せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

山陽沿線ブログ終了のお知らせ

平素より山陽沿線ブログをご愛読いただきまして、誠にありがとうございます。
当ブログは、読者の皆さまに支えられ、長期間にわたり更新を続けてまいりましたが、
このたび12月末日をもちまして終了させていただきました。
今後とも山陽電車をご愛顧賜りますよう、お願い申しあげます。

宝の海を臨む垂水を歩いて(前編)

投稿日:


師走に入り、どこか慌ただしくなってきたこの頃、いかがお過ごしでしょうか。
こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。

山陽垂水駅

山陽電車で着いたのは山陽垂水駅です。山陽電車の高架の下には山陽タクシーの乗り場があり、駅前には山陽バスの停まるバスターミナルが広がっています。

海神社

駅の浜側、JRの高架沿いにこんもりとした森があります。こちらは海神社です。地元では「かいじんじゃ」と呼ばれていますが、正式には「わたつみじんじゃ」です。

海神社の境内

周辺は飲食店や住宅、鉄道の高架で、賑やかな垂水の街の真ん中にある神社ですが、境内はまるで別空間のように静かで、街中のオアシスといった雰囲気です。

海神社の歴史は非常に古く、遥か古代に遡ります。神功皇后が三韓征伐の帰途にこの沖合を通りかかったところ暴風雨に見舞われました。そこで綿津見三神を祀って祈ったところ、暴風雨はやみ、船は進むことができたそうです。その縁から、この地に綿津見三神を祀る社を築いたのが始まりです。同様の伝説は播磨灘~大阪湾沿岸にかけての地域に広く伝わっていて、本当のところはわかりませんが、いずれにせよ名前の通り、海に深い縁のある神社ですね。

海神社大鳥居

国道を渡り浜側へ向かうと大鳥居がそびえています。

かつてはこの鳥居の前は砂浜で、文字通り「海」の神社でした。古い写真では、松の木が並ぶ砂浜に鳥居がそびえ、その傍には垂水警察署の洋館が建っていて、どこかリゾート地のような雰囲気だったようです。今では砂浜は埋め立てられて鳥居の前には漁協の建物が建っています。垂水警察署は学が丘へと移転してこの場所にはありません。すっかり景色が変わっても、海と淡路島の島影を望む雰囲気は変わらないのでしょうか。

年末の垂水をもう少し歩いてみたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。