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【阪神電車】尼崎海岸線廃線跡を歩く(その1)

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阪神電車の出屋敷駅から、かつて「尼崎海岸線」という支線が南に向かって延びていました。当時のライバル阪急が阪神エリアを貫く新線計画を立て、それに対抗して阪神が免許申請したもので、この免許、阪神側に下りたため工業地帯への足として建設したものですが、国道43号線の建設に伴い1962(昭和37)年廃線となりました。廃線前は地盤沈下による浸水被害のため先の区間は休止された状態でした。廃線から60年近く。もう痕跡は残っていないものと思いましたが・・・。
おなじみ「Google Map昔の航空写真」より1945~1950年の出屋敷駅付近。尼崎海岸線は出屋敷駅から西へ出発、すぐ南下していました。こんな感じで線路が敷かれているのが分かります。
現在の出屋敷駅付近。よく見ると線路跡が残っているのが分かりますか?
線路跡は工場などに転用されていますが、比較すると現在も線路跡が分かる部分があります。
こちらは現在のGoogle Mapより。出屋敷駅部分を拡大。駅は近代的な高架駅に生まれ変わり、付近は住宅地化していますが・・・。
「出屋敷西公園」が廃線跡を活用しているのは言うまでもないですが、その北側にも阪神本線に合流するカーブ部分の線路跡が一部残っているようです。これは興味深い!

というわけで現地を取材してみました。
出屋敷駅屋上駐車場から南側を撮影。中央部に廃線跡を転用した公園。手前の斜めに仕切られた塀は本線への合流部でしょう。
出屋敷駅。この辺りから尼崎海岸線が南へ分岐していたのですが、高架化された現在そのような光景は想像すら出来ません。
駐車場の奥を斜めに横切る塀。この向こうが出屋敷駅から分岐する廃線跡です。
その先が出屋敷西公園。廃線跡をそのまま転用した細長い公園です。

今回はここまで。続いて国道43号以南の廃線跡をご紹介します。クリックにもご協力を!
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【阪神電車】尼崎海岸線廃線跡を歩く(その1)” への8件のコメント

  1. 朝日放送のビデオでみました。震災の前年だったような。ビデオを見て初めて知りました。
    祖父は、北大阪線、甲子園線、国道線は、撮っていました。廃止が早かったから無理だったかもしれません。

    • ヨッシーさま コメントありがとうございます。
      私は雑誌で初めて知りました。うら寂しいところを単行の金魚鉢(71形)が走っている風景だったです。おじい様は結構記録を残されていたようですね。貴重な記録だったと思います。

  2. 毎回の更新を楽しみにしています。
    時間ができたので紹介されている公園まで行ってきました。
    線路の痕跡は無いだろうと思っていましたが、公園の向かい側の道路の端に「阪神」と刻まれた境界標が埋まっていたのを見つけました。

    • ケンジさま コメントありがとうございます。
      境界標、発見されましたか!「ある」という話を聞いてはいたのですが、取材当日探すのをすっかり忘れていまして見ることができませんでした。次に行く機会がありましたら私も探してみたいと思います。情報ありがとうございます。

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