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【禁断の平面交差】山陽長田駅周辺の今昔(その2)

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前回は長田駅の今昔をお届けしましたが、今回はいよいよ禁断の(?)平面交差があった長田交差点をご紹介します。

現在の長田交差点(南西角から北東角を撮影)。東から来た山手幹線がこの交差点の北側で南に90度曲がり、同じく東西をつなぐ中央幹線と直交します。山手幹線には神戸市電が、中央幹線には山陽電車が走り、ここで平面交差していました。山陽電車は神戸高速に姿を変え1968(昭和43)年に地下化、市電は1971(昭和46)年に廃止となりました。
1968(昭和43)年頃の長田交差点。現在の写真と比較すると、左端の4階建ビルは現在も残っているのが分かります。市電との交差部分を通過直後の山陽電車2000系2012号。今も東二見に保存される日本初のアルミカーです。電車の右に見えるトラックはマツダ・ロンパー。電車の左にはトヨタ・初代ハイエース(1967年発売)が見えます。ロンパーの後ろにはいすゞTX型ボンネットトラックの姿もあります。(写真所蔵:山陽電気鉄道)
同じ場所を南北に通過する神戸市電800形。700形で確立された神戸市電スタイルを発展させた大型3扉車で、以後神戸市電の決定版となった車両です。市電の架線電圧は600V、山陽電車は1500Vで、交差部は電気が流れていないデッドセクションでした。車が割り込んだりしてここで市電が停止してしまうと起動することが出来なくなり、乗客が降りて電車を押したという逸話も残っています。市電の前にいる白っぽい車は日産・サニーバン(初代)。すれ違う市電の間に見えるのは日産・セドリックバン(130系・前期型)のようですね。(写真所蔵:山陽電気鉄道)
交差点の反対側、南東角から北西方向を撮影。角地には山陽長田ビルが見えます。
1968(昭和43)年頃の同所。写真中央の村野工業高校の建物は今も変わっていません。市電との交差部に山陽電車3000系兵庫行き特急がやって来ました。写真の3006号は今も同じ3両編成で活躍中です。現在の山陽長田ビルの部分には「神戸市仮設店舗住宅」が建っていますね。電車の隣を通過する40系コロナ。信号待ち?の面白い顔をしたトラックはトヨタ・トヨエース。右端にキャブ部分だけ写っているのはダイハツ・ハイゼットです。左遠方には当時の長田消防署が見えています。(写真所蔵:山陽電気鉄道)

今も残る当時の建物、年代を確定できる当時の車。昔の写真からもいろいろなことが分かります。クリックにもご協力を!
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