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【地上線】山陽長田駅周辺の今昔(その1)

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現在は阪神神戸高速線の駅となっている高速長田駅。かつてここは山陽電車の地上線時代、長田駅がありました。長田駅から当時の起点、兵庫駅までは道路上を走る併用軌道で「路面電車」だったのです。そもそも軌道として出発した電鉄には当たり前の光景で、元をたどればアメリカの都市間を結ぶ電鉄に普通に見られた姿、そして日本で最初にそれを採り入れたのが阪神電車なのですが、そこらへんの話をしていると長くなってしまうので、今回は長田駅周辺の今と昔を比較してみたいと思います。
そもそも長田駅がどこにあったのかというと、いつもの「Google Map」昔の航空写真によると、村野工業高校の向かい側のようですね。現在は長田警察署の前。すぐ南には神戸市交通局長田車両工場がありました。東洋一の市電と称され、戦前に名車700形ロマンスカーを生み出した名門工場です。のち市バスの整備工場となり、現在は西神南のハイテクパーク内に移転しています。機会があれば別途ご紹介しましょう。(写真:Google Map)
山陽電車の長田駅正面。手前が兵庫方。東向きに改札口がありました。奥に見える塔のある建物は長田消防署で、現在は中央幹線の南側に移転しています。(写真所蔵:山陽電気鉄道)
現在の旧長田駅付近。電車が走っていた痕跡は全くありません。
西側から。現在でもまだまだ地方私鉄で見られるような光景です。電車は820形。日本初のOK台車を履いた830-831の編成です。(写真所蔵:山陽電気鉄道)
上写真よりすこし西側の現在。正面左に村野工業高校が見えます。西代方面から来た山陽電車は、ここで新湊川を渡るとすぐ長田駅に進入していました。
長田駅ホームから西方向。新湊川橋梁が写っています。現在ほどの勾配は無いようですね。電車は2000系ロマンスカー2002号。正面窓はすでにHゴム支持に改造されています。(写真所蔵:山陽電気鉄道)
長田駅ホーム東方向。兵庫行きの200形電車が停車中。流線形スタイルを残しながら正面の傾斜がなくなったタイプですね。道路には何ともクラシカルなプリンスグロリアの姿が見えます。(写真所蔵:山陽電気鉄道)
現在のほぼ同じ位置。風景は一変し、電車が走っていたとは信じられない風景です。

さて、長田駅を出た兵庫行き電車は交差点で神戸市電と平面交差していました。
以下続きます。

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