せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

紅葉の三木街道を歩いて(中編)

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こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。
前回に続いて、板宿から三木街道を歩いてみたいと思います。

那須神社

禅昌寺から三木街道の川沿いの谷をのんびり歩き、那須神社前バス停に着きました。バス停の傍にはこんな看板が立っています。

萩の寺

バス停から坂道を上ると、黄色が鮮やかなイチョウの木が出迎えてくれました。
こちらは「萩の寺」です。

萩の寺の境内

萩の寺は元は「明光寺」と呼ばれていて、江戸時代の初めの元禄5(1692)年に伽藍が建立されたと伝わり、大正時代に当時の住職が境内に萩を植えたことから「萩の寺」と呼ばれるようになったそうです。初秋の萩の花は見事ですが、晩秋の紅葉も素晴らしく、色鮮やかな木々に境内は彩られていました。

北向八幡神社

萩の寺の境内を回り込むと神社がありました。こちらは北向八幡神社です。

北向八幡神社の創建時期ははっきりとわかっていませんが、非常に長い歴史を持つとされています。源平の合戦の折には、義経の命を受けた武将・那須与一が戦勝祈願に訪れたとされていて、そのことから那須与一ゆかりの神社としても知られています。ちなみに、変わった神社の名前は大黒様こと大国主命を祀っているため、出雲の方を向いていることにちなんでいるそうです。

那須神社

北向八幡神社の境内には那須神社があります。北向八幡宮が那須与一ゆかりの神社であるため、大正時代にこの地へ勧請して社を建てたとのこと。バス停名になっているので大きい神社かと思いますが、小さな社があるのみです。

家並みを見下ろす

北向八幡神社からは神社のある集落の家並みを見下ろすことができました。晩秋の山間の集落はとても静かな雰囲気で、賑やかな板宿とは別世界のようですね。

山間に歴史ある社寺が点在する妙法寺川沿いの三木街道、次回ももう少し歩いてみたいと思います。

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