強い日差しが照り付け、夏本番となったこの頃、いかがお過ごしでしょうか。
こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。
今回、山陽姫路駅で乗り換えて着いたのは姫路駅の隣の東姫路駅。
平成28(2016)年に開業したばかりの新しい駅です。
東姫路駅の周辺には真新しい住宅地が広がっています。そんな住宅地の中を歩いていると、お地蔵さんを見つけました。こちらは「乙阿保地蔵」と呼ばれているようです。駅名は「東姫路」ですが、この辺りは古くから阿保という地名で、このお地蔵さんがあるのは「阿保乙」という地区です。
やはり真新しい住宅地の中にあったのが宇賀神社。その名の通りお稲荷さんです。
住宅開発とともに整備されたのでしょうか、宇賀神社の社殿や境内の砂利は真新しいですね。
この神社の創建時期は詳しくわかっていないようですが、古い歴史を持つとされています。
ここ阿保は古くは「英保」とも呼ばれていました。中世には「阿保構居」という城郭もあったそうで、赤松氏配下の英保氏が治めていたとされています。姫路の近郊で古くから開発されていた地域で、最近は姫路や京阪神のベッドタウンとして開発が進んでいる地域でもあります。
阿保地区の南にあったのが阿保神社です。今は小さな神社で、創建時期などの由緒はわかっていないようですが、こちらも古い歴史を持っているとされています。
南側に向かって社殿が建つ阿保神社ですが、鳥居はなぜか西側に向いて立っていました。
阿保神社の周辺は「阿保構居」の跡と言われていますが、今では空地のような空間が広がっていて、痕跡はありません。
次回も、市川のほとりに広がる阿保地区をもう少し歩いてみたいと思います。