楽しいむ〜さん一家

【山陽バス】垂水鈴木橋のりばは今

投稿日:


気が付けばずいぶん昔のお話になってしまいましたが、山陽バスには2000(平成12)年4月まで「垂水鈴木橋のりば」というターミナルがありました。

2000(平成12)年。垂水鈴木橋廃止直前の写真。中央に流れる福田川を北側から南側に向けて撮ったものです。垂水区役所の入るレバンテ東館から東に出て福田川沿いを少し北に行ったところにありました。
本当にささやかなターミナルで、ご覧のように大型バスが2台入るだけ。トラックと社用車が止めてあるところにもう1台入るかな(実際ここには10系統上千鳥行きのバスが入っていました。)というスペースです。
のりばは待合スペースと詰所があり、回数券自動販売機がありました。つつじが丘行き23系統と上千鳥行き10系統ののりばとして使われており、つつじが丘から来る平日朝ラッシュ時のみ運行の22系統到着にも使われていました。

まだ垂水東口ターミナルは無く、現在のレバンテ北側バス降車スペースが11・12・13系統の乗降両用として使用されていました。朝ラッシュ時はそれこそ数分間隔でバスが発着するので、同じく数分間隔で垂水鈴木橋を発着するバスを垂水東口に統合するのは不可能だったのです。

乗車扱い中の10系統。前の扉から乗車する乗客の姿が写っています。当時垂水駅周辺を発着する10~13・15・22・23系統のバスは前の扉から乗車して先に運賃を支払い、後ろの扉から降車する「前乗り・前払い」方式を採用していました。「前払い」と「後払い」にはそれぞれメリット・デメリットがありますが、山陽バスが垂水線・名谷線で「前払い」方式を採用したのは、メインターミナルの垂水駅周辺(垂水駅・垂水東口・垂水鈴木橋)が狭く長時間バスを止められないため、運賃を先に収受して到着したターミナルで前後の扉を開放し、降車時間の短縮を図るためでした。実際2000(平成12)年4月7日に現垂水東口ターミナルが完成してからは、ここを発着するバスは「後乗り・後払い」方式に変更されています。
到着した23系統のバスから降車する乗客。前後の扉を開放し一気に降ろすため時間がかかりません。
降車して垂水駅方向へ歩く乗客。今から思えば「駅前」というには少し遠いものでした。
川原橋を経由して垂水鈴木橋へ向かう回送バス。現在はバスが通らないルートですが、阪神大震災前までは11・12・13系統も「増田屋の前」と言われた旧垂水東口を出て、この橋を渡っていました。その増田屋もつい先ごろ取り壊されてしまいました。

垂水鈴木橋を出発し北へ向かう23系統のバス。む~パパの記憶が正しければ、2000年と言えば貸切・高速を除く黄色いバスの全車両が、このいすゞキュービックバスに統一されていた時期だったかと思います。

さて、この垂水鈴木橋ターミナルですが、元々はもっと広い敷地で山陽バスが車庫を構えていました。車庫が現在の清水が丘に移った後は使われていなかったようですが、23系統の開設に伴いターミナルとして復活したものだそうです。
現在の垂水鈴木橋ターミナル跡地。セブンイレブンが建っています。
今はちょっと想像しにくいですが、ここから10・23系統のバスが出発していました。23系統と言えばかつてはその本数・利用者数とも日本でもトップレベルだったはず。そんな山陽バスどころか関西を代表するような路線バスがこんなところから発着していたとは・・・。

20年以上前の写真を引っ張り出してきました。利用されていた方には懐かしい風景かと思います。