躍している3619号。旧標準色時代は非冷房で、冷房化と同時に現在の白色となったため、鋼製車ですが現塗装をまとったことはありません。アルミ製3500・3501とともに更新工事から外れ、今後の6000系増備により去就が注目されます。なお未更新車には3066号の4号車3638もあり、こちらの動向も気になります。(山陽塩屋~滝の茶屋間)
3060号。写真手前から2両目(3号車)に連結されている3506号。3次車では唯一更新工事を受け、今後も残存すると思われます。(東二見~西二見間)
(参考)3000形2次車の付随車3504号。3050形に組み込まれており、編成では1両だけ金属ばね台車を履いています。2次車は登場時、車外スピーカーが無く片側1か所ずつ後日取り付けられました。床面が低く3050形空気ばね台車編成とは車体形状が揃っているため違和感がありません。(東二見車庫)写真:山陽電気鉄道
こちらが3次車で唯一更新工事を受けた3506号。3500形のうち3506~3508は3次車で、3507・3508が廃車となったためこの3506だけが残っています。車外スピーカーが当初から片側2か所に取り付けられています。また3次車は3050形初期車とともに床面が高いため側窓位置も高く、他の3000系とは印象が異なります。3506号はこのタイプの車体では唯一の更新車で、現在3060編成と床高さを合わせたため屋根が他の3両より低くなっています。上の編成写真でも雨どいが1両だけ低いのが分かります。(東二見車庫)写真:山陽電気鉄道
更新工事のため大阪車両へ向かう3506号。隣の3061号の妻面には有名だった黒いHゴムが残っているのが分かります。(2012.8.6 東二見車庫)写真:山陽電気鉄道

3619号が姿を消せば3506号が唯一の3次車となります。クリックにもご協力を!
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【あと2両】3000形3次車の今【山陽3000系】” への6件のコメント

  1. 3619と言えば、車内の車両番号もアルミ車に合わせてますね、この車両だけしか残って無いものと言えば、運転台の6連計器の一番右の電流計の表記が×100になっている事でしょうか、他社では見たこと無いですが、網干線のワンマン車にもありましたね。

    • 県道488号線さま コメントありがとうございます。
      車内のプレートは緑地のものですね。冷房化と同時に変えたのでしょうか?電流計は旧タイプがまだ残っているようですね。恐らく最後までこのままではないかと思います。

  2. 私の記憶では、当時すでに3200型が登場していたので1970年以降のことですが、神戸新聞に「山陽電鉄が、予想していたほど乗客数が伸びていないので、すでに川崎車両(川崎重工)に発注していた車両をキャンセルした」という記事が載っていました。おそらく3619号と編成を組む予定だった3038及び3039号がキャンセルされ、3619号が余ってしまったものと思われます。

    • 沿線住民さま コメントありがとうございます。
      3619号は3028-3029と同時竣工で、これと編成を組んでいました。当時は特にM車とT車の番号を揃えるという思想はなかったものと思われますが、揃えた方が覚えやすいだろうと、当時の車両担当者が検査時期を見ながら苦心して揃えていったと言う話を聞いたことがあります。どこまでM車を作るつもりでTc車3600形を先行製造していたのかは不明ですが、山陽電車は1971年をピークに乗客数が減少に転じますので新聞記事とは整合しているような気もします。あくまで噂ですが当時車両はキャンセルされたものの機器類は先に作っていたので、これを使って2700形の2300系化をしたと言う話もありますし、その場合キャンセルされたのは2編成ですから3619号とは直接関係ないのではないかと考えています。

  3. はじめまして山陽荒木です。2009年の阪神なんば線と近鉄乗り入れ開始のダイヤ改正より、これまでは直通特急と最終の須磨行き特急(山陽車だけど今は阪神車)のみ高速神戸で阪神と山陽の乗務員が交代していたのが、近鉄乗り入れ開始から須磨浦公園行き阪神特急も乗務員交代になったみたいだけど、ここで1つ気になるのが山陽3000系による阪神神戸三宮行き普通かS特急も乗務員交代なのか?確か阪神の乗務員は山陽3000系車両を借りて訓練をやっている姿は見たことがないし、情報でも聞いていない。だから阪神乗務員は山陽3000系を運転できないのではないか?こないだ高速神戸駅の下りホームから山陽3000系による阪神神戸三宮行きが来たのを見たときは前と後ろに乗務員が立っていて交代するのが見えたのだけど山陽の乗務員同士の交代の可能性もあるのでは、遠くからだったのと阪神と山陽の制服も似ているから判断しにくかった。やはり山陽3000系の阪神方面行きも山陽と阪神の乗務員は交代しているのか知りたいです。

    • 山陽荒木さま はじめまして。コメントありがとうございます。
      高速神戸で乗務員が交代しているのは直通特急および阪神特急(山陽線内着発)で、阪急・阪神神戸三宮行き普通およびS特急は他社乗務員との交代はありません。(高速神戸での交代は自社同士となります。)ご推察のとおり阪急・阪神係員の一部は山陽3000系の故障処置その他の取り扱い訓練は受けていますが、運転そのものは出来ません。

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