須磨駅のホーム西端に古びた2階建ての建物があります。
先日新聞で報道されていましたが、この建物が取り壊されると聞き、早速撮りに行ってきました。一体何の建物かというと「信号所」なのです。かつてポイントのある駅では信号士さんがいて、この信号所でポイントを切り替えたり信号を変えたりしていました。もちろん今は全部自動化されていますので、信号所は何かトラブルがあった時の非常用なのですが、老朽化したと見え隣に新しく信号所を建てて機能はそちらに移っているようでした。
直通特急と旧信号所。2階部分が窓ガラスで占められており、一見洋館のように見えますが、これは駅構内を見渡せるようにするためで、実際は木造モルタルの和風な建築物みたいです。鉄道模型のジオラマなんかに出て来そうなスタイルをしています。終戦後すぐの1947(昭和22)年に建ったとのこと。震災でも壊れませんでした。
奥が新しい信号所の建物。真四角で近代的ですが、いわゆる「味」はありませんね~。こればかりは仕方ないですけど。
さてさて、どうやら今週から本格的に解体作業に入ったらしく、すでに建物は囲いが作られ見えなくなってしまいました。
信号所をフルで使用していた1975年の須磨駅。立っている子供はむ~パパなのですが、それはともかく。もう少し西側が写っていれば建物も入ったのですが、微妙なところで切れていまして残念です。電車は今は無き阪神7801形と宝塚線に移ってしまった阪急5100系です。今より随分屋根が短いみたいですね。
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須磨駅で電車を待っていた時にこの建物は目に入りましたが明らかに古く、恐らく大震災にも耐えたのだと思っていましたが解体されると聞いて残念です。何かで残せたらと思いましたが…。
Yさま、コメントありがとうございます。隣に新しく信号所が建った後も壊されずにいたので、私も密かに期待していたのですが・・・。絵になる建物だけに残念ですね。