楽しいむ〜さん一家

【廃線跡】能勢電鉄川西国鉄前~川西能勢口間を歩く

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川西能勢口を起点に阪急電車の支線のような感じで延びている能勢電鉄。実はトンネルありニュータウンあり、沿線風景の変化に富んだ魅力的な路線なのですが、それはともかく。現在起点となっている川西能勢口から距離にして744m、すぐ近くにあるJR(当時は国鉄)川西池田駅とを結ぶ路線がかつてありました。路線としては妙見線なのですが、む~パパがその存在を知った頃は、川西国鉄前~川西能勢口間に朝夕だけ小さな電車が行き来する完全な盲腸線でした。今回は1981年12月19日に廃止となった、この廃線跡を歩いてみました。

JR福知山線(宝塚線)川西池田駅。川西・池田が合わさった駅名ですが、川西は兵庫県、池田は大阪府ですので2府県にまたがっています。これは全国的に珍しいのではないでしょうか。川西か池田かどっちやねん!と言いたところですが、駅自体は兵庫県川西市に所在します。
能勢電鉄川西国鉄前駅付近。正面に見える薄くJRマークの入ったクリーム色の建物が川西池田駅の橋上駅舎です。能勢電鉄の駅は川西池田駅から少し宝塚寄りに歩いた場所にありました。写真の手前に延びる道が廃線跡です。(国鉄の橋上駅舎化前は200mくらい宝塚寄りにあったとのことですので、最初は真ん前だったと考えられます。)
川西国鉄前駅。ホームだけがある簡素な構造です。背景の四角い建物が2枚目の写真にもある川西池田駅の駅舎。電車は51形。クリームと青のツートンカラーは現在も5100系リバイバルカラーとして走っています。(写真:山陽電車OB提供)
ゆるやかにSカーブを描く廃線跡。正面奥の壁のように見えるのが阪急宝塚線の線路です。
阪急電車に向け右へカーブする廃線跡。この後左へカーブして阪急電車をくぐります。
能勢電鉄が阪急電車をくぐっていた場所。阪急電車は高架化され能勢電鉄廃線跡は道路になり、風景は一変しました。
上写真と同じ場所。阪急電車をくぐる能勢電鉄の電車。変化が激しすぎて同じ場所とは思えません。
(写真:山陽電車OB提供)
北側に抜けました。今度は右にカーブします。
ここに電車が走っていたことを示すモニュメント。
川西能勢口駅が地上にあった頃、ここへ川西国鉄前からレールがつながっていました。高架化で大手私鉄らしい近代的な駅へ変貌。今となってはここに1両の小さな電車が発着していたとは思えません。

川西能勢口駅から川西池田駅までは、歩いても数分の距離。川西能勢口駅の高架化を考えれば残すのは難しかった区間と言えます。

Google Mapより

【廃線跡】国鉄福知山線旧線跡を散策(後編)

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前編より続きます。

神戸電鉄からJRに乗り換え、福知山線旧線の廃線跡を散策するむ~さん一家。

紅葉が美しかったです。

いくつ目かのトンネルを抜けると、前方のトンネルとの間に赤く錆びた鉄橋が見えます。この廃線跡ウォーキングのハイライト、第2武庫川橋梁です。

以前は係員用通路を歩いていたようですが、現在は線路跡にしっかりした歩道が設置され安全に歩くことができます。赤錆びた鉄の色に時の流れを感じますね。

鉄橋を渡るとまたトンネル。横溝尾トンネルというそうです。記念撮影をしている家族がおられました。

トンネル内の待避所でいくら待っても来ることは無い列車を待避するむ~さん。

24㎞のキロポスト。起点は尼崎駅でしょうか。今は無き尼崎港駅でしょうか・・・。福知山線は元々馬車鉄道としてスタート、阪鶴鉄道に買収されましたが、後に国有化。鉄道経営から退いた株主が箕面有馬電気鉄道(現在の阪急電鉄)を興します。意外なところで福知山線と阪急電鉄は繋がっています。

錆びて読みにくくなっていますが、どうやら制限速度60㎞/hを示す標識のようです。


何気なく歩いていると見落としそうですが、少しカーブしたプレートガーダー橋が。古びた橋脚も魅力的。列車が来れば本当に絵になったと思います。


この後も廃線跡は残っていますが、ハイキングコースとして歩けるのはこの辺りまで。生瀬駅までは少々遠いですが国道176号沿いを歩くことになります。「JR福知山線」とありますが、国鉄時代に廃線になっていますので、正確には「(旧)国鉄福知山線」と書くべきではないかと、ちょっと思いました。

生瀬駅から宝塚駅まではたった1駅。このままJRで大阪方面に出るも良し、阪急電車に乗り換え神戸方面に帰るも良し。

メタボなむ~パパにピッタリのハイキングでした。クリックにもご協力を。
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【廃線跡】国鉄福知山線旧線跡を散策(前編)

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国鉄(現JR)福知山線の旧線跡(生瀬~道場間)は現在の武田尾駅以南がハイキングコースとして整備されており、今の季節は紅葉を楽しめるスポットとして多くの人たちで賑わっています。

ウェブやガイドブックでは大阪側の生瀬駅などから武田尾温泉へ向かうコースとして紹介されることが多いのですが、今回山陽沿線から神戸電鉄を利用して武田尾側からアプローチしてみました。まずは神戸電鉄の終点、三田駅に降り立ちます。三田駅からJR福知山線に乗り換え武田尾駅へ。この駅はホームの半分以上がトンネルの中。残りのホームが武庫川にかかる橋梁上にあるという珍しい駅で、周囲の風景からして「秘境駅」感が満載です。

今回歩く福知山線の旧線は1986年、複線電化され現在の新線に切り替わりました。この廃線跡のうち、ここ武田尾駅から大阪方面の区間はハイキングコースとして整備され気軽に歩くことができます。

武庫川を渡るJRの電車。この川に沿って旧線跡が残っています。やはりほとんどの人が大阪方から歩いてきます。む~さん一家、完全に逆方向のようです。枕木が残り、いかにも「廃線跡」といった風情。レールさえあれば、今にも列車が来そうな雰囲気ですね。前方にトンネル(長尾山第3隧道)が見えてきました。廃線跡の雰囲気満載です。トンネル内は照明がありません。歩かれる際には懐中電灯など足元を照らす道具が必要ですのでご注意ください。トンネルの向こう側は紅葉の森が広がっていました。


色付く渓谷を廃線跡は続きます。道端でお弁当を広げる人、小さいバーナーでお湯を沸かしてカップラーメンを作っている人。みなさん思い思いに楽しんでおられます。

鉄道用の係員待避設備を発見。ガードレールが設置され実際に「待避」することはできませんが、このような鉄道設備があちこちに残っていました。

歩かれる場合は自己責任で。

後編に続きます。

廃線跡を歩くのは楽しいですね~。クリックにもご協力を。
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