せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

古代遺跡と的射・藤江を訪ねて(前編)

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年が明けてから、いつもより暖かい日が続いているこの頃、いかがお過ごしでしょうか。
こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。

藤江駅

山陽電車で着いたのは藤江駅です。

藤江駅前オアシス

駅の店舗があった場所は無料休憩所「藤江駅前オアシス」として地域の方々の憩いの場となっています。山陽電車や明石海峡大橋の描かれた壁画が鮮やかに駅舎を彩っていました。

青龍神社

交通量の多い浜国道を歩くと、道路沿いに鳥居が現れました。青龍神社の鳥居です。

青龍神社の境内

神社は藤江川に切り取られたような小高い丘の上にあります。

この神社自体も鎌倉時代の建長6(1254)年の創建と伝わる古社ですが、神社のある丘は藤江出ノ上遺跡と呼ばれる縄文時代の遺跡となっています。かつては今の浜国道の辺りまで海が入り込んでいたそうです。青龍神社以前にこの場所には厳島神社があったそうで、今も末者として厳島神社が祀られています。はるか古代より海の神を祀る場所だったのかもしれませんね。

龍泉寺

浜国道を渡った先には龍泉寺という禅宗寺院がありました。こちらも青龍神社と同じ建長6(1254)年の創建と伝わる古刹です。

藤江漁港

龍泉寺から住宅地の中を通り抜けると、播磨灘に面した藤江漁港へ出ました。あいにくのお天気のおかげで寒々とした景色ですが、晴れていれば播磨灘と淡路島の島影を望む景色を楽しめたのでしょうね。明石名産のタコやタイが水揚げされるという藤江漁港。この豊かな海の幸が古代の人々の生活を支えてきたのでしょうね。

住宅地の広がる中に古代遺跡の眠る藤江、次回ももう少し歩いてみたいと思います。

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