山陽沿線 まちガイド

“光と闇をあいたのしむ” 幻想的なライトアップ

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ちょっと先の話題ですが、今回は夕涼みを感じながら幻想的な和の雰囲気を体感出来る、夜間ライトアップのイベントをご紹介。



暗がりの庭園にほのかに灯る明かり。この場所は神戸の市街地にある日本庭園「相楽園」。元神戸市長の広い邸宅が一般公開され、毎年夏には夜間ライトアップ「にわのあかり」が催されます。



「光と闇をあいたのしむ」と銘打ち、蝋燭の明かりや水辺の灯籠によって優しく幻想的な和の世界が広がります。江戸時代、姫路藩主が河川での遊覧に使用した「船屋形」も庭園と見事な調和。



北野異人館街から相楽園に移築された重要文化財「旧ハッサム住宅」もライトアップ。通常17:00が21:00まで延長開園され、浴衣来場だと入園料が無料になります!夏の夜、幻想的な和の空間で夕涼みを楽しんでみませんか?相楽園の詳細はこちら

 

山中で朽ちつつある廃墟のギリギリまで接近!

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普段は近づくことすら出来ない廃墟に、ギリギリまで接近出来ます!



六甲山系・摩耶山の中腹にある廃墟「旧摩耶観光ホテル」などを巡るツアー「摩耶山・マヤ遺跡ガイドウォーク」がテレビなどでも話題になり、人気を集めています。マヤカン、あるいは「軍艦ホテル」とも呼ばれる廃墟「旧摩耶観光ホテル」は昭和4年開業。ホテルや合宿所などとして活用されていましたが現在は20年以上も使われておらず、山中で朽ちつつある、まさに生ける廃墟。



庇の部分が特に危険でこれ以上は接近出来ず、朽ちた外壁やガラス片、かつて使用されたビール瓶などそのまま残されています。主催する地元有志では一部の木の伐採など最低限のみ手を加えましたが、他は整備せずありのままの廃墟を観ていただきたいとのこと。丸窓や曲線など、昭和初期のモダン建築の薫りが随所に残ります。



窓ガラスが割れ、木々の侵食も。



テレビ東京系の「廃墟の休日」や映画ロケで登場したこともあるマヤカン。廃墟として全国的な知名度がありながら近づくことが出来ず、数ヶ月前から開催が始まった「摩耶山・マヤ遺跡ガイドツアー」が唯一の方法。摩耶山天上寺跡・摩耶花壇跡・旧摩耶観光ホテルなど摩耶山に点在する遺跡を”マヤ遺跡”と銘打ち、定期的なハイキングイベントとしてガイド付きで巡ります。事前申込が必須なので、興味のある方は是非こちらからどうぞ。

※旧摩耶観光ホテル・摩耶花壇跡は「摩耶山・マヤ遺跡ガイドウォーク」意外での立ち入りは禁止です。絶対にお止め下さい!

 

山陽電車の歴史を物語る!?古レールを発見

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以前高砂へ取材に行った帰りにホームで待っていると、あるものに気が付きました。



こちらのベンチ周りのホーム上屋。よく見ると…



古レールが使われているようです!このパターン、当ブログで以前にも11/26の東垂水駅の記事や、3/12の霞ヶ丘駅の記事でありました。高砂駅でも…



「MEIKI」の文字を発見!さらに…



「1922」と年代も確認出来ます。どうやら東垂水駅や霞ヶ丘駅同じように「MEIKI」は山陽電車の前身「明姫電気鉄道株式会社」を指すと思われ、この柱は大正12年(1923年)の明石~姫路間開業当初に敷設されたレールが転用されたのかもしれませんね。

山陽電車の歴史を物語る古レールと見られる柱、高砂駅にもありました。ご利用の際はちょっと注目してみても良いかもしれませんね。

北野武監督・ビートたけし主演映画のロケ地へ

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ここ数年でブームとなったものに「ロケ地巡り」「聖地巡礼」がありますよね。



神戸の旧居留地エリアにある昭和24年築のレトロな「高砂ビル」にも、ひそかに映画のロケ地があるってご存じでしたか?その映画とは…



北野武監督・ビートたけし主演映画「アウトレイジ」!高砂ビル402号室にて事務所内での緊迫したシーンが撮影され、壁面の銃弾痕やデスク、映画の解説など北野作品の世界をリアルな迫力で感じられます。



入場は無料で、詳しくはこちら。北野作品の世界へ、是非足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。

 

レトロな近代建築が点在する「高砂」へ!

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街なかにレトロな近代建築が点在する「高砂」。今回もいろいろと紹介します!



まずは銀座商店街の西側出入口にある「旧高砂通運本社屋」。昭和14年に建てられ、現在は1Fが浜名湖産の鰻が名物の「浜名湖鰻 うな高」、2Fが「高砂町歴史資料館」として活用されています。



見た目には分かりづらいですが、なんと木造建築!近代建築によく用いられる、外側に溝が入ったスクラッチタイルが特徴的。レトロな雰囲気は今でも健在です。



すぐ北側には昭和の風情漂う銭湯「梅ヶ枝湯」が。西側に廻ってみると…



これは凄い!ここだけ戦前で時代が止まったような佇まい。築年は不明ながらレンガの煙突や木造の趣が味わい深い激渋銭湯で、しかも左をよく見ると薪がチラリ。梅ヶ枝湯どうやら薪風呂が健在のようです。



かつて加古川の河口に栄えた港町の風情が街の至る所に。



この「セイエイカン」もシンプルながら戦前の雰囲気が残っていて、かつては同名の「清栄館」という映画館だったようです。



よく見ると細やかな装飾が。高砂を象徴する、水路を進む小舟をイメージしているようにも見えます。現在は1Fでレトロな古道具の販売やカフェがあるようで、ちょうど撮影日が定休で残念!面白そうな店舗なので、機会があれば紹介します。

他にもまだまだ近代建築があるようです。また高砂へ取材へ行くことがあれば随時紹介していきますので、お楽しみに!

