せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

甲山を望む・西宮廣田山を訪ねて(前編)

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彼岸花が咲き、すっかり秋の景色が広がるようになったこの頃、いかがお過ごしでしょうか。
こんにちは山陽沿線歴史部の内膳正です。

広田神社前バス停

直通特急で阪神電車へ乗り入れ、到着したのは阪神電車の西宮駅
ここから阪神バスに乗り換えて、六甲山地の麓に広がる住宅地に到着しました。バス停の名前は広田神社前です。

廣田神社の参道

交通量の多いバス道から外れると、美しい松並木の続く道が続いていました。こちらはバス停名にもなっていた廣田神社の参道です。

廣田神社

参道の先には鳥居がそびえていました。こちらは廣田神社の鳥居です。

六甲山麓の住宅地の中の廣田山に佇む廣田神社は長い歴史を持つ古社です。祀られているのは天照大神の荒御魂とされる撞賢木厳之御魂天疎向津媛命(つきさかきいつのみたまあまさかるむかつひめのみこと)で、伝説では、神功皇后が三韓征伐の帰途にこの地に祀ったのが始まりとされています。当初は今の場所の北側の「高隈原」に鎮座していましたが、後に御手洗川のほとりに移ります。しかし、川沿いの場所で水害に悩まされたため、江戸時代の享保9(1724)年に当時の将軍の徳川吉宗の命で現在の廣田山へ移されました。西宮の神社が将軍の命で移転するとは驚きますが、それだけ古くから信仰を集めていた神社であることがわかります。

廣田神社の境内

歴史ある神社だけあり、境内は広々としています。天照大神を祀っているだけあり、拝殿は神明造ですね。

六甲山麓に佇む廣田神社、次回ももう少し歩いてみたいと思います。

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