楽しいむ〜さん一家

【神戸電鉄】バレンタイデー装飾のデ101

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2月10日、神戸電鉄鈴蘭台工場で、目下絶賛クラウドファンディング中のデ101がバレンタインデー装飾となって一般公開されました。バレンタインデーにちなんだ装飾は昨年も実施されましたが、工場内での公開は初めてとなります。

神鉄スタッフによる手作り装飾が楽しいデ101。合わせたかのようなチョコレート色ですが、これは機関車や電動貨車に塗られていたもので、現役時代の一色塗りだった茶色はこれとは異なるものだったそうです。
事前応募なしの一般公開で100名以上のファンの方々が集まりました。撮影場所を決め「型式写真」が撮影出来る時間が2度ありましたが、それ以外は自由に撮影することが出来ました。
そもそも、デ101を代替するために同じイメージで作られたという入換用バッテリーカー。この日は側面の扉を開けバッテリーを公開。アンチクライマーや2段のシル・ヘッダーなどが再現され、この種の車両としては出色の出来です。
会場でお会いした麓川壱(ろくせんいち)さま製作の神鉄各車ぬいぐるみ。かわいいですね~。本物のデ101を背景にパシャリ。1000系列の車両も作りたいとか。期待が持てます。
公開終了後、バッテリーカーに引かれて移動するデ101。バレンタインデーまで本線のお客さまから見える位置に留置されます。(写真:デ101まもり隊)
さて、2月21日(水)まで谷上駅ドーム街で、懐かしい神戸電鉄の写真を見ることが出来ますが、デ101クラウドファンディング返礼品の展示もあります。
ペーパークラフトやトートバッグ、ダイヤや鉄道部品などが並んでいます。貴重な技術遺産を後世に引き継ぐための活動にご賛同される方は下のリンク先へどうぞ。

神戸電鉄「デ101復元プロジェクト」
公式ページはこちらから↓
https://www.makuake.com/project/de101support2/

神戸電鉄「デ101」復元プロジェクトが始動!

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神戸電鉄「デ101」。2019年のクラウドファンディングにより解体の危機をいったん脱し、入換車時代の姿ではありますが、美しく整備されました。
以前の記事はこちら(リンク先に飛びます)
 → 【神戸電鉄】クラウドファンディングでよみがえった「デ101」

現在の「デ101」。神鉄トレインフェスティバルでも登場、その雄姿をご覧になられたファンも多いことでしょう。(写真提供:デ101まもり隊)

しかしながら、現在の姿はあくまで現役引退後、鈴蘭台工場の入換車としてのもの。完全に登場時の姿に戻せなくても、現役時代の姿に戻して残すほうが良いに越したことはありません。「デ101まもり隊」では正面窓や側扉・側窓を段階的に復元するため、クラウドファンディング第二弾を実施中。期限は2024年3月4日。まずは正面窓復元に必要な200万円が第一目標だそうです。

鉄道模型で再現された現役時代のデ101形。塗装は登場時のあずき色時代を経て、上半部グリーン、窓回りオレンジと変遷しました。今回、塗装はあずき色のままかと思いますが、外観はこの模型のようになれば完成形でしょう。
埋められた窓と扉が分かる側面。第二目標(550万円)で側扉を、最終目標(1030万円)で側窓を復元する計画です。(写真提供:デ101まもり隊)
正面窓を内側から。外観は美しくなりましたが車内はそのまま。各部に凝った意匠が残っています。
(写真提供:デ101まもり隊)
車内の状況。窓や扉は埋められてはいますが、車内からだと単に「ふさがれている」だけの状態のようで、その位置がはっきり分かります。(写真提供:デ101まもり隊)

クラウドファンディングの詳細はこちらまで(外部リンクに移動します) 
→ 「神戸電鉄「デ101」を現役当時の姿へ!昭和初期の車両を次代に繋ぐサポーター募集!」

【鈴蘭台】神鉄トレインフェスティバル2023

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予報が少しずれ、雨が心配された今年の「神鉄トレインフェスティバル」が10月1日㈰に開催されました。今年はコロナ禍後初めて事前抽選なしで参加できるように。写真は少し落ち着いた午後のものですが、開場前は敷地を超えどこまで並んでいるのだろうという行列ができていました。聞くところによるとコロナ禍前の来場者数を上回っていたそうです。
毎回同じ場所に出店しているような気がする山陽電車。明石・姫路開業100周年記念グッズの販売に余念がありません。110周年記念ヘッドマーク、4万円の値が付いていましたが、誰か買われた人はおられるのでしょうか。
工場内は大体毎年同じような展示ですが、この軌陸車(架線作業車)は新車かな・・・?エルフは今年新型に代わったはずですが、これはモデルチェンジ前の形です。線路上も走れる構造になっており、基本的には列車運行の終った深夜に、踏切から線路に乗り入れ架線作業や点検に使用されます。
現在は静態保存となっているデ101。クラウドファンディングにより補修されました。昨年は屋内見学でしたが、お色直し後の屋外での一般公開は初めてです。
3000系の50周年記念で登場したリバイバルカラー。フルラッピングで再現したそうで、完成度の高さは折り紙付き。神戸電鉄のリバイバルカラーはとうとう3編成目となりました。
現在の神戸電鉄を代表する4つの顔。手前から2番目の1350形はクリーム部分が少し黄色い感じがしますが、これも全面ラッピング車で塗装との対比のため試験的に導入したそうです。東京メトロ銀座線なんて全車全面ラッピングですから、ひょっとして塗装するより長持ちするのかも知れません。
デ101と並んだ車両たち。50‰の急こう配に挑む力強い登山電車の面々です。
今回目新しかったのは警察車両の展示。パトカー・白バイと共に来ていた三菱パジェロの現場指揮官車。組み立て式のお立ち台に子供たちを登らせていました。将来のDJポリスが生まれるかも知れませんね(笑)。

