ハロウィンの時期になり、秋の深まりを感じる頃、いかがお過ごしでしょうか。
こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。
阪神神戸三宮駅から神戸の都心の三宮を歩くと、ビルの合間に神社があります。こちらの生田神社は神戸の街が今のような姿となるはるか以前からこの地に佇んできた古社です。
鳥居をくぐると、朱塗りが鮮やかな楼門がそびえていました。
生田神社の歴史は非常に古く、日本書紀の記述にまでさかのぼります。神功皇后摂政元(201)年に神功皇后が三韓征伐の帰途にこの神戸の沖合を通りかかった際、船が動かなくなりました。神占をしたところ、稚日女尊が現れ自分を生田の地に祀るようにとのお告げがありました。そこで神功皇后は現在の布引山である砂山(いさごやま)に稚日女尊を祀ったそうです。これが生田神社の始まりでした。
生田神社の東側に続くのは通称「東門街」です。歓楽街のイメージが強いのですが、正式名称の「生田東門商店街」の通り、明治以降の生田神社の東門の前に連なる商店街が始まりで、明治時代にはこの場所に競馬場があったそうです。
生田神社の境内に戻ると、朱塗りが印象的な社殿が佇んでいます。
神戸の都心に鎮座する生田神社、次回も歩いてみたいと思います。