楽しいむ〜さん一家

【現存】三木鉄道と北条鉄道のLE-Car

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「LE-Car」かつて富士重工(スバルですね)が開発した軽快気動車で、一般には「レールバス」と呼ばれていました。国鉄から転換した第3セクター鉄道などが多く導入し、兵庫県では三木線と北条線(いずれも三木鉄道・北条鉄道として独立)向けとして1985(昭和60)年に登場しましたが、いずれも老朽化により姿を消しています。三木鉄道は残念ながら2008(平成20)年に路線自体が廃止となってしまいました。

このLE-Carですが、兵庫県内にまだ2両が残っています。む~パパ、久しぶりに状況確認のため出動しました。
三木鉄道ミキ180形 ミキ180-101。最初に投入された2両のうちの1両です。2002年に廃車後、飲食店の駐車場に置かれていましたが閉店により放置され、経営者が変わった現在では物置になっています。ご覧のとおり状態はあまり良くありません。
車輪は2軸で、単体の鉄道車両としては最小単位と言えます。車体はバスをベースとしているため、各部が同時代の富士重工製バスボディと同じパーツとなっています。
(参考)同時代の富士重工製バス。正面部分はほぼLE-Carと同一なのがお分かりいただけるかと思います。バスとしてもほぼ消滅したと思われます。(写真:群馬バス 高崎駅で撮影)兵庫県内では主要な事業者が採用しなかったため、あまり見かけなかったタイプの車体です。
こちらは三木鉄道車両の近所にある自動車工場に置かれている北条鉄道のLE-Car。フラワ1985形といい、こちらは開業に際し3両(フラワ1985-1・2・3)が製作されています。同時期の三木鉄道ミキ180形と同仕様ですが、側窓が観光バス仕様の連続窓となっています。3両のうち2両(1・2)は紀州鉄道に移り、うち1両(2)は廃車後有田川町鉄道公園で(和歌山県)動態保存されているため、驚くべきことに3両とも現存します。
どうやらこちらは鉄道好きと見え、信号機や遮断機が設置されています。お店の営業日は車両の見学も可能とのこと。パテで補修中のようで大事に保存されています。ひょっとしてエンジンが掛かる状態?なのかも知れません。
このお店にあった三菱初代ミニキャブ。子供の頃に見たことはありますが、まだあるとは・・・。

2軸レールバスの現存例は少ないため貴重な存在です。クリックにもご協力ください。
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