 

高砂で近代建築を巡ります!

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工業都市として栄えた高砂駅周辺は、戦前に建てられたモダンな近代建築が今でも多く残る街。数回に分けて、気になった近代建築をいくつか紹介していきます。



まずは「高砂市商工会議所会館」。旧高砂銀行本店として昭和7年に建てられ、銀行だけあってどっしり重厚感のある建物です。



細やかな装飾も見応えがあります!



2つの円柱が入口を挟む、銀行建築としては定番のスタイル。外壁の一部には地元で採石される竜山石が使われ、地域のランドマークとして親しまれています。



商工会議所からやや南側に位置する、こちらのこぢんまりとした近代建築も見逃せません。「旧高砂消防会館・南本町巡査派出所」として昭和10年に建てられ、つい最近まで高砂消防分署として使用されていたようです。



平屋部分の旧派出所はまるでドラマのセットに登場しそうなレトロな雰囲気ですね!

今回はここまで。次回以降も高砂の近代建築を巡ります。

 

神戸の代表的な異人館へ!一般公開中です

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神戸で最大級の異人館が一般公開中です!



王子動物園内にある「旧ハンター住宅」。桜は見頃を過ぎましたが、5月末まで内部に入ることが出来ます。明治22年頃ドイツ人のA・グレッピー氏が英国人の技師に依頼して建てられた、神戸の代表的な異人館です。



本来ベランダだった場所は日本の気候に合わせてサンルームに。明るい陽射しが差し込み、美しくデザインされた窓枠と見事に調和しています。



このブロンズのシャンデリアは細やかな装飾が施されて豪華な作り!



大理石のマントル・ピース、チークの床材、ブロンズのシャンデリアなど、明治時代の富裕な外国人の暮らしがよみがえってきそうな、重厚かつ気品に溢れた異人館。一見の価値有りです!

この一般公開の機会に一度訪ねてみてはいかがでしょうか。5/30(火)まで公開されていて、詳しくはこちら

 

高砂で異人館を発見!

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高砂でブログネタを取材中、風情ある小径の一画に凄い建物を発見。



なんと異人館。神戸の北野異人館街にある「萌黄の館」などにそっくりです!門には魚町倶楽部とあり、どうやら高砂で操業する三菱製紙高砂工場の厚生施設として使われているようです。



明治34年に外国人技師の居住施設として建てられたもので、下見板張りの壁面、ガラスで囲われたサンルーム、窓の鎧戸など典型的な明治の異人館スタイル。まさか高砂にあるとは思いませんでした!普段は非公開で、どうやら秋の「たかさご万灯祭」で一般公開の機会があるようです。

ぶらりと歩けば、高砂の魅力発見!他にも面白い建物をいくつか発見したので、機会を見て紹介していきますね。

 

わざわざ行きたくなる「異人館スタバ」

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“神戸のオシャレなスタバ” といえばこちらですよね!

異人館スタバ

明治40年築の異人館・旧シェー邸を活用した「スターバックスコーヒー 神戸北野異人館店」。震災で被害を受け一旦解体された後、保管されていた部材を活用して現在地に移設。その後オシャレな異人館スタバとして神戸を代表する観光スポットに。

異人館スタバ

地元ならではの建物を活用して普段とは違ったスターバックス体験が出来る、全国で14店舗しかない「コンセプトストア」の一つだそうです。神戸ならではの異人館だけあって内装もとにかくオシャレ!

異人館スタバ

そしてオススメの時間帯があります。それは「朝」!

建物の入口が東向きに建てられていて、朝は明るい陽射しが差し込む気持ちの良い時間帯。昼だと土日祝は行列が出来る混雑ぶりですが、朝は比較的落ち着いていてゆったりと明るい空間を楽しむことができます。

わざわざ行きたくなる“異人館スタバ”。是非朝に足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

東二見で気になる近代建築を発見

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今回は沿線に残る戦前の近代建築を探して、東二見駅からぶらり街歩き。

二見市民センター

徒歩3分ほどで到着したのが、こちらの「明石市役所 二見市民センター」。石造りの入口が重厚な雰囲気を醸し出していますが、実は昭和13年に旧二見村役場として建てられた近代建築なんです!

二見市民センター

南側にある円形の階段室。近代建築が好きなので大体の形を知っていたつもりでしたが、この円形はあまり見たことが無く面白いですね。

二見市民センター

この独特な形は当時の村役場としてはかなり斬新だったのではないでしょうか。

二見市民センター

よくみると丸窓が明石市章になっているのもポイントですね。

近代建築が多く残っているとは言えない明石市内ですが、二見市民センターのように役所として現在も活用されているのは良いことかもしれません。沿線で気になる近代建築があればまたご紹介しますね!