楽しいむ〜さん一家

【1986年】あのころの阪急電車・須磨浦公園にて

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前回ご紹介した1986年の須磨浦公園付近。今回は当時乗入れていた阪急電車の姿を追います。
こちらへもどうぞ!→【1986年】あのころの山陽電車・須磨浦公園にて

終点・須磨浦公園駅に到着する阪急6000系。宝塚線に遅れること1年、1977(昭和52)年、6000系は5000・5200系に代わり三宮で増結・解放できる2連+6連として神戸線にデビューしました。6010~6015号が順次登場しましたが、短期間6004号が6連で神戸線にいたことがあります。梅田方先頭車は写真のように電気連結器付き密着連結器を備えていました。連結器の左側に付いている箱はアダプターが収められており、非常時に連結器の違う車両と連結できるようになっていました。(1986.9.14 須磨浦公園)
神戸寄り先頭車は写真のように自動連結器となっていました。現在6000系は支線用を除いて宝塚線に転属し、神戸本線で見ることはありません。当時は車体色もマルーン一色で、む~パパ的には上部にアイボリーを配した現在の塗装は見慣れたとはいえ、今も少し違和感を覚えるのが正直なところです。(1986.9.14 須磨~須磨浦公園)
6000系のうち神戸線で最後に登場した6026号は6026-6676-6686-6126+6016-6116という4連+2連の増結予備車として現れました。乗務員室は同時期に登場した7000系に準じており、む~パパ、この編成に乗車したとき中間に入った先頭車の車掌台側に入れなくなっているのを見てショックを受けたものです(笑)が・・・。写真撮影時の1986年には6026-6126+6016-6676-6686-6116の2連+4連に組み替えられていました。神戸寄りの6116にも密着連結器と電気連結器が備えられているのが分かります。6016号は6連貫通編成として登場しませんでしたが、もし6010号のような6連で登場していたら、中間に「6666号」が現れたはずです。(1986.9.14 須磨~須磨浦公園)
須磨浦公園駅に進入する阪急7000系7016号。7000系は1980(昭和55)年より製造された神戸・宝塚線用車で、6000系をベースとした界磁チョッパ制御車です。出力が大きくなり神戸線でも4M4Tの8連で運転できるようになった万能車で、今のところ阪急最大勢力を誇ります。山陽乗入れに使用された6連は7001・7003・7016・7017・7021・7022・7023が存在したはずですが、この写真撮影時に6両編成のまま残っていたのは7016・7017・7022・7023の4編成と思われます。20番台の2編成は台車に5200系の廃車発生品を使用しているのに対し10番台は完全な新製車で、車内のシートやクーラー吹き出し口など細部が異なっていました。(1986.9.14 須磨~須磨浦公園)
走り去る7016号。阪急7000系は製造途中で多くのマイナーチェンジが加えられました。7011号以降は車体がアルミ製になり、7013号以降は乗務員室直後に窓が復活するなど、趣味的には面白い車両と言えます。近年は大規模な改造工事が加わり、ますます複雑な展開となっています。

【阪急神戸三宮駅】未だに残る戦争の傷跡

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む~パパ、ネットに載っていた記事を確かめに神戸三宮にやって来ました。

新装なった阪急神戸三宮駅ビルと山陽電車6000系。ビルの下部は1936(昭和11)年の阪急神戸線開業時に建設された「神戸駅(のちの阪急三宮駅)ビル」をモチーフにしています。建設当時のビルは阪神大震災で被災し取り壊されましたが、阪急会館という映画館もあり、む~パパ、高校時代に学校行事で映画を見たことがあります。アニメ映画「火垂るの墓」冒頭シーンでも登場しました。
ビルは新しくなりましたが、ホーム部分は建設当時のままで上屋の鉄骨もそのまま残っています。10両編成運転時に南北の壁にあった降車用ホームが取り払われ、線路を移して現在は2面3線のすっきりとした配置となっています。

