せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

小利木町と男山を歩いて(前編)

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季節を先取りしたような暖かい日が続く頃、いかがお過ごしでしょうか。
こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。

姫路城

山陽姫路駅から北へ歩くと、姫路城が佇んでいます。
多くの観光客が訪れていて、かつての賑わいを取り戻しつつあるようです。

千姫の小径

姫路城の西側、外堀を兼ねる船場川と中濠の間に伸びる遊歩道があります。こちらは「千姫の小径」と呼ばれています。この遊歩道は白鷺橋から姫路城の北西の清水橋付近まで伸びています。お堀と姫路城の木々に囲まれた遊歩道は気持ちがよく、これからの季節の散策には良さそうですね。

千姫像

市之橋の西詰には千姫の像が佇んでいました。

千姫は江戸幕府二代将軍・徳川秀忠の長女で、豊臣秀頼の正室でした。豊臣家が滅亡した慶長20(1615)年の大坂夏の陣のでは落城する大坂城から救出され、後に桑名藩主・本多忠政の嫡男の本多忠刻と結婚します。元和3(1617)年に本多家が姫路へ転封されたのに伴なって千姫も姫路へ移り、「播磨姫君」と呼ばれるようになりました。

材木町の街並み

ここで「千姫の小径」ではなく、船場川沿いの街中を歩いてみることにしました。この辺りは「材木町」「小利木町」といった地名です。市之橋の南側には舟入川があり、一帯は材木を始めとした物資の集まる町でし。小利木町の地名は「木”こり”」「”き”(木)」を合わせたのが由来とも言われています。

森家住宅

風情ある虫籠窓を持つのは「森家住宅」です。建てられたのは明治19(1886)年ですが町家の風情を今に残す趣のある建物ですね。こちらは姫路市の都市景観重要建築物に指定されています。

城下町の風情を今に残す姫路城北西、次回ももう少し歩いてみたいと思います。

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