楽しいむ〜さん一家

「日本最初のアルミカー」を山中温泉に訪ねる。

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日本で初めて、車体をアルミで作った電車を走らせたのは山陽電車だ!!
と、む~パパ固く信じていました。そう、1962(昭和37)年、西ドイツメーカーと川崎車輌の技術提携により作られた2012号が記念すべきアルミカー第1号車であると。
東二見車庫に保存されている2012号車ほか3両編成。

ところが。

もう一つ「日本最初のアルミカー」を名乗る車両が保存されていると聞いて、む~パパ、遠く石川県まで足を運びました。

国道364号沿いにある道の駅「山中温泉ゆけむり健康村」
なにやら銀色の電車が2両、保存されています。北陸鉄道の「しらさぎ号」ことモハ6011-クハ6061です。路線が廃止された後、大井川鉄道に移って長く活躍し、引退後故郷の山中温泉に戻り保存されているものです。


解説文。「昭和38年製造で、日本初のアルミ車体の電車です。」

「!!!」

山陽電車が昭和37年、こちらは昭和38年と明らかに1年遅いのに、どうして「日本初」なのでしょうか?

答えは道の駅の中にある解説文にあります。屋外の看板には単に「日本初のアルミ車体」とだけありますが、ここでは「国産技術だけで製作した初のオールアルミ電車」と書かれており、どうやら山陽電車のアルミカーを意識して「外国技術を導入したものではない」と言いたいようです。その分正確な文章と言うことができるでしょう。解説文のところにはレプリカの車番プレートなど各種グッズが販売されています。

む~パパ、鉄道コレクションの「しらさぎ号」を買ってしまいました。これ、関西でも買えるので珍しいものではないのですが、山中温泉に来た記念ということで。やれやれ・・・。


ここに展示された当初は大井川鉄道時代のままでしたが、えんじ色のクロスシートをはじめ社章など北陸鉄道時代の姿に戻りつつあり、屋根はありませんが大切に保存されている様子。本当の「日本初のアルミカー」がどちらなのか、ファンにとっては気になる問題ですが、この車両も山陽電車の2012号とともに貴重な鉄道技術遺産であることには変わりありません。末永く保存されることを願うばかりです。


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