ここに1945(昭和20)年のアメリカ軍による空襲の痕跡が多く残っているということで、む~パパ、上を見上げてみますと・・・。

鉄骨がぐにゃっと曲がっている箇所がありました。空襲による火災の熱で変形したとのこと。
よく見ると屋根のあちこちに空いた穴を補修した跡が・・・。焼夷弾が直撃し貫通した跡だそうです。
よく見ると穴ぼこや鉄骨の変形は結構たくさんあります。今も昔も多くの人が行き交う神戸三宮駅ですが、頭上には生々しい戦争の傷跡が残っているのですね。
屋根を支える柱もS字に曲がったものがあります。これも駅火災の熱で変形したものだそうです。太い鉄骨が変形する熱の中で人間が耐えられるはずもなく・・・。実際、避難した多くの人々がここでお亡くなりになったとか。

神戸市ホームページにある「写真から見る戦災」によると、No.16に戦災を受けたホーム上屋が写っており、全焼している様が見て取れます。
→ 2度にわたる大空襲で焼けた阪急ビル

こうした戦争遺構は急速に姿を消しつつありますが、身近なところにまだ残っているものですね。平和のありがたさが身に染みます。

【うめだ阪急百貨店】鉄道模型フェスティバル2023

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毎年恒例の「鉄道模型フェスティバル」が今年も阪急百貨店うめだ本店で開催されています。鉄道模型に特化した百貨店催事は神戸でもありましたが、次第に無くなり現在はこれが唯一だと思われます。
9階催事会場は大賑わい!阪急ファンが大勢来場されていました。

ここ数年は阪急各線を特集されておられるようで、む~パパ、毎年参戦していますが「楽しいむ~さん一家」での最近のバックナンバーは以下のとおり。(各記事にリンクしています)
【うめだ阪急百貨店】鉄道模型フェスティバル2022(テーマは宝塚線)
【阪急百貨店うめだ本店】鉄道模型フェスティバル2021(テーマは神戸線)

今年のテーマは「京都線」。神戸線・宝塚線とは異なり、京阪電鉄が建設した新京阪鉄道を前身とする阪急京都線。ナンバー「1504」部分をカットした車体の一部は100形(新京阪の車両として製作)のもので、ナンバー書体が本来の阪急電車とは異なっています。
多数のファンが製作した珠玉の80分の1(いわゆるHOゲージ)模型群。京都線で活躍した車両たちを再現しています。写真はデロと言われた北大阪電鉄由来の小型車と、国鉄特急「つばめ」を追い抜いたという伝説を持つ名車100形。「デイ100」とも「P-6」とも言われ京都線を代表する名車でした。
この模型は金属製のものもありますが、車体から完全に自作となると紙で作られる方もかなりおられます。凄腕モデラーともなると、手で持ち上げないと紙とは分からないくらいの「金属感」を再現されます。恐るべし職人技ですね。
縮尺150分の1(Nゲージ)では、毎年素晴らしいジオラマが登場します。今年の新作はポスターを飾った桂川橋梁。市販品をほとんど使用せず、レーザーカッターを駆使した紙工作で構築した鉄橋の完成度は素晴らしいものです。一昨年は王子公園駅、昨年は能勢電鉄平野駅を製作された女性モデラーの手になるものです。
桂川の河川敷では少年野球でしょうか?試合が開かれています。模型ではありますが、リアルな生活感が再現されていて、しばし時を忘れそうです。今回は橋梁部分にマイクが仕掛けられており、ジオラマの前にしゃがむと走行音がスピーカーから聞こえてくる仕組みまでありました。
製作記はYouTubeで公開→ おばちゃんモデラー@アコモのジオラマ製作記 ぜひご覧ください。
こちらも実物配線と同じにすることにこだわったプラレール。神戸線、宝塚線に続き今年はもちろん京都線。もうここまで来れば、いつかは広い体育館かどこかで阪急全線を再現できそうですね(笑)。
鉄道模型各メーカーも阪急電車や新製品の紹介に余念がありません。残念ながら阪神電車や山陽電車の模型は新作がなかったこともあって、今年はありませんでした。でも、グッズコーナーには現在発売中の山陽電車グッズがいろいろと販売されていましたのでご安心を!