10月14日は「鉄道の日」。各地で関連イベントが開催されます。今年の「山陽鉄道フェスティバル2023」は事前抽選なし。10月28日(土)、東二見車両工場へGO!

【鈴蘭台】神鉄トレインフェスティバル2022

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10月16日(日)神鉄トレインフェスティバルが開催されました。場所はいつもの鈴蘭台車両工場。今回は密を避けるため午前・午後に分けた事前応募制でした。
抽選当選者のみとは言え、開場前から多くのお客さまが・・・。ここ数年コロナ禍でこの種のイベントが軒並み中止になっていましたので、みなさま待ちわびた感じではなかったでしょうか。
門をくぐると各社の物販スペースが展開。我らが山陽電車も出店していました!
工場内にはいつものHOゲージに加え、初めてNゲージ展示も行われ、神戸電鉄を中心に阪急・阪神・そして山陽電車や神戸市営地下鉄といった神戸ゆかりの私鉄車両が大集結!

検車庫に保存される旧デ101号車。現在走行することは出来なくなっていますが、有志「デ101まもり隊」クラウドファンディングが成功して補修されました。入換車当時の外観ではありますが、今後営業車時代の姿に戻すべく引き続き活動されるとのことです。一般向けとしては初公開だったのでは?

そもそも検車庫自体初公開のような気もしますが、奥に止められた「のっぺらぼう」な車両は廃車になったデ1101号車を利用した「移動倉庫」だそうで、まず一般の人の目に触れるものではありません。
屋外展示は5000系「たのしーずん」。親子連れの記念撮影で賑わっていました。

このほか、別会場の見津車庫での電車撮影会もありましたが、む~パパ、よんどころない事情により参加できず少々残念でした。

さて、10月29日(土)は東二見車両工場で3年ぶりの「山陽鉄道フェスティバル」が開かれます。抽選制ということで、当選者はすでに発表されているようですね。当たった!という方はお楽しみに!

【神戸電鉄】クラウドファンディングでよみがえった「デ101」

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神戸電鉄のデ101形は、同社の前身である神戸有馬電気鉄道が開業翌年の1929(昭和4)年に製造した車両で、開業時に用意されたデ1形の増備車です。トップナンバーであるデ101号は1971(昭和46)年に引退後も鈴蘭台工場に残され入換用車として余生を送っていましたが、2016(平成28)年に使用終了となりスクラップになる運命が待ち構えていました。

入換車として最後のお披露目となったデ101号。神鉄トレインフェスティバルで走行する姿。(2015.10.4 鈴蘭台車庫)

痛みが目立つ車体。誰もがこのまま解体されるものと思っていました。

が、ここに立ち上がったファンの団体がありました。有志で集まった「デ101まもり隊」により神戸電鉄の協力を得てクラウドファンディングを実施、集まった資金で保存に向けた修理工事が始まったのです。そして今年、2022(平成4)年4月23日、予定された工事が完了し一般公開(ただし申込み多数のため抽選)されました。

美しくよみがえったデ101号。今回は入換車として整備された姿としているそうです。本来は側面に客用扉や窓がありますが、入換車とする際埋められており、これを復元するのは将来の課題と言えましょう。※「101」の文字は撮影用の小道具で、実際は付いていません。(2022.4.23 鈴蘭台車両工場)
今回、特に腐食のひどかった車体すその部分は徹底的に補修されています。なお、当初は走行できる状態での保存を目指していましたが、機器の劣化が進行していたため、現在自力で走行することは出来ません。(2022.4.23 鈴蘭台車両工場)

この角度から見ると、埋められた窓がよく分かり、現役時代の姿が想像できます。(2022.4.23 鈴蘭台車両工場)

「デ101まもり隊」の次の目標は、入換車ではなく本線で走っていた現役時代の姿に戻すことでしょう。神戸電鉄創業期の貴重な姿を残す車両を後世に残すのは技術遺産としても意義のあることと思われます。

神戸電鉄と同じ「パーミル会」に所属する富士急行の河口湖駅前(山梨県)に保存されている、同社前身である富士山麓電気鉄道モ1形電車。神戸電鉄デ101と同系の車両で同じ日本車両製。デ101も最終的にはこの姿に戻せれば良いでしょうね。(2018.4.29 河口湖駅)