せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

梅の香る・須磨寺を歩いて(前編)

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厳しい寒さが続きますが、所々に春の訪れも感じるこの頃、いかがお過ごしでしょうか。
こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。

須磨寺駅

山陽電車で着いたのは須磨寺駅。どこか懐かしさを感じる街の中に駅があります。

諏訪神社

駅名になっている須磨寺とは逆方向、海側へと歩くと、立派な木が見えてきました。木の下にあったのは諏訪神社です。

綱敷天満宮

諏訪神社の向かい、広い境内の神社がありました。こちらは綱敷天満宮です。

綱敷天満宮の境内

境内には様々な縁起物があり、賑やかな雰囲気です。

綱敷天満宮の歴史は非常に古く、平安時代の天元2(979)年に遡ると言われています。伝説では、菅原道真が九州・大宰府へ向かう途中に須磨へ立ち寄り、この地で漁師たちが綱を巻いて円座のようにした上に座って休んだことからこの名前になったと言われています。同じような伝説は各地にあり、「綱敷」の名前の神社も各地にあるようです。経緯はわかりませんが、綱を円座にしてその上で休んだという話は道真の伝説の共通キーワードの一つのようですね。

ウソドリ

境内にかわいらしい鳥の縁起物がありました。こちらは「ウソドリ」です。このウソドリには道真が蜂に襲われた時に鷽が飛んできて助けてくれたという伝説があり、各地の天満宮では縁起物になっています。九州の太宰府天満宮では古くから縁起物の鷽を使った「鷽替え神事」が執り行われていることが知られていますね。ここ綱敷天満宮でも令和に入ったことを記念して、2019年からお守りとして授与が始まったそうです。

春の気配を感じる須磨寺界隈をもう少し歩いてみたいと思います。

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