会期は8月7日(月)まで。ぜひ足をお運びください。


【廃線跡】能勢電鉄川西国鉄前~川西能勢口間を歩く

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川西能勢口を起点に阪急電車の支線のような感じで延びている能勢電鉄。実はトンネルありニュータウンあり、沿線風景の変化に富んだ魅力的な路線なのですが、それはともかく。現在起点となっている川西能勢口から距離にして744m、すぐ近くにあるJR(当時は国鉄)川西池田駅とを結ぶ路線がかつてありました。路線としては妙見線なのですが、む~パパがその存在を知った頃は、川西国鉄前~川西能勢口間に朝夕だけ小さな電車が行き来する完全な盲腸線でした。今回は1981年12月19日に廃止となった、この廃線跡を歩いてみました。

JR福知山線(宝塚線)川西池田駅。川西・池田が合わさった駅名ですが、川西は兵庫県、池田は大阪府ですので2府県にまたがっています。これは全国的に珍しいのではないでしょうか。川西か池田かどっちやねん!と言いたところですが、駅自体は兵庫県川西市に所在します。
能勢電鉄川西国鉄前駅付近。正面に見える薄くJRマークの入ったクリーム色の建物が川西池田駅の橋上駅舎です。能勢電鉄の駅は川西池田駅から少し宝塚寄りに歩いた場所にありました。写真の手前に延びる道が廃線跡です。(国鉄の橋上駅舎化前は200mくらい宝塚寄りにあったとのことですので、最初は真ん前だったと考えられます。)
川西国鉄前駅。ホームだけがある簡素な構造です。背景の四角い建物が2枚目の写真にもある川西池田駅の駅舎。電車は51形。クリームと青のツートンカラーは現在も5100系リバイバルカラーとして走っています。(写真:山陽電車OB提供)
ゆるやかにSカーブを描く廃線跡。正面奥の壁のように見えるのが阪急宝塚線の線路です。
阪急電車に向け右へカーブする廃線跡。この後左へカーブして阪急電車をくぐります。
能勢電鉄が阪急電車をくぐっていた場所。阪急電車は高架化され能勢電鉄廃線跡は道路になり、風景は一変しました。
上写真と同じ場所。阪急電車をくぐる能勢電鉄の電車。変化が激しすぎて同じ場所とは思えません。
(写真:山陽電車OB提供)
北側に抜けました。今度は右にカーブします。
ここに電車が走っていたことを示すモニュメント。
川西能勢口駅が地上にあった頃、ここへ川西国鉄前からレールがつながっていました。高架化で大手私鉄らしい近代的な駅へ変貌。今となってはここに1両の小さな電車が発着していたとは思えません。

川西能勢口駅から川西池田駅までは、歩いても数分の距離。川西能勢口駅の高架化を考えれば残すのは難しかった区間と言えます。

Google Mapより

【王子公園】夜桜通り抜け2022(昨年の様子)

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すでに「山陽沿線まちガイド(リンク先へ飛びます)」でもご紹介されていますが、神戸市立王子動物園で4月2日(日)~4日(火)「夜桜通り抜け」が開催されます。今年は桜の開花が例年より早く、神戸ではすでに本日開花宣言。ちょっと通り抜けに間に合うかどうか分かりませんが、今回は昨年の様子(2022.4.5)をご紹介。

18:00頃が落ち着いているとのお話ですが、む~パパ、仕事を終えてから出動した19:20は長蛇の列。王子動物園前をあちこち引っ張り回されますが、それほど長く待たされるわけでもなく園内へ。

いやいや、なかなか見事なものです。みなさん、思い思いに眺めたり写真を撮ったりと、楽しんでおられます。
この日は見事な満開。幻想的な雰囲気の中、憑かれたようにそぞろ歩きます。
桜並木の奥にはライトアップされた「ハンター邸」があります。1889年北野町に建てられた異人館で、北野町内で一度移築されたとのことですが、1963年現在地へ移りました。国重要文化財。
ピンク色の桜と、ライトアップされグリーンに光るハンター邸のコラボレーション。和洋の組み合わせの妙と言いますか、美しい光景です。
もう1枚。素材が良いだけに自分が写真家になったような気分ですが(笑)。
古風な観覧車と桜。

今年の桜は通り抜けに間に合うでしょうか。機会があれば是非お訪ねください。

【連接バス】神戸ポートループに乗る!

