せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

姫路・北条を訪ねて(前編)

投稿日:



今日は立春、暦の上ではもう春になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。

姫路駅南口

山陽電車の山陽姫路駅を降りて、JR姫路駅を通り抜けた先は姫路駅南口。
姫路といえばお城が見えて繁華街の広がる北口のイメージが強く、こちら南口は地味な印象ですが、市役所等の行政機関の玄関口になるのはむしろこちら側です。

外堀川

ビルの並ぶ中を流れるのは外堀川です。
新幹線と在来線の複雑な高架橋の下を流れる姿はどこか窮屈そうに見えますね。

北条地区

外堀川を渡った先は北条と呼ばれる地区です。この辺りが姫路市に編入されたのは戦前の昭和10(1935)年のことで、姫路の城下町には含まれていませんでしたが、古くから開発がされた地域で、歩いてみると市街化が進んだ周辺とは少し違った趣の景色が続いています。

薬師堂

家並みの中にあったのが薬師堂です。

北条薬師堂とも呼ばれるこちらは小さなお堂ですが、創建は詳しくわかっていないようですが、近代には「播磨四国八十八ケ所霊場」の第五番札所にも数えられた古刹です。「乳貰い薬師」と呼ばれ、古くから信仰を集めていたとされています。しかし、昭和20(1945)年7月の姫路大空襲の際、北条地区も大きな被害を受け、薬師堂も焼失してしまいました。今のお堂は昭和44(1969)年に再建されたものです。

地蔵石仏

薬師堂の傍らにあるのは地蔵石仏です。丸みを帯びた柔らかい印象の石仏で、江戸時代の末の弘化4(1847)年に建立されたそうです。こちらも薬師堂とともに空襲の被害に遭いましたが、昭和61(1986)年に復元されたそうです。

市街地の中に昔ながらの風情の残る北条地区をもう少し歩いてみたいと思います。

ランキングに参加しています。
お出かけ前にクリックをお願いします!
にほんブログ村 地域生活(街) 関西ブログへ にほんブログ村