桜の花も咲くころ、いかがお過ごしでしょうか。
こんにちは、山陽沿線歴史部の内膳正です。
霞ヶ丘駅
山陽電車で着いたのは霞ヶ丘駅です。
ホーム越しには家並みの向こうに明石海峡大橋がそびえているのを眺めることができました。
五色塚古墳へ
駅の脇の細道を歩いていくと、巨大な丘がそびえています。
こちらは兵庫県下最大級とされる古墳・五色塚古墳です。
五色塚古墳へ上る
五色塚古墳は陵墓には指定されておらず、墳丘に上ることができます。
兵庫県下最大級といわれる五色塚古墳は古墳時代の4世紀後半に築かれたとされています。先ほども見たように、陵墓には指定されておらず、被葬者がどんな人物なのかはわかっていません。巨大な規模から考えると相当な有力者であったことが伺えますが、この地域でこれだけの経済力を持つことは難しいのではないかとも考えられていて、大和政権とつながりがあり、明石海峡だけでなく播磨東部や淡路島にまで影響力を持っていたのではないかとも考えられています。「五色塚」の名前の由来には淡路島の五色から石を運んだからという説もあります。
墳丘を見上げる
前方部に上がり、石の噴かれた墳丘を眺めてみます。
かつては木々が生い茂っていたそうですが、昭和40年代に発掘と合わせて復元がなされ、今は築造当初のような美しい姿になっています。ただし、戦前戦中に開発の手が加わったほか、前方部は山陽電車の敷設のために削られていて、築造当時のまま…というわけではないそうです。
墳丘からの眺め
墳丘からは明石海峡の景色を眺めることができました。
街中に眠る史跡にはどこかロマンのようなものがありますね。
次回ももう少し霞ヶ丘を歩いてみたいと思います。
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