せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

西郷・大石を歩いて(前編)

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晩冬の候、いかがお過ごしでしょうか。
こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。

大石駅

直通特急から阪神電車の普通車へ乗り換えて着いたのは大石駅です。

灘五郷・西郷

大石駅があるのは神戸市灘区です。灘区と言えば酒どころ。この大石駅のある辺りは灘五郷の西端にあたり、「西郷」とも呼ばれています。

旧西国浜街道碑

大石駅から「大石川」とも呼ばれる都賀川に沿って歩きます。阪神高速の下を地下道でくぐり、大石南町へ入りました。川に架かるのは西郷橋。橋のたもとには「旧西国浜街道」の碑が建てられていました。山手を通る西国街道の本街道に対して、ここ大石を東西に通るのは生活道路の浜街道でした。

「大石」の地名の由来には諸説あるようです。その一つが、もともと「生石(おいし)」と呼ばれていたこの地の舟人が神功皇后の三韓征伐の際に功あり褒賞として米十八石を賜りました。この十八石の「十」「八」を組み合わせて「大」として地名に当てたとされています。一方で、秀吉の大坂城築城の際にこの地の石を「御石」として建築資材に使ったことも由来とされていますが、それ以前の資料にも「大石」の名が出るようで、本当のところはよくわかりません。

西国浜街道を眺める

西郷橋と街並みを眺めてみました。

西国浜街道の沿道、そして、灘五郷の西郷として賑わった大石、もう少し歩いてみたいと思います。

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