「さよならキュービック」と題してシリーズ化するつもりだった記事ですが、「その1」で後が続かずご無沙汰している間に本当に「さよなら」してしまいました・・・。各車をマニアックに解説したいところなのですが、今回は置いておいて少し面白い車両をご紹介します。
1536号 1985年式いすゞP-LV218L(川重車体)今となっては懐かしい、最初期のキュービックです。これは何の変哲もないノーマルなキュービック。
今回ご紹介するのはこの車両。
1640号 1986年式いすゞP-LV218L(川重車体)
上の1536号との違いは分かりますか?車体裾の形状が違いますね。普通のキュービックは中央に出っ張り(ここにバッテリーを積んでいました)がありますが、1640号は後ろに寄っています。なぜ寄っているかというと、この車両はここにスペアタイヤを吊っていたのです。
これがキュービックに時々存在した「流用車」というものです。当時乗合バスを貸切車として使用する(短距離の遠足や送迎など、観光タイプのバスを使用するまでもない貸切需要に応える必要がある)ため、一般登録のまま一部を貸切で使用できるよう仕様変更した車両が存在しました。これらのバスは純然たる乗合バスの外観をしていましたが、車内はシートが違っていたり、シートベルトが付いていたり、マイクジャックが壁に付いていたりと、乗合バスとは一味違っていました。
これは当時山陽バスのキュービック標準の車内です。俗にいう「パイプ椅子」が並んでいます。(1851号 1988年式いすゞP-LV218L)
これが「流用車」1640号の車内。少し椅子が豪華です。2人掛けは独立していません。椅子から垂れているのはシートベルトです。同時に入った1641号も同じ流用車でしたが、なぜかこの2両、天井R部分の広告枠の広告支持方式が違っており、1640号は金具が無いタイプでしたが、1641号は他の多くの車両と同じ金具が付いていました。
この1640号と1641号、シートが柔らかく座り心地が良かったため当時通学していた高校生の間でもよく知られており、「フカフカシート」と呼ばれていたとか。
こちらも流用車。1989年式の1958号で、同時に2957号も同じ流用車として登場しました。内装は1640・1641号と同じでしたが、む~パパが思うにこの2両はそれほど「フカフカ」していなかったように記憶しています。(1640・1641号は古くなってシートがヘタっていただけかも・・・。)
※写真は貸切として使用される姿を再現したものです。
キュービックバスの流用車は、その後1678号と2607号にも設定されましたが、すでに一般車もパイプ椅子ではなかったこともあり、シートベルトが付いているだけで、全く同じシートでした。
すでにこれらの車両もずいぶん前に姿を消しています。備忘録的に書き起こしてみました。クリックにもご協力を!
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む~さん、お久しぶりです。
6月18日の地震、大丈夫でしたでしょうか。
私が住んでいる地域は、最初に突き上げるように来て、その後、大きく揺れました。本当に怖かったです…。
家の中は、めちゃくちゃになりましたが、ケガはありませんでした。これからも余震がくると思うので、気をつけています。
ところで、山陽バスと言えば、キュービックバスのイメージがありますね。何度か乗ったことがあります。
山陽沿線には、山陽バスの他、神戸市営・明石市営・姫路市営・神姫バスなどのバスも走っていて(走っていたので)、風情を感じていました。
最近のバスの行き先表示はほとんど、電光掲示になっていますね。幕式の表示を変えるところを見るのが楽しみでしたが、電光掲示ではすぐに変わってしまいますね。幕式の表示が懐かしいです…。
大石六甲さま、コメントありがとうございます。
地震のこと、ご心配をおかけしました。山陽電車の沿線は最大震度が「4」だったので被害はほとんどありませんでした。今のところ大きな余震もないですが、地震はどこで起こるか正直分からないものです。日頃からの備えが大切ですね。大石六甲さまもケガがなくて何よりです。
バスの行先表示は鉄道より早くLED化された感があります。系統の新設、経路変更等バスのほうが方向幕の変更頻度が高く、ROMなどのデータ差換えだけで対応できるバスのほうがLEDにするメリットが大きいためと思われます。幕が回って見たことないコマが出てきたりするのは楽しみの一つですが、こればかりは仕方ないでしょうね。