楽しいむ〜さん一家

【近代建築】神戸臨港線を歩く(その2)

投稿日:



神戸臨港線跡を探索するシリーズ。今回は新港地区に残る近代建築をご紹介します。
先日「神戸・移り変わる町とくらし」展で大きな地図が掲示されており、そこに臨港線の線路がはっきり記されていました。この図で一番右端にある第4突堤は現在ポートターミナルがあり、神戸大橋がポートアイランドに達しています。

その根元を拡大すると・・・。
臨港線から分岐して突堤へ延びる線路が縦横に張り巡らされているのが分かります。「農林省神戸生糸検査所」「神戸税関」「総合貿易館」の文字が見えます。このいずれもが現存しています。一つ目、農林省神戸生糸検査所。旧国立生糸検査所(現:デザイン・クリエイティブセンター神戸)。1932(昭和7)年築。新港地区に残る代表的近代建築です。上図にあるように道路部分は今も同じですが、駐車場部分は線路跡です。
旧国立生糸検査所の西面に建てられている旧神戸市立生糸検査所。1927(昭和2)年築。上図「農」あたりに建っているものです。
夜はライトアップされています。
この旧神戸市立生糸検査所の南にあるのが新港貿易会館。上図の「総合貿易館」です。1930(昭和5)年築。国登録有形文化財。この建物の南側と北側の両方に線路が敷かれていました。
新港貿易会館の南側に隣接する三井倉庫。旧東神倉庫の建物です。この地区に建つ倉庫群については次回以降にご紹介しましょう。

新港地区入口に建つランドマークが神戸税関本館。1927(昭和2)年築。吹き抜け部分を中庭とするなど、震災復旧にあたって原型を残しつつリニューアルされています。

ちなみに、終戦直後に撮影されたこれらの建築物が以下のサイトで公開されています。線路や貨車の姿がありますので、是非ご覧ください。
一枚の写真から 27-1 終戦直後の神戸の写真 1: 汽車好きクラーケン (cocolog-nifty.com)

建築物と廃線跡を同時にご紹介するのは難しいですね~。クリックにもご協力ください。
→その3へ
にほんブログ村 鉄道ブログ 関西の鉄道へ
 にほんブログ村 鉄道ブログへ にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログ 兵庫県情報へ
にほんブログ村

【近代建築】神戸臨港線を歩く(その2)” への7件のコメント

  1. タイミングよければ、神戸港駅からの臨港線の走行が見られました。夕方ごろの記憶です。税関前交差点に踏切があったのが懐かしい。

    • ヨッシーさま 私は神戸港駅まで来ていた最後のころは見た記憶があるのですが、税関前に踏切があったことは残念ながらほとんど記憶がありません。もっとはっきり見ておきたかったと思います。

  2. ピンバック: 【廃線跡】神戸臨港線を歩く(その1) | 楽しいむ〜さん一家

  3. ピンバック: 【古い倉庫が魅力】神戸臨港線を歩く(その3) | 楽しいむ〜さん一家

  4. ピンバック: 【廃線跡】神戸臨港線を歩く(その1) | 楽しいむ〜さん一家

  5. ピンバック: 【古い倉庫が魅力】神戸臨港線を歩く(その3) | 楽しいむ〜さん一家

  6. ピンバック: 【神戸税関150周年】館内ロケ地巡り | 楽しいむ〜さん一家

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。