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【廃線跡】伊丹の軍用線跡を歩く(後編)

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前編より続く)今回は野里兵器廠専用線跡を歩いてみましょう。

住宅地のゆるいカーブを曲がると、その先に堤防と怪しげなトンネルが見えます。鉄道廃線跡の真骨頂とも言えるシーン。この先には・・・。
軍用鉄道のトンネルがそのまま残っていました。鉄材で補強はされていますが、まさに廃線跡のハイライトです。
堤防に登ってみると、そこには川が。典型的な天井川で天神川と言い、最終的に武庫川に注ぎます。撮影日は水が流れてはいませんでしたが・・・。
トンネル部分は単線で車道にすると1車線分しかないため、道路はここでくびれています。これを改善するために道路拡張工事をしていたようですが、2023(令和5)年5月8日、工事中だったこの場所で天神川があふれ、付近に水害をもたらしてしまいました。

というわけで、現在はどうなっているのか確認してきました。

中山寺側。
野里兵器廠側(東側)。どちらも土嚢でふさがれ、通行できなくなっていました。いずれにしても貴重な鉄道トンネル、そして戦争遺産はもう見ることができないでしょう。(撮影:2024.1.21)
廃線跡は道路としてそのまま続き、奥の団地へつながります。
専用線の終着となる野里兵器廠跡は現在、自衛隊の官舎として利用されていました。