楽しいむ〜さん一家

【廃線跡】赤穂鉄道跡を歩く(その1)

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さて、今回は姫路駅からJR山陽本線に乗り継ぎ。黄色の113系に乗って西へ向かうことしばし、む~パパ、ここ有年(うね)駅に降り立ちました。メタボ解消のため赤穂鉄道跡を歩こうと思います。

1921(大正10)年と言いますから今から約100年前、有年駅と播州赤穂を結ぶ「赤穂鉄道」が開業しました。山陽本線が赤穂を通過しなかったことから特産物である塩を輸送することを目的としたもので、軌間762㎜の軽便鉄道でした。1950(昭和25)年、国鉄赤穂線開業により代替廃止されましたが、営業成績は安定していたと言います。山陽電車も網干から岡山への延長計画を持っていましたが、これも赤穂線開業により消えてしまいました。今回は70年以上前に消えた鉄道跡をたどります。

有年駅前。以前は地平の木造駅舎で駅前にはタクシーがいたと記憶しますが、現在は橋上駅舎に建て替わっておりタクシーもいませんでした。駅前に残っている古い建物は旧日通事務所でしょうか?新旧のギャップが面白いです。

有年駅前には旧西国街道に沿った形で小規模な集落が広がっており、数棟ですが古い建築物を認めることが出来ました。この街道、少し西に行くと現在の国道2号線に取り込まれていました。

右が西国街道(国道2号線)で、西方向へ向かって撮影しています。有年駅から分かれた赤穂鉄道はここで街道を横切って南側に出ます。小川の左側にある平らな部分が廃線跡です。
その後、廃線跡は集落に入りますが矢野川と千種川の合流点近くに出て来ます。
なんとなく鉄道廃線跡の感じがしてくる地点。左にゆったりとカーブしているのが廃線跡。周囲より1段高い山すそを進んでいきます。
廃線跡を進んでいくと、標柱が。「富原停車場跡」とあります。有年駅から2.3㎞。最初の駅です。当時も無人駅だったようで、乗客がいるときだけ列車が停車していたそうです。バスのようですね。このように全駅の駅跡標柱が設置されており、廃線跡をたどる人たちの利便を図っています。
千種川に沿って似たような風景が続きます。この写真は真殿駅跡(有年駅から3.8㎞)。乗客の乗り降り用の駅ではなく、機関車の給水や石炭を積み込む設備があったとか。運行上の拠点駅だったのでしょうか・・・。

しばらく歩くと森の出口が見えてきました。急に開けたところに出ます。

周世停車場跡。廃線跡はこのまま右にカーブして新幹線をくぐっていますが、もちろん赤穂鉄道運行時に新幹線はありません。有年駅から5.7㎞地点。
長らく沿っていた千種川を渡ります。現在の道路橋の左側に鉄道橋が架かっていたようで、現在も橋脚の跡が残っていました。

以下、続きます。