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神戸市初の連接バス(2車体で1台となるバス)で運行される「神戸ポートループ」。山手の異人館方面と元町・三宮を周遊する「シティ・ループ」とは異なり、浜手の新港地区やハーバーランドと新神戸・三宮を周遊しています。ちょっと乗ってみましょう。

三宮・神戸阪急前に現れたポートループ。黒と青を基調とした都会的な色彩ですね。日中は20分間隔。運行はシティループと同じく神姫バスが担当、車両は日野ブルーリボンハイブリッド連接バス(KX525Z1)で、いすゞエルガデュオの日野版です。国産の連接バスは兵庫県初お目見え。乗車定員112人は一般的な路線バス1.5倍の輸送力となります。
車内も黒と青を主体としており外装と同じく渋い感じ。バスとは思えないのはその長さです。
神戸税関を背景に「日本で一番短い」国道174号を走るポートループ。三宮からフラワーロードを南下、レトロな倉庫街へ向かいます。
国道2号線に戻り、旧居留地をかすめて走ります。
旧居留からメリケンパークへ左折。む~パパ、バスらしからぬ屋根の機器類や配管に「萌え萌え」。
ポートタワー方面へ出発するポートループ。後部デザインは「エルガ」と同じですね。連接バスはカーブを切って折れ曲がる姿が魅力的です。
車内から撮ってみました。前の車両の挙動が楽しいです。実は前の車両に乗ると「普通のバス」ですので、む~パパ的には後ろの車両に乗ることをオススメします。

改装工事中のポートタワーとポートループ。ポートタワーの覆いが少し残念ですが、今しか見られない光景でもあります。

ウォーターフロント観光に便利な連接バス「ポートループ」。乗るだけでもなかなか楽しめます。ぜひご利用ください。

【KIITO】税関の次は旧生糸検査所へ【近代建築】

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先日、神戸税関内を見学したむ~パパ、続けて東側に向かい合う旧生糸検査所(現デザイン・クリエイティブセンター神戸「KIITO」)の中へ初めて入ってみました。

「KIITO」東側は旧神戸市立生糸検査所で1927(昭和2)年築。旧館と呼ばれています。後方に角度を変えてつながる建物は生糸検査業務が国に移管された後、1932(昭和7)年に増築された部分で、こちらは新館と呼ばれています。新館の角度が変わっているのは、神戸臨港線の線路がちょうどここを通っていたからです。現在は日本で一番短い国道として有名な174号線に面しています。
重厚な石造りの正面玄関が魅力的です。
建物に入ると左右は階段となっています。曲線を多用した意匠が、いかにも近代建築らしい雰囲気を醸し出しています。
階段部分を側面から見ると、階段そのものがうまくデザイン処理されているのが分かります。石材を多用し贅沢な仕上がり。
上の階はさすがにデザインがシンプルになりますが、曲がりくねった手すりが魅力的です。
大量の生糸を持ち込む必要性からエレベーターは当時からあったのではないかと思います。上部にある半円形の表示は元々のデザインなのか、それとも時計のように針が回るタイプだったのか、興味は尽きません。

さて、「KIITO」。現在は貸しホールやギャラリー、会議室、カフェ、図書館などに利用され、一部は企業のオフィスも入居していますが、旧館2階部分には「生糸検査所ギャラリー」があり、生糸の検査方法や歴史が当時の映像資料や器具などと共に展示され、往時をしのぶことができます。かつて日本で最も重要な輸出品だった生糸。その品質管理が厳正に行われていたことを示しています。

限りなく昭和な空間。
生糸はいくつかの工程を経て、等級、正しい量であるかどうか、品質が保たれているかなどのチェックを受け輸出されていきました。こうした国立検査所は横浜と神戸に設置されていました。

こうした展示を見ると、少~し賢くなったような気分になりますね。ぜひお訪ねください。

【神戸税関150周年】館内ロケ地巡り

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今年は、江戸時代に設けられた全国の「運上所」が「税関」と名を改めて150周年にあたります。これを記念し神戸税関で開催された「館内ロケ地巡り」に参加しました。

