せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

城北・八代を歩いて(前編)

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年末が近づき、冷え込みが一層厳しくなった頃、いかがお過ごしでしょうか。
こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。

県立大環境人間学部

山陽姫路駅からバスに乗って着いたのは県立大環境人間学部バス停です。

兵庫県立大学ゆりの木会館

バス停名の通り、近くには兵庫県立大学姫路新在家キャンパスが佇んでいます。丁字路に面して聳えているのは県立大のゆりの木会館です。

今の兵庫県立大学の姫路新在家キャンパスは、もともとは旧制姫路高等学校として大正12(1923)年に設置されたものでした。戦後、旧制姫路高校は新制神戸大学姫路分校となったのちに神戸大学へ吸収される形で廃止され、跡地には近くの伊伝居から姫路短期大学が移転しました。姫路短期大学は後に姫路工業大学となり、現在の兵庫県立大学となっています。趣ある建物は大正13(1924)年に旧制姫路高校の本館として建てられたもので、現在は前面部分のみがゆりのき会館として残されています。

兵庫県立大講堂

バス道沿いに歩くと、木立の向こうにもう一つ趣のある建物が現れました。こちらは姫路新在家キャンパスの講堂です。こちらももともと旧制姫路高校の講堂として大正15(1926)年に建てられたものです。現在では、ゆりの木会館とともに登録有形文化財に指定されています。

大野川

さらにバス道を歩いていくと、大野川に差し掛かりました。この川は男山の先で船場川と合流して播磨灘へと注ぎます。川の向こうには姫路城の天守閣がそびえているのを望むことができました。

古くからの住宅地に高校や大学が立地し、どこか文教地区の雰囲気も漂う城北地区。次回、もう少し歩いてみたいと思います。

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