せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

韓泊の入り江・的形を歩いて(前編)

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梅雨が明けたというのに蒸し暑い日が続くこの頃、いかがお過ごしでしょうか。
こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。

的形駅

山陽電車で着いたのは的形駅です。
ひっそりと静かな雰囲気ですが、潮干狩りや海水浴といった初夏から夏にかけてのレジャーの出発点になる駅で、この季節は的形へという方も多いのではないでしょうか。

的形の祭り

もう一つ、ここ的形を彩るのが秋の湊神社の祭りです。
駅の山側には祭りの写真パネルが立っていました。

湊神社

駅の山側の住宅地を抜けた先に佇んでいたのが湊神社です。

的形の氏神となっている湊神社ですが、詳しい創建時期はわかっていません。古代の的形は入り江のように海が入り込んだ地形になっていて、その様子が万葉集にも歌われてます。神社はその頃から祀られていたともいわれています。ちなみに、現在の「湊」の名前で呼ばれるようになったのは平安時代の末とされています。

湊神社の境内

湊神社の境内は広々としていて、歴史ある神社であることを感じさせます。

的形を眺める

湊神社から的形の街並みを眺めてみました。現在は住宅が建ち並ぶ一帯ですが、かつては海だったといわれていて、奈良時代に僧・行基が開いたといわれている摂播五泊のひとつの韓泊はこの辺りだったという説もあります。

レジャーだけでなく歴史にも彩られた的形をもう少し歩いてみたいと思います。

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