楽しいむ〜さん一家

【神戸】兵庫県内に残る2つのラヂオ塔【明石】

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明石に現存するラヂオ塔については、以前取材しこのブログでもご紹介しました。

明石のラヂオ塔 ←とりあえず詳細はこちらを再読していただくとして。

先日情報があり、周辺が整備されているとのことでしたので再訪問しました。

明石市役所のすぐ北側ですが、確かに以前よりすっきりした感じに整備されていますね。

塔のすぐ脇には登録有形文化財である旨のプレートが、新たに作られた台座に付けられていました。が、これがそもそも何なのか?という解説板のようなものは見当たりませんでした。コメント欄に情報をいただいたのですが、この塔本体には受信機は無く、近くの旅館で受信したものを塔のスピーカーから流していたとのこと。ケーブルはどのように引いてあったのでしょう。興味は尽きません。

というわけで、兵庫県ではあと一つ残る神戸市の諏訪山公園に行ってみました。

諏訪山公園と言えば「ビーナスブリッジ」が有名ですが、それは公園の一番北側。写真の場所は金星台と言い標高は90m。1874年にフランスの観測隊が金星観測をしたためにこの名があります。元々この公園には動物園があり、王子動物園の前身にあたるということですが、写真でもお分かりのように「危険な暑さ」。公園には誰一人いない(山から下りてきたハイカーご夫婦にはお会いしましたが・・・)状況でした。

公園の片隅にひっそりと立つラヂオ塔。明石より2年遅れの1939(昭和14)年に設置されたものだそうです。

ガイシが付いていますが、ラヂオ塔として必要なものなのか、のちに街灯か何かに転用されたのか、謎は深まります。

残念ながらラヂオ塔本体のそばや、写真の案内図にも記載はなく、無用の長物と化しています。明石市のものが国指定の文化財指定を受けている中、少し残念な気がします。

市街地から公園への坂道。戦前の近代建築らしい柵が残っていました。ただ、崩落の危険があるようで一部はネットで覆われており、保全が危ぶまれます。


諏訪山公園金星台。それにしても暑いです。早々に退散しましたが、ここまでラヂオを聞きに上がって来てたんですね。その当時は今ほど暑くはなかったのでしょうが・・・。


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明石のラヂオ塔

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ラジオ塔ってご存知ですか?
昭和初期、まだまだ高級品だったラジオを普及させようと公園や神社の境内などに建てられた建造物で、中に受信機とスピーカーが付いており放送が流れたそうです。関西を中心に全国に460基あったようですが、戦争とラジオの家庭への普及で存在意義を失い、忘れられた存在となってしまいました。ネット情報の受け売りではありますが、現在24基が残っており、そのうちの1基が明石市にあります。ちなみに兵庫県内ではあと一つが諏訪山公園にあるとのことです。む~パパ、少し前のことになりますが、このラジオ塔を訪ねたことがあります。

こ~んな感じで建っています。場所はどこかって?

後ろは明石市役所。中崎遊園地と呼ばれる緑地の一角です。

全体にコンクリートで作られているみたい。高さは3mくらいでしょうか?もちろん現在ラジオは付いておらず、恐らくラジオが付いていたと思われる塔の上部はがらんどうでした。この空間には元々スピーカーが付いていたのでしょう。

西側と南側の側面には「ラヂオ塔」の文字が付いていました。それも右から書いてあります。まさに戦前!って感じですね。書体も当時はモダンだったのでしょうが、今となってはレトロ感満載です。

残りの面には「明石市」の文字が。やはり右から書いてあります。明石市が建設したのでしょうか・・・?

いろいろと調べてみたのですが、1937(昭和12)年頃に造られたもののようです。ラジオの普及を物語る貴重な遺構ではありますが、正直注目されることもなく、ひっそりと建っているように思います。昨年国の登録有形文化財指定を受けたとのことで、もっと注目されても良いのかなと思ったりもしますが、歴史遺産というには時代が新しすぎるのか観光スポットとして登場するわけでもありません。にしても兵庫県下に2基しか残っていない非常に珍しいものですし、文化財指定を受けるまで数十年、よくぞ残っていたものだとは思います。もしラジオの音が流れていればどんな感じだったのでしょうか?



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