夏の終わりに出かけた京都
今回は、先日の朝ごはんのブログの続きを これ以上、寒くなる前に急いで
お腹いっぱい朝ごはんを食べた後は
京都散策へ出発です
まずは、京都御所へ
今年の7月から、通年公開されていて、予約なしで見学ができます
しかしやたらと広い御所の敷地…
道路から敷地内に入って、砂利道をてくてくてくてくてくてくてくてく…
歩けど歩けど、指定された「清所門」にたどり着きません
真夏なら、途中で日射病になる人も出るんじゃないかという遠さ
やっと着いた門で、簡単な荷物チェックを受け、首から下げる訪問者カードをもらって、中へ入ります
入ってすぐの建物では、ロッカーに荷物を預けたり、たくさんある椅子で休みながら、流れているビデオで御所見学の予習もできます
矢印に従って、建物を見ていきますが、建物内に入る事はできないので、外から眺めながら周ります
何もかもが大きいなぁという感想のほかは、「あ、この御殿の名前は、源氏物語に出てきたな」という程度の知識のなさ…
挙げ句の果てには、「これだけ敷地が広くて建物も大きいと、昔の動きにくい着物姿では、「ちょっと隣の〇〇の局さまに会いに行きたいけど、もういいか〜」なんて思う人もいただろうなあ」などと、つまらない事を考えてしまいました
それより私の興味をひいたのは、杉戸絵や欄干の意匠
昔のまま残るこうしたものを見ると、これらを描いた人、彫った人を想い、少しだけその時代に近づくことができたような気分になります
余談ですが、杉戸絵は、養源院の俵屋宗達のものが素晴らしいです
今回は行かなかったので写真は掲載しませんが、またいつかご紹介できたらと思います
という事で、御所見学を済ませた後は、楽しみにしていた町家見学(^。^)
重要文化財の「杉本家住宅」
町家を改装したカフェやお店はよくありますが、こちらは、生活空間がそのまま残された貴重な町家です
江戸時代の呉服商が建てたもので、日時限定で公開されています
事前に友人が調べておいてくれたおかげで、公開日時に合わせて見に行くことができました
京都の町家は、四季折々で部屋のしつらえも変えていくとのことで、私がお邪魔した日は、まだ夏の装いでした
部屋を仕切る障子は簾戸になっており、縁側には涼しげな簾が
竹細工の和の感じが、きりっとして涼やかで、なんとも言えません
お座敷からの庭の眺めも涼しげです
こちらは台所
当時は、竈が7つもあったそうです
お正月に使用する御膳なども展示されていました
春慶塗りの立派なものです
杉本家には、代々伝わる書き付けの帳面があり、季節ごとの行事や決まりごとについて、細々としたことがしたためられています
お座敷に、その一部が公開されていました
古いしきたりや昔から伝わる智恵など、少しずつ忘れられがちなものが、こうして伝えられていることを知ると、なんとなくホッとします
家の奥には、立派な洋間もありました
時間が許されるなら、いくらでも庭を眺めながら座っていたいような町家でした
これからも、大事に受け継がれていってほしいと思います
いくつもの時代を経て今につながるものに触れる時間は、情報過多で目まぐるしいスピードで流れていく今の生活から少しだけ離れることができ、心が休まります
ほかにもご紹介したいお寺や街並みがあるのですが、今回はこの辺で・・・(^^)
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杉本家住宅
京都市下京区綾小路通新町西入矢田町116
電話 075-344-5724
入場料 1000円