楽しいむ〜さん一家

【廃線跡】旧兵電明石駅付近で古レール現る!

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1月末、yahooニュースに以下の記事が載りました。(リンク先へ飛びます)
フェリーに乗れずぶらぶらしていたら…世紀の大発見!? 更地に古いレールが→戦前に栄えた駅の痕跡か
どうやら旧兵庫電気軌道(現在は山陽電車の明石以東)明石駅の遺構が見つかったというもの。昨年このあたりはこのブログでもご紹介していますので、調べてみることにしました。

元記事(リンク先へ飛びます)【廃線跡】兵庫電気軌道時代の明石駅を探す

現在の山陽電車明石駅。旧神戸姫路電気鉄道(神姫電鉄)明石駅の位置にあります(高架化の際JR線にくっつけたので、正確には元より北側ではあります。)。旧兵庫電気軌道は現在の国道2号上にあった「明石駅前」を経由し、播淡汽船明石港の前に「明石駅」を設け、淡路連絡の便を図っていました。詳しくは以前の記事(上記リンク先)をご覧ください。
前回とは反対側から撮った写真を。本来はこのカーブが線路のカーブを残していると思われます。この先は明石城の堀になっており、堀もここでクランク状になっていました。堀を埋め立てて線路を敷いたとの話です。現在の国道2号線はまだありませんでした。
(再掲です)江戸時代初期の地図に線路を落とし込んだものですが、現在も基本的に町割りは変わっていません。
このあたりにはわずかではありますが古い商家建築が残っています。戦前から建っているものと思います。
道路部分が旧線路で、浜国道手前で終わっていました。その先に播淡汽船(現:ジェノバライン)の乗り場があります。今回線路が出てきたのは、写真中央左の工事現場です。
この辺まで来ると見えるのですが・・・。
確かに古レールが顔を出しています。見えているのはこの一つだけで、他にあるかどうかは分かりません。レールに詳しくはないのですが、現在の鉄道に使われているものより細く貧弱な印象です。むしろ当時路面電車として開業した兵庫電気軌道にふさわしいかも知れません。

ここ旧明石駅が開業したのが1917(大正6)年。廃止が1931(昭和6)年ですのでわずか14年しか存在しなかったわけです。兵庫電気軌道は路面電車区間が多かったので溝付きレールが使われていて、この形のレールではなかったと思いますが、明石駅周辺の「堀を埋めた」上に敷かれていたレールは専用軌道だったかも知れないので、路面電車用ではなく写真のような普通のレールになっていたのかも知れません。構内の写真でも出てくれば良いのですが・・・。

む~パパとしては、これが兵庫電気軌道のレールであるというのは、少~し無理があるのではないかという印象を持っております。

【山陽明石駅】2つの「0キロポスト」を訪ねる【JR神戸駅】

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山陽明石駅にやって来ました。

JRとコンコース部分を共用する高架駅。多くの人で賑わっている明石市の玄関口です。
山陽電車側。明石商業高校センバツ出場を祝う横断幕が!山陽電車も応援しています。
さて、改札を入り下りホームに上がると、「0」と書かれた白くて先のとがった標識が壁にくっついているのが目に入ります。
位置的には明石銀座の方向。明石市の目抜き通りの真上にあるようですが、これは距離標といい、特に1㎞ごとに設置され起点から何キロあるのか表示するものは「キロポスト」とも言います(実際は500mごとに少し小さい標識、さらに100mごとにもっと小さい標識が設置されています。)。問題はなぜ「0」かということ。山陽電車本線起点は現在西代で明石ではありません。これは開業時兵庫~明石間を結んでいた前身の兵庫電気軌道と明石~姫路間を結んだ神戸姫路電気鉄道をここでくっつけ、明石起点の旧神戸姫路電気鉄道部分の距離標をそのままにしているためです。1本にしたときにどうして統一しなかったのでしょうか。もし統一しようとすれば、駅や踏切のキロ程をすべて西代起点に変更することや、実際に距離標を付けなおすなど気の遠くなるような作業があったからだと思います。こうして残った「0キロポスト」。2つの異なる鉄道会社を結んだ山陽電車の歴史を今に伝えています。
さて「0キロポスト」として有名なものが神戸市内にもあります。JR神戸駅の海側。山陽明石駅と同じような白い標識が・・・。
神戸駅は東京駅を起点とする東海道本線の終点。神戸駅を起点として下関駅へ向かう山陽本線とくっついている境界です。元々山陽本線は私鉄「山陽鉄道」として開業したもので、東海道本線は国が線路を敷いたものでした。山陽鉄道が国有化されるまで、この距離標がどのような形をしていたのか興味はありますが、現在では神戸駅駅舎の中心部を両線の境界としているようです。
表からみたらどうなっているのだろうと思い、「0キロポスト」の裏側へ。外からは何もありません(写真中央部の少し高くなっているところ)が、駅に入って振り返ると、
ちょうど境界部分にステンドグラスがはめ込まれていました。
そのまま神戸駅正面に当たる側へ来ると、「0キロポスト」のちょうど反対側に大きな時計が付いていました。
神戸駅中央口正面。1934(昭和5)年に建てられた近代建築です。む~パパ、この時計部分が東海道本線と山陽本線の境界だと、ずいぶん昔に聞いたことがあったのですが、今回改めて事実であることを確認しました。「0キロポスト」起点や終点にもさまざまな歴史があるものです。クリックにもご協力を。

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