せっつ・はりま歴史さんぽ|山陽沿線歴史部

見野古墳群を訪ねて(後編)

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こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。
前回に続いて、姫路市の見野古墳群を訪ねてみたいと思います。

見野古墳群4号墳

3号墳から山に向かって歩くと、見野古墳4群号墳が姿を現しました。
こちらも盛土が流出していて、石室がむき出しになっています。

山中の古墳

山の中の林の中には11号墳がありました。こちらは盛土がほとんど流されてしまい、もう大きな岩だけの姿になっています。

見野古墳群6号墳

見野古墳群の中でも目立つのがこちらの6号墳です。6号墳は「夫婦塚」とも呼ばれ、一つの墳丘に二つの石室がある珍しい造りです。こちらも盛土は流されていますが、そのおかげで二つの石室があるのがよくわかります。

前回も訪ねたように見野古墳群は古墳時代後期の6世紀終わりから7世紀頃の築造とされています。この古墳を築造した人物はわかっていませんが、後にこの地の南東にある見野廃寺の建立にも関わったとされ、古墳時代以降もこの地でかなりの勢力を持ち続けることになる一族であったと考えられています。

見野古墳群を眺める

古墳群を眺めてみるとこんな景色です。段々畑のようなところに穴の開いた丘や巨石が点在している光景はちょっと不思議な景色ですね。

山腹からの景色

古墳群のある林を抜けて、山腹から景色を眺めてみました。
なぜここにたくさんの古墳を築いたのか不思議な気もしましたが、こうして八家川沿いの眺めを見てみると、この地を古墳の場所に選んだ理由がわかるような気がしました。

姫路市の東部ののどかな地域に古墳が集まる見野古墳群。密を避けたお散歩に訪ねてみてはいかがでしょうか。

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