多くのバスや車が行き交う三宮・フラワーロード。山側から見ると突き当りに円筒形の時計塔を持つ神戸税関の建物がよく見えます。
以前も「神戸臨港線を歩く(←リンク先へ)」でご紹介した新港地区の近代建築群。シンボル的存在がこの神戸税関です。左が旧神戸市立生糸検査所、その奥に少し新港貿易会館が見えています。今回は税関の建物に入って見ましょう。

入口を入るとまず目に飛び込んでくる丸い空間。3階部分まで吹き抜けになっています。

上から見下ろしてみました。床のタイル模様が凝っています。
今回は「ロケ地巡り」ということで、この場所を使った映画やテレビドラマが紹介されていました。どのシーンに登場するのか、よくご存じの方もいらっしゃることでしょう。2/4~12の期間中、土日は神戸フィルムオフィスによるガイドツアーがありましたが、各回15名ということで整理券は「瞬殺」状態でした。
現在見られる時計塔部分は2代目庁舎として1927(昭和2)年に竣工しました。この模型は建築当時の姿を再現したもので、平日であれば広報展示室でいつでも見ることができます。
1999(平成11)年に完成した現在の3代目庁舎の模型。2代目庁舎の正面部分をそのまま残し、同じデザインで連続性を持たせて長く延長したスタイルとなっています。なかなか素晴らしいアイデアだと思います。
中庭から時計塔部分を。この部分、元は中庭ではなく屋根のかかった室内部分でした。オブジェとして当時のものと思われる柱が使われ、明るい雰囲気の空間となっています。ガラス張りの廊下として残した部分がおしゃれですね。
順路に沿って進むと特別会議室と旧貴賓室が公開されており、中に入ることができました。2代目庁舎を流用した区画です。
特別会議室。他の部屋の内部は分かりませんが、ここは当時の姿を残しているようです。「海賊と呼ばれた男」のロケで使われたそうです。
旧貴賓室。建物正面のカーブした部分に作られており、扇形の部屋です。実用的ではない形ゆえか優雅な感じがしませんか。あ、そうそう。上写真の模型でもここにはきちんとカーテンが付けられていました。明らかに製作者のこだわり(笑)です。
貴賓室付属のトイレ。大理石張りの壁に洗面台の鏡。使うのがもったいないです。(実際にこの日は「使用禁止」となっていました。日頃から使われているのかどうかは不明です。)

外から見ることの多い近代建築ですが、中に入れる機会があれば今後ともご紹介したいと思います。

【3年ぶり開催】鉄道模型とあそぼう

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バンドー神戸青少年科学館で開催されてきた「鉄道模型とあそぼう」。2020年の開催を最後にコロナ禍で中止されていました。2023年の今年、ようやく再開。待ちかねたかのように多くのお客さまで賑わいました。

会場は以前と同じ最上階。今回は2月11日㈯・12日㈰でしたが、例年同時期の開催です。
鉄道模型を走らせるのは4団体。「ゼネラルトレインズクラブ」は一般的にはHOゲージと呼ばれる縮尺80分の1の模型。欧米では最も普及しているサイズですが、日本の家屋事情ではややサイズが大きいのと、完成品は普通のサラリーマンにはとても手の出せない高価格帯の商品が多いことから、一般的には鉄道博物館などで見るだけのことが多い鉄道模型です。
こちらは「JORC関西」。HOゲージよりさらに大きいOゲージと呼ばれる縮尺45分の1の模型です。(HOゲージはハーフのOゲージという意味)かつて日本では主力だった規格ではありますが、現在こうした運転会以外で接する機会はほぼないと思われます。手前を走る貨物列車が牽いているコンテナ車は百均のセリアで入手できるものを線路上を走れるように加工したもの。細かいディティールにこだわるも良し、百均で入手できるもので楽しむのも良し。Oゲージにはこうした大らかさがあります。
こちらは「Group9 KANSAI」。日本の鉄道模型の主流となった縮尺150分の1「Nゲージ」です。本来はジオラマを作って楽しむ模型ですが、車両も豊富なラインアップを誇りコレクションされる方も多いです。価格が最近高くなってきましたが、まだ手の届くところにあります。
もう一つが「日本トロリーモデルクラブ」。路面電車の模型を楽しむクラブで、写真にあるのは北海道から鹿児島まで全国の路面電車。製品化されているのはわずかですので、ほとんどが紙・木・真鍮版による手作り車両です。縮尺は80分の1、HOゲージで統一されています。
今回の特別展示。全国高等学校鉄道模型コンテスト(というのがあるんですね!)文部科学大臣賞を受賞した灘中学校・高等学校の作品。シカゴの高架鉄道を再現したもので、ビル群の間に複雑な平面交差の線路配置が、いかにもシカゴらしいです。(む~パパ、一度ここに行ってみたいと思っています。この線路を見下ろすビルの一室で一日中電車を眺めていたいものだ、と・・・。)

コロナ禍を脱してイベントも平常運転に戻りつつありますね!

【阪急電車】ダイヤ改正で消える車両を追う(2)

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午前中、能勢電鉄で思うように車両が撮れず撃沈してしまったむ~パパ。昼からは阪急電車京都線へ。今回の改正で消える6300系「京とれいん」の撮影に出掛けました。

そもそも阪急京都線は、午後のほうが大阪梅田寄り車両すなわち1号車がこっちに向かってくる写真を撮りやすいので、午前のうちに能勢電鉄を訪問したわけなのですが、曇天なのでもうどうでも良いです。というわけで同業者(さすがに京とれいん狙いの方がホーム端に・・・)多数の中、ようやく人のいない場所を見つけて総持寺駅に降り立ちました。駅を出て総持寺踏切で試し撮り。乗入れの大阪メトロ66系更新車。ヘッドライトが電球色のLEDになっています。なかなか新鮮。
(2022.12.4 総持寺~富田)
大阪メトロ66系とすれ違う3300系。堺筋線乗入れと大阪万博開催のため1967(昭和42)年に登場。最大126両を数え、神戸線用7000系に抜かれるまで阪急最大両数を誇りましたが、近年急速に置換えが進んでいます。この日も本線では2編成しか撮れませんでした。
(2022.12.4 総持寺~富田)
今改正で姿を消す6300系「京とれいん」。む~パパが語ることではありませんが、6300系は多くの鉄道ファンに「人気がある」などという表現では済まされない、昭和の鉄道史に残る傑作車です。嵐山線に4両編成は残りますが、本線での活躍は10・11日のあと2日間となります。
(2022.12.4 総持寺~富田)
総持寺踏切より少し京都寄りの線路際で、折返し京都河原町行きを後追い撮影。
(2022.12.4 総持寺~富田)
ちなみにこの場所では大阪梅田行き列車もこのように撮れます。コンクリート電柱だと撮る気がしないのですが、かご柱なので車両にかかっても大丈夫。とは言え相変わらず前パン(車両の一番前にパンタグラフが付いていること)の撮影が苦手なむ~パパです。5300系トップナンバー50周年ヘッドマーク付き。
(2022.12.4 総持寺~富田)

50周年ヘッドマークは京都寄りは違うデザインになっていました。5300系も8連から7連への組み換えが進み、その過程で余剰廃車になる車両も出始めました。む~パパ、白状しますが5300系が電気指令式ブレーキを装備しているのをこの日まで知りませんでした・・・。大変失礼しました。
(2022.12.4 総持寺)

総持寺で遅い昼食を済ませたむ~パパ。少し晴れてきたので南茨木に移動しました。

再び大阪梅田へ向かう「京とれいん」を撮影。この日唯一の晴れの写真となりました。
(2022.12.4 南茨木)
南茨木を通過する6300系。む~パパが見るのはこれが最後となるのでしょうか・・・。
(2022.12.4 南茨木)

久しぶりに阪急京都線を撮影しました。何かが無くなるからと言って来るのではなく、日頃から地道に記録しておくことの大切さを感じました。ちょっとご無沙汰の山陽電車も真面目に記録しないといけませんね。