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日本の地下鉄1号車に山陽電車の台車が!

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む~パパ、今回は東京!取材です。朝も早くから地下鉄東西線に乗ってやって来たのは葛西駅。地下鉄とは名ばかりの立派な高架鉄道です。

有楽町線から東西線に移った07系がやって来ました。結構レアな存在です。

その葛西駅の高架下に、日本で唯一の「地下鉄博物館」があります。

こちらは地下鉄に関する様々な資料が展示されていますが、今回のお目当ては↑これ。日本最初の地下鉄車両である東京地下鉄道1000形の1号車です。「近代化産業遺産」に指定されています。以前は神田の交通博物館(現在は閉館)に展示されていましたが、地下鉄博物館開館に伴いこちらへ移動してきました。

さて、話はここから。この東京地下鉄道1000形。1927年、日本で初めての地下鉄が上野~浅草間を開業した際に用意された電車です。戦後、台車を交換し元の台車を地方私鉄に払い下げたのですが、その一部が山陽電車で使われていました。この1001号も最初とは違う台車が付いていたのですが、博物館で復元する際、山陽電車から寄贈された台車に交換し、めでたく登場時の姿を取り戻したのです。

これが東京から山陽電車に来て使われ、再び元の車体に戻った台車です。第3軌条式といって屋根のパンタグラフからではなく、線路をもう1本敷いて台車に付いたシューから電気を取り入れる方式です。もちろん、このシューは山陽電車時代には付けられていませんでした。
台車に付いているプレート。はっきりしないのですが、恐らく山陽電車が取り付けた管理用プレートがそのまま残っているものと思われます。

打子式ATS。昭和初期、すでに地下鉄にはATSが装備されていました。

さて、この台車は山陽電車では250形の256-257号に付いていたものです。1980年、この2両が廃車になった際、台車をこの1001号にお返ししたのですが、なんと2015年の現在も台車の無くなった車体が現存しています。

山陽電車東二見工場の北側、コンビニエンスストアに面した側に電車の車体が倉庫として使われています。これが256号です。実は相方の257号も工場内の別の場所に倉庫として残っていましたが、現存しません。いかにも模型の雑誌に出て来そうな電車の倉庫ですね!

車体と台車。遠く離れた地で、その両方が現存しているのは偶然でもあり、面白いことだと思います。


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