楽しいむ〜さん一家

【加悦SL広場】阪神間を初めて走った蒸機機関車が残る

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昨年は日本の鉄道ファンにとってショッキングな出来事の多い年でした。日本の各地に保存されていた歴史的に貴重な鉄道車両が、老朽化や資金難で維持できなくなり、次々にスクラップとなったのです。明治時代からの貴重な車両を保存してきた加悦(かや)SL広場(京都府与謝野町)も例外ではなく、今年3月末での閉園が報じられ大騒ぎとなっています。む~パパ、今回訪問の機会を得て、沿線外ではありますが取材を敢行しました。
(山陽電車との関係は・・・、実は結構あるんですよ~。)

加悦SL広場正面。1985年に廃止となった加悦鉄道の加悦駅を模した外観です。

歴史的に貴重な車両が27両(うち11両が動態)保存されています。基本的に加悦鉄道に関係の深い車両か、地元福知山に関係のある国鉄車両などが大半です。

この中に「2」号蒸気機関車があります。

屋根のかかったホームに鎮座する「2」号蒸気機関車。旧国鉄123号ですが、1873(明治6)年、大阪~神戸間の鉄道開業用にイギリスで製造されたものなのです。

国鉄から島根の私鉄を経由して、1926(大正15)年に加悦鉄道開業用にやって来たそうです。

いかにも明治の、そしてイギリスの機関車って感じがしますよね!(む~パパだけ?)
日本で初めて鉄道が開業したのは1872(明治5)年。新橋~横浜間でした。大阪~神戸間に鉄道が開業したのは京浜間に遅れること2年、1874(明治7)年のこと。その時最初に用意された4両の蒸気機関車のうちの1両がこの「2」なのです。現在は走ることができませんが、さすがに貴重な存在で国指定の重要文化財となっています。

この「2」を含む4両はいずれも神戸に配属されたそうです。

現在、東二見車両工場に舞子公園~西舞子間のJR線を跨いでいた鉄橋の一部が保存されていますが、この鉄橋はそもそも大阪~向日町間に初めて鉄道が通った1876(明治9)年に神崎川に架けられたものを山陽電車が譲り受けたという話ですから、もちろんこの機関車も渡っていたんですよね。

山陽電車との関係は、ややこじつけ気味の無理がありますが、ここ関西で初めて走った鉄道車両として一見の価値はあると思います。公表されている範囲では3月末で閉園とされていますので、今のうちに見ておかれるほうが良いと思います。

もちろん鉄橋も取材予定。クリックにもご協力を!
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