楽しいむ〜さん一家

新緑の廃線跡を歩く【別府鉄道土山線・前編】

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神奈川県に保存された客車の取材に行ったりしているうちに、「別府鉄道」がマイブームになっているむ~さんパパ。別府鉄道は別府港をターミナルとして高砂線の野口と山陽本線の土山へ2つの路線を伸ばしていましたが、いずれも廃線跡は遊歩道となっている部分が多く、新緑のウォーキングが楽しめます。

今回の起点、JR山陽本線土山駅。播磨町のシンボル、大中遺跡をイメージした駅舎とモニュメントが迎えてくれます。

駅前の地図で行程を確認。右側にあるのが土山駅。「歴史とのであいミュージアムロード」とある、緑で描かれた道が別府鉄道土山線の廃線跡です。山陽本線から分岐する形になっている「いかにも廃線跡」な感じが良いですね。大中遺跡公園より先は加古川市に入りますので地図から外れています。

「であいのみち」入口。写真を撮った場所も線路跡と思われます。
別府鉄道が走っていた頃の土山駅は、こちらの記事をご参照ください。

線路跡は整備された遊歩道になっています。多くの方が行き来する生活道路でもあります。線路で作られたアーチがあちこちに建っていますので「元別府鉄道のレール?」と思いましたが60㎏レールのようで、新しく用意されたものと思われます。

「歴史とのであい」の名の通り土山駅側から出発すると、このように歴史上の出来事を記したプレートが埋め込まれたレールに設置されています。「1962年 大中遺跡が発見される」播磨町にとっては歴史上の大事件ですよね!

廃線跡は途中で野添北公園を通過。花菖蒲はまだまだこれからのようです。今一つ花菖蒲とカキツバタの違いが分かっていませんが、花の中心が黄色いのは花菖蒲だそうで・・・。五重塔は圓満寺のもので、このように撮影するとなかなか絵になりますが鉄筋コンクリート製の「和風ビル」です。裳階(もこし)が付いていることから法隆寺五重塔をモデルに造られたものと思われます。(納骨堂だそうです。)

さて、もうしばらく歩くと廃線跡がぐにゃっと曲がっていますが、線路が曲がっていたわけではなくここから斜めに喜瀬川を渡っていました。現在は「ふるさと橋」が川に直角に架けられています。

のどかな喜瀬川の風景。

「ふるさと橋」を渡ると大中遺跡公園に着きます。中央を廃線跡が走り、左側が兵庫県立考古博物館、右側が竪穴式住居復元エリアになります。

眩しい新緑の中を廃線跡が続きます。

大中遺跡公園の中、播磨町郷土資料館に保存されるディーゼル機関車DC302と客車ハフ5。DC302は倉敷市交通局(現:水島臨海鉄道)から別府鉄道に移って来た機関車。ハフ5は以前も書きましたが神中鉄道(現:相模鉄道)のガソリンカーで、のち客車化されたものです。

廃線跡を利用した遊歩道はここまで。播磨町もここまで。ここからは道路に飲み込まれてしまいます。

(後編につづく)

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