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【阪急神戸三宮駅】未だに残る戦争の傷跡

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む~パパ、ネットに載っていた記事を確かめに神戸三宮にやって来ました。

新装なった阪急神戸三宮駅ビルと山陽電車6000系。ビルの下部は1936(昭和11)年の阪急神戸線開業時に建設された「神戸駅(のちの阪急三宮駅)ビル」をモチーフにしています。建設当時のビルは阪神大震災で被災し取り壊されましたが、阪急会館という映画館もあり、む~パパ、高校時代に学校行事で映画を見たことがあります。アニメ映画「火垂るの墓」冒頭シーンでも登場しました。
ビルは新しくなりましたが、ホーム部分は建設当時のままで上屋の鉄骨もそのまま残っています。10両編成運転時に南北の壁にあった降車用ホームが取り払われ、線路を移して現在は2面3線のすっきりとした配置となっています。

ここに1945(昭和20)年のアメリカ軍による空襲の痕跡が多く残っているということで、む~パパ、上を見上げてみますと・・・。

鉄骨がぐにゃっと曲がっている箇所がありました。空襲による火災の熱で変形したとのこと。
よく見ると屋根のあちこちに空いた穴を補修した跡が・・・。焼夷弾が直撃し貫通した跡だそうです。
よく見ると穴ぼこや鉄骨の変形は結構たくさんあります。今も昔も多くの人が行き交う神戸三宮駅ですが、頭上には生々しい戦争の傷跡が残っているのですね。
屋根を支える柱もS字に曲がったものがあります。これも駅火災の熱で変形したものだそうです。太い鉄骨が変形する熱の中で人間が耐えられるはずもなく・・・。実際、避難した多くの人々がここでお亡くなりになったとか。

神戸市ホームページにある「写真から見る戦災」によると、No.16に戦災を受けたホーム上屋が写っており、全焼している様が見て取れます。
→ 2度にわたる大空襲で焼けた阪急ビル

こうした戦争遺構は急速に姿を消しつつありますが、身近なところにまだ残っているものですね。平和のありがたさが身に染みます。

【阪急神戸三宮駅】未だに残る戦争の傷跡” への2件のコメント

  1. こんにちは。
    三宮駅も空襲の標的だったと聞きました。
    この曲った柱と突き抜け後は有名です。
    ただ知らない世代も増えているので、案内看板ぐらいは欲しいです。
    他にもJR側の橋側鉄板にも、機銃掃射の貫通痕がありますよ。
    そういえばJR高尾駅には、米空母艦載機による機銃掃射の痕があると聞いたことがあります。駅の柱がレールだったところに跡があるそうです。
    鉄道関連施設の戦災遺構も探せばいろいろ残っています。
    他にも、お初天神や旧居留地にも機銃掃射の弾痕があったのを覚えています。

    イスラエルやウクライナで、今も戦争が起きているだけでなく、隣国の韓国も北朝鮮と紛争中、そして僕の知り合いの台湾人も兵役に参加しています。
    平和の大切さをみんな知ってほしいですね。

    • してつはうすさま コメントありがとうございます。
      戦争の傷跡はまだ各所に残されており、旧居留地の海岸ビルにも弾痕があるのは見に行ったことがあります。阪急神戸三宮駅にしてもあちこちのサイトで紹介され有名ではありますが、特に意識して保存しているわけでもないでしょうから、建替え等で将来消える可能性は十分あると思います。ただ、おっしゃられるように今の平和はただそこにあるものではありませんし、またいつまでも享受できるものでもないのかなと最近の国際情勢を見ると感